《コンビニの重課金者になってコンビニ無雙する》38話 饅頭必須で!
星を見た夜、宿に帰ると連絡がっていた。
その容は、購する土地の候補地と所有者への連絡先、場所ごとの大の見積金額が記載された"土地候補リスト"だった。
地価に関して言うと、不便で且つ開発が中止された地域の為か、他の地域と比べると捨て値のような価格だった。
自分の家の土地も同じように安値なのか、と考えるとし複雑な気分だったが、購する事を考えるとかえって良かったのかも知れないと開き直る事にした。
次の日はヒトミの家へと行き、持ち出すを詰め込んだ。
最初、目につくあらゆるを持って行こうとしていた為、慌てて調度品以外のにして貰った。最終的に『中途半端に殘して置くと寂しくなるので』と言ったヒトミの言葉で、両親の寫真數枚とヒトミが最後に両親から貰ったという小さなバッグのみを持って行く事になった。
多いと思ったら、逆になくなり過ぎたので『本當に他には持って行かなくて良いのか?』と聞いたのだが、考えは変わらないみたいだった。
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ヒトミは、出発する最後の時まで名殘惜しそうにしていたが、最後に振り向いた時には何処か吹っ切れた様な顔をしていた。
宿は晝頃にチェックアウトして來た。
宿の將は『またお待ちしていますね』と言っていた。一応領収書はけ取ったが、頼んでいた通りにファスの方で支払処理はしてくれたみたいだった。
……宿の代金は、合計で三桁萬円を超えていた。
し驚いた正巳だったが、脇から覗いて來たヒトミは心臓が止まったのかと思うほど、驚いた表をしていた。ヒトミに『あぶく銭はすぐ無くなってしまうので、使い方には気を付けて下さい!』と真剣な顔で言われた。
変な所でしっかりしている事に驚きつつも、『そうだな、気を付けるよ』と言っておいた。
その後、ヒトミとにゃん太と家に戻った正巳は、その日は家にあったで夕食を食べた。食事を早めに摂った正巳は、早速ファスに送って貰った"土地候補リスト"から土地の所有者に連絡を取った。
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土地の所有者は、かなり年を召したお爺さんだった。
どうやら事前に何らかの連絡をけていたらしく、スムーズに話が運び『明日明後日にも時間を作ろうか?』という話になった。
他の數人に連絡を取ろうとしたのだが、連絡先が全て同じお爺さんだった。所有者は違うのだが、どうやらお爺さんが地域一帯の土地の管理をしているみたいだった。
追には『周囲から"土地ジジ"と呼ばれている。行派で、若い頃は日本全國様々な団とつながりを持っていて――』とあった。
何となく、頑固おやじを思い浮かべ(話がスムーズに進むと良いが……)と思ったが、自分で土地の購渉をすると言った手前、気合いをれる事にした。
翌日、ヒトミとにゃん太を家に殘し、ファスからの連絡メールの最後に添えられていたアドバイスの通りに"手土産"を持って出向いた正巳は、土地の購に関しての話をした。
お爺さんは、長160cm程でツルっとした頭に、首が無いのかと思うほどの丸い人だった。ただ、満と言う訳では無く何方かと言うと引き締まったのようにじた。
『つまらないですが……』と言って渡した"粒あん"と"こしあん"の饅頭を食べながら、どう話を切り出したものかと思っていた正巳だったが、お茶を啜りながら饅頭を楽しんだお爺さんが言った。
「最近はなぁ、外國の連中が來てやたらと土地を買おうとしてるんだよ。それで、この辺一帯に産業廃棄や何やらを捨てる為の施設を作ると言うてな……本に、気配りや心遣いの出來ない者らに渡すとろくなことにならんで、結局ワシが一手に土地の管理をする事になったんだよ」
そう言ったお爺さんは視線を鋭くするも、直ぐに『でもなぁ、ワシも他の連中もこのまま長くはないで、放っておくと最後には滅茶苦茶にされてしまうんじゃ』と悲しそうだった。
お爺さんの話を聞いていた正巳だったが、まさか自分の地元がそんな狀態にあるとも知らなかったので、何を言おうにも何も口にする事が出來なかった。
何も言わない正巳の顔を見ていたお爺さんだったが、不意に言った。
「君は、どうやらコンビニ?をしたいと聞いたよ。話を聞いて"コンビニ"に行ってみたが……ありゃあ、便利だな。飲みから日用品まで何でもある」
し楽しそうなお爺さんに言う。
「そうなんです。私も近くにコンビニがないのは不便だと思って――」
「それは、誰が不便で、誰の為にやろうと思ってるんだい?」
ようやく喋る事が出來たが、お爺さんの言葉を聞いて、どう言ったものかと思った。ここで正直に言うか、それともし善人ぶって良い事をしようと言うか……
し考えてみたが、結局正直に隠さず話す事にした。
「自分の為です」
正巳が言うと、お爺さんはし意外そうにしていた。
「ほぅ、つまり自分の為に便利な事をしたい、自分の為にやる事の為に必要だから土地がしい……そう言う事かな?」
……しニュアンスが違う気がするが、究極的に考えると"自分の為にする"と言って違いないだろう。今更誤魔化すつもりもなかったので、頷いた。
「はい、自分の為に……自分と大切な人の為に始めようと思っています。特に気張ってやろうとも思っていないので、期待はしてしくはありませんが」
正巳がそう言うと、お爺さんは笑っていた。
「わっはっは、そんなにあっけらかんと言うとは! まぁ商売が下手だな」
『違いない!』と言うお爺さんに苦笑した正巳だったが、お爺さんは不意に立ち上がると部屋の奧へと歩いて行ってしまった。そして、戻って來たのだが……
「えっと、それは?」
「これは、ここ一帯の地図とその権利書だ」
何の為に?と思ったが、お爺さんが続けて言った言葉に驚いた。
「お前さんが買える分だけ譲ろう」
「……どうしてですか?」
何となく、簡単に土地を手放す様にも、かと言ってお金を必要としている様にも思えなかったのだ。それが、こうとんとん拍子に話が進むと疑問を覚えずにはいられない。
「それは、ワシがそう長くはないという事――実は彼方此方病気していてな、毎日飲む薬だけで茶碗一杯山盛りなんだ。それこそ早い所引き継がなきゃと思ってな、ワシに子や孫でも居れば別なんだがなぁ。そんな事があって、ワシも早い所自分で決めた相手に任せたいのだよ」
それ迄迷っていたが、お爺さんの話を聞いて考えがまとまった。
「そういう事ですか。それじゃあ――……」
その後、お爺さんから土地を購した。
お爺さんは正巳が『買う』と言った土地を聞いて驚いていたが、『すまんが、ワシの住んでいる家だけは勘弁してくれ』と言って引きつっていた。
土地の購渉はつつがなく終わった。
帰り際、『何故ワシが大の饅頭好きと知ってたんじゃ?』と聞かれたが、『偶々だと思います』と答えておいたが、頭の隅では(ファスはどうやって調べたんだ?)と不思議に思った。
早速、ファスに『土地を買ったから、振り込んで於いてくれるか?』と連絡すると、ファスから『承知しました。金額からすると……これは、中々大きな買いをされましたね』と言われた。
そんなファスに『そうだな、まぁ今の所問題にはならないだろう? ……場所は選び放題だからな』と返すと、『仰る通りかと……それと、々取り込んでおりまして戻るのは、予定していた"打合せの日"になりそうです』と言われた。
どうやら、『報告』とやらがし手こずっているみたいだったが、ミヤによろしく伝えて貰う様に言って、電話を切った。
電話を終えた正巳は、し肩の力が抜けた。
……これで、便利な生活への第一歩だ!
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