《After-eve》bench time 第4章
夏の終わりが來たとおもったら一気に秋が駆け込んで來た。仕事に追われ忙しい日々を過ごしていたが、ふと立ち止まると秋風が當たり前の様に吹く季節に変わっていた。山の景も緑が減り、周りの畑も黃金の小麥畑が揺らめいていた。
一度やってしまったミスを再び繰り返さない様、一生懸命に丁寧に仕事をした。仕事に集中してたせいで周りの景が、秋に変わった後に秋がきた事を実した。
日が沈むのも早くなり、日の傾きも低くなり秋の季節特有の穏やかで傷的な気分になった。
そんなセンチメンタルな気分も悪くはないが、秋だからこそ楽しめる事。
紅葉を見ながらの溫泉!
風が冷たくなってより溫泉がしくなる季節。以前、アキさんが提案した事が、早く実現しないかと待ち遠しい日々。
すっかりこの自然溢れる街で自然の楽しみ方、自然と共に生活する贅沢さに魅力された自分だった。
  (今晩、ユウさんの店[ピッグペン]に集合!用事があっても來る事!)
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カオリさんからメール。
強引だな〜。何だろ?
仕事も落ち著いて來たし用事もないので、
當たり前の様にユウさんの店へ。
カオリさんが、カウンターではなくテーブル席に座り待ち構えていた。
アキさんも店を終え合流。ユウさんは他にお客様がいたので仕事。アキさんとカオリさんと自分でテーブルを囲んだ。
カオリさんがド〜ンとテーブルの中央に雑誌やらチラシやらを置いた。
「どこに泊まろうかね〜?」
カオリさんがガイドブックをパラパラとしながら言った。
「泊まりが前提なのかな?普通に紅葉狩りと溫泉だけじゃなく。」
アキさんがらかめに…訊く。
「いやいや、泊まるのが普通だから!
何、言っちゃってるかな〜パン屋さんは」
だから〜好きな人をパン屋と言うのはやめなさいってカオリさん。
「でも泊まりだと日程調整しなきゃね。ユウちゃん店あるし、マコちゃんだってねー
それに宿が取れるかどうかもあるしさ」
パン屋と言われても冷靜なアキさん。
「休みにすれば良いじゃん!キャンプの時みたいに。マコちゃんは暇でしょ?
ど〜せ」
出ました!カオリさんお得意の決斷力(我を押し通す力)!
ん?どさくさに紛れて貶されました?自分?
ユウさんがやって來て
「俺は別にいいぞ!いつでも。泊まりでも。」
あら意外なじ。泊まりでもいいんすか?奧さんは?一緒?大丈夫かな。
ちょっと不安げな顔をしてたらアキさんが
「あらあら奧さんと仲直りしたと思ったら自由に遊ばせてくれるなんて心の広い奧さんだね〜。」
仲直りってやっぱ仲悪かったんすか?
でも遊ばせてくれるなんて、何て出來た奧さんだ事。大事にして下さいよユウさん!
「マコちゃんは大丈夫だから〜アキさんは?大丈夫?」ユウさんの一言でドンドンすすめるカオリさん。
でも、一応自分にも予定とか聞いてくれ…ないみたいですね。勿論大丈夫ですよ!(涙目)
「マコちゃん行きたい所ある?」
うぉー、カオリさんがそんな事言ってくれるなんて。早速、雑誌を見て良さげな溫泉宿を見つけ、
「ここなんて良さげじゃないすか?」
と、提案!
「卻下!」
え?早っ!
「じゃ〜こっち。天風呂からの景良さそうですよ!」
「卻下!」
何か嫌な予…。
「他、何処か良さげな所あるんすか?」
仕方無く、聞いてみる。
「あるのよ〜!コレコレ!どう?」
……、出來レースですか?カオリさん!
始めから言えば良いものを。自分は、かませ犬っすか?変だと思ったら。はぁ〜。
結局、沢山の雑誌やらチラシなんて無意味
で既に決めていたのだろうが、
『カオリ王には何人たりとも逆らえない』
そう言うことです。
まぁおで、すんなり場所や日程も決まり秋の楽しみな行事が増えた。
アキさん曰く
「カオリちゃんは、ワガママで強引に見えるけどウチらだけだと何も決められないからね。ある意味助かるよ。ある意味…」
アキさん何かし本音出ちゃってますよ!
ワガママなんすね?強引なんすね?
お察しします。
「あの〜ちなみにそこの宿、泊まるとして4人部屋ですかね?」なんとなく、ただ何と無く聞いてみた。
「エロマコ! なんで男どもの中で私の様な可憐で健気で、かよわいが寢床を共にしなきゃいけないの?はだけた浴とか想像しちゃってるの?求不満野郎がっ!」
なんか…いろんな意味で、すごいっす!
カオリさん…
「勿論!2部屋。アキさんは、私と一緒でも いいよ〜。他はダメ〜!」
何か最近、またアキさんへのグイグイが増した様な。焦っているのか?
「じゃ予約しちゃうからね〜、後で文句言わないでよね〜。」
言えません!文句なんて。王様には、逆らえませんよ。下僕ですから…。
アキさんやユウさんすら靜かにけれているのに。
「でもさ〜ここの天風呂。混浴もあるね」
アキさんが、何か素晴らしい事を言った様な…
「えっ、そうなの?普通の天風呂もあるよね?別に混浴でも良いけど…アキさんなら。他はダメ〜!」
部屋割のデジャヴの様にカオリさんが言った。
「普通の天風呂もあるね。でも混浴と言っても湯浴み著、著用だね。じゃいいんじゃない?」混浴と言う言葉にもじないアキさん。
「湯浴み著か〜そんなの著てった事ないな〜ちょっと楽しみ。」
王が新たな楽しみを見つけた様だ。
「俺は、風呂はどうでもいいぞ!味い、食わせて貰えば。」
花より団子のユウさん。
「でも、ちょっと遠いね〜運転疲れそうだから一臺で行って代で、運転しようか」
々考えてくれるアキさん、助かります。
秋の溫泉一泊旅行!の作戦會議が、終わった。
帰り道。溫泉…混浴…カオリさんの湯浴み姿
うっ!ヤバい。マジで仕事ばかりしてたから求不満かな。
ともあれんな意味で楽しみな溫泉旅行!
その頃
カオリを送っていくアキ。
「溫泉宿なら浴だよね〜。酔って、はだけちゃったらマコには刺激強いかな?アキさんは?そういうのは好き?気とかじる?」
「大丈夫!マコちゃんも俺も大丈夫!気どころか、ん〜…大変そーかな。」
「えっ何?聞こえなかった。ムラムラするって?」
ムラムラどころか…カオリちゃん!酔ったアナタは、私でも止められないのよ!
お酒の飲み方考えようね。王様!(笑)
第4章     終
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