《現代転生で運極振りするとこうなります》6.四大財閥
思えばあっという間の三ヶ月だったなぁと思う。
俺が死んで神様に転生させて貰った直後が今年の8月。それからたったの1ヶ月で総資産が10億近くに膨らんで、そして夏休みの間に車買ったり引っ越したり。
そんでもって最近になって佳澄と付き合い初めて······そう考えるといかに運極振りの効果が出ているのかが分かると言うものだ。11月現在の総資産は株価が上げを重ねに重ねて10月時點で500億だったのは何と1000億を越えた。
流石に前の8月から9月の上がり方には到底及ばないものの、額が額だけに実質的な上昇幅はその1ヶ月よりも大きい。最初は資産數十倍の上がりかただったが流石にここまで金額が膨れると2倍でもそれがとても大きくじられる。で、その金額で今度は別の大企業の株を買った。これだけ株を買い回しているとそれ相応に株主総會とかに出席する権利はあるわけで、転生してからも某企業の株主総會には出席していた。そこの株は當時百億だったので出席者の中でも有數の大株主だったので回りからはあんなに若いのにと驚かれた。
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株は俺が金を増やすには良いカモだったけどやっぱり足りないのは否めない事実で俺的には不完全燃焼と言ったところだ。俺も何か事業を展開したいと思っている。
前に起業した投資會社だけど、そっちの口座にも數億単位で預金がある。個人名義では數十億は預金していた。
で、何がしたいかと言えば簡単に言ってしまえば攜帯端末のアプリ製作で一儲けしようかなぁと思っている。その手の技は丁度持ち合わせているし、最悪雇ってしまえば良い。數人規模の社員ならば十分に給料を払える。で、まあ、アプリといっても々種類はある。ゲームから初めてサービス、便利系アプリ、音楽、畫とまあ無數にあるわけだけど、正直言ってこの中のどれやっても結局は當たるんだよね。だって今までの運極振りの効果を見てたらねぇ······ホントに。
まあ、そんな細々としたのも良いんだけれどもっとでっかく世界規模にやってかないと面白くない気がするんだよね。ゆくゆくはホテル経営でもしたいんだけどまあ、今は細々としてるよ。
んで、早速起業した訳よ。投資會社と統合することも出來たからそうした。會社名はまあ、ネーミングセンスない俺じゃあこんなもんかなって言う風な社名だよ。今考えるとちょっとね。
後で絶対に改名すると思う。て言うかする。不産會社起業したら絶対に新嶋不産ってしてやる。
「正直もて余してるんだよねぇ。主に金。使いどころって言っても、正直大のもの買っても減らないし······あ、そうだ。どうせ今年度で大學卒業だし卒業したら適當な土地買収してそこに建築させてと長期になりそうだけどやってくかな。どうせ俺が楽しみたいだけだし、金余ってるしどうせならパーっと使いたいし。」
ああ、長い獨り言言ってしまったなぁ。正直そんなことしなくても適當な企業買収しちゃえば良いんだけどね。こちとら金だけは有り余ってるし。そこらの中小企業なら數十億積めば買えるでしょ。
我ながら中々腹黒い事を考えているなぁと思いつつ、俺自としてはこの現在絶賛経済低迷中の日本の景気を良くしたいんだけど、株の売り買いだけでも相當な効果はあると思うんだけどね。
「あれ、二葉?どうしたの?もう6時過ぎてるのにまだ居たの?」
いきなりそんな聲がするのでその聲のした方向を向いてみると彼の佳澄が居た。
「あ、もうこんな時間か······ちょっと考え事してたらあっという間に時間過ぎちゃったよ。こんな時間だし車で送って行こうか?」
ここ最近の話だけど、大學側に申請して車での登校を許可してもらっている。そこら辺も緩い大學で良かったと思う。
「そう?ありがとう。じゃあ甘えて乗せて貰うことにするよ。」
「んじゃあ、著いてきて。」
そういって佳澄が著いてくるのを確認しつつ大學の駐車場に向かう。そこには既に殆ど空になった駐車場には俺の車が停めてあった。
それから田園調布に向かう運転中にふと佳澄が話し掛けてきた。
「ねえ、二葉。二葉は大學卒業したらどうするつもりなの?」
「それなら俺は不産を始めようかなって思ってるよ。」
「へぇ、凄いねぇ。不産って何やるの?」
「ん、それなら不産賃貸業をやろうと決めてるよ。まあ、管理會社も取引仲介會社もこっちで作っても良いんだけどね。何せ最近ちょっと株がとんでもないことになってたし。」
「そこまで決めてるんだ。」
「まあね。でもこれでもざっくりとしたものだよ。何せ最初は絶対的に厳しい。何処に件を持つのかってのもそうだけど、社員を集めるのが厳しいね。そこのところも考えはあるんだけど······絶対に上手くいくなんて保証は何処にもないしね。」
「ふーん。そうなんだ。それならお父さんに頼んでサポートしてあげようか?」
「へ?お父さんに?もしかして俺のこと話した?」
「うんうん。そしたらね、お父さんとかお母さんが大騒ぎで喜んで、やれ結婚式の準備だとか言い出すからまだお互いの両親と顔合わせもしてないのに気が早いって言っておいたの。」
「そ、そうだったんだね。隨分と凄い両親だね。」
「そ、凄いのよ本當にね。だって、家のお父さん、佐山財閥の會長だよ?」
「え、マジで?」
「うんうん。マジだよ。」
名前が同じだし、娘に田園調布の豪邸で獨り暮らしさせるくらいだからまさかとは思ってたけどあの日・本・の・四・大・財・閥・の一つのご令嬢だとは·····
因みにその四大財閥とは三井、三菱、住友、佐山の4つである。
「で、そんな財閥の會長さんがそんなことを?」
「そうそう。二葉のこと話したら何かすごい興してねぇ、あの調子で二葉が不産することを伝えたらものすごい勢いで支援しそうなのよねぇ。」
「マジかよ。何か佳澄のお父さんってぶっ飛んでるな。」
「あははは。はぁ。まさか私もああなるとは思わなかったよ······」
どうやら佳澄さえも想定外だったらしい。
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