《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第11歩目 はじめてのアテナ!

───くぅぅ

と、可らしい空腹音が部屋に響いた

もちろん俺ではない。アテナのだ

普通、の子なら恥ずかしがるのだろうが......

『くぅぅ、だってー( ´∀` )歩~。お腹ぺっこぺこだよー!ご飯食べに行こー!』

アテナの辭書には恥ずかしいという文字はないみたいだ

今も俺の膝の上で足をぷらぷらして楽しそうにしている

既に夕方を知らせる鐘は鳴っていた

俺はスキルのことで隨分と長く考え事をしていたみたいだ

その間もアテナは膝の上で何をするでもなく楽しそうにしていた

「なにがそんなに楽しいんだ?」

と、聞いた時には、

『えー?こうしてると楽しいよー!』

と、俺を見上げながらにぱー☆とされた時なんてすごく癒された

アテナ可いよアテナ

娘を持った父親ってきっとこんな気分なんだろう

どんな狀況になっても、きっとアテナにすることはこの先ないんだろうな......

そんなことをしみじみ考えていたら、

───ぐうううううう

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と、ひと際大きな空腹音が部屋に響いた

「・・・」

『ぐうううううう、だって( ´∀` )大きいねー!』

やばい。結構恥ずかしい......

どうやらアテナより俺のほうが乙だったみたいだ

「じゃあ夕食に行くか」

『うん!早くいこー!お腹ぺっこぺこー!』

俺とアテナは手を繋いで、食堂へと向かった

□□□□

「よいしょ」

『よいしょ、だってー!ジジくさーい( ´∀` )』

やばっ。つい口にしてしまった

よいしょとか、何気なく口にしてしまうワードだよな

まぁいいや。いちいち気にしていたら負けだ

それはいい。それはいいのだが......

『よいしょ♪』

「・・・」

アテナがさも當たり前のように俺の膝の上に座ってきた

「......食事の時ぐらいはちゃんと座れよ」

『えー?いいじゃーん。別にー』

「よくない。俺が食べづらいだろ。どけって!」

俺がアテナを持ち上げようとすると、

『やだー!!ここがいいー!!』

予想外の抵抗をされた

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てか、聲大きい!注目されてるから!

「分かった!分かったから!落ち著け!落ち著いてください!お願いします!」

結局、食事中もアテナは膝の上に座るみたいだ

まぁいいか、娘みたいなもんだしな

俺達がテーブルに著くと、料理はすぐにやってきた

パン、白いスープ、野菜のサラダ、チキンの足のような照り焼き

量は結構ある。お腹減ってたしありがたい

アテナはきらきらした目で料理を見ていた

涎を拭けよ。みっともないな......

パンは思った以上に固く、あまり味くはない

どこかで日本のパンが特別らかいと聞いたことがある

それならこれが普通なのかもしれない。食べれない程ではないし

スープとサラダは普通に味い

照り焼きはチキンではなく牛っぽい。こちらはかなり味い

なんのかは気になるが、こういうのは聞かないほうがいいだろう

思ったよりも普通に食べることができた

料理のレベルは結構高いとみていい

宿屋の料金は高かったが、【小鳥のさえずり亭】にして正解だった

そんなことを考えながら食べていたら、

『ねぇー歩~。私も食べたーい!』

照り焼きを指さし、アテナがあ~ん!と口をあけていた

正直めんどくさかったが、神ポイントのこともある

一度くらいはいいかと思い、俺の照り焼きをかぽっとれた

───もぐもぐもぐ

アテナは咀嚼し飲み込むと、両のほっぺたに手を當てて、

「おいしいぃーーーーーーーーーーーー!!!」

(*´μ`*)な顔で激の聲を張り上げた

足のぷらぷらも勢いを増したようだ

気持ちはわかる。だけど靜かにして!?あと涎を拭け!

『歩!次これー!これ食べたーい!』

アテナが指さしたのはスープだった

そして例のごとく、あ~ん!と口をあけて待っている

「いやいや。自分で食べればいいだろ」

そう言って気付いたのだが、アテナは料理に手を付けていなかった

アテナの料理は持ってこられたままで、スプーンとフォークも元の位置のままだ

「.....?食べないのか?腹減ってるんだろ?」

『だってー。食べ方、知らないんだもーん(´-ε -`)』

「.....へ?マジ?」

『まじー!』

そう言って、アテナはにぱー☆とはにかんできた

にぱー☆じゃなくて!......え?どういうこと?

「い、今までどうしてたんだ?」

『いつもニケが食べさせてくれたよー』

「まじか......」

『歩は私の付き人なんだから食べさせてよー!』

「・・・」

俺はずっと疑問に思っていた

どうして神であるアテナに付き人が必要なんだろうって

そしてようやく理解した

アテナの護衛が目的なのではなく、本當の意味でのお世話が必要なんだってことを

ニケさん.....いくらなんでもアテナを甘やかしすぎですよ!

その後はアテナの食事のお世話をすることになった

始めはめんどくさかったが、アテナが幸せそうに食べているのを見ているうちに、これも悪くないなと思う様になってきた

なにより食べを求めてくる姿がすごく可らしい

エサを求めるヒナ鳥のように、あーん、と口をあけてくるのだ

そして食べている姿にすごく癒される

ニケさんが甘やかした気持ちがしわかった気がする

「おいしいぃーーーーーーーーーーーー!!!」

その後もアテナの激の聲が食堂に響き渡ることになった

本當、靜かにしてください!お願いします!!

□□□□

食事を堪能し、俺達は部屋に戻った

日は既に落ちているようだ

ランプに火を燈し、部屋を明るくする

確か夕食の後にお湯が屆くはずだったな

俺は浄化魔法でを綺麗にできるが、こういうのは気持ちの問題だ

お湯でを拭いてさっぱりしたい

だからお湯が屆くまで部屋でゆっくり寛いでいたのだが.....

───ぷるぷるぷる、ぷるぷるぷる

さっきからアテナの様子がおかしい

俺の膝の上で小刻みに震えている。なんだろう?

そして、

『あ、歩~......』

に涙をため、辛そうな表でなにかを訴えかけようとしていた

「ど、どうした?」

『お......』

「お?」

そして、アテナはすぅっと一呼吸おいて言い放った

『おしっこいきたいー!』

「なにごとかと思えばトイレかよ!心配して損したわ!」

俺は、そこにトイレがあるだろ、とばかりにトイレのある方向を指差した

我慢してないでさっさと行けよ

なんで遠慮してんだよ、らしくないな

なんてことを考えていたら、思わぬ発言が飛んできた

『だ、だって。お、おしっこの仕方、し、知らない(´;ω;`)』

「......おい。今なんて言った?俺の聞き間違いか?」

『お、おしっこの仕方、し、知ら......』

「よーし、分かった!言わなくていい!」

いやいやいや!冗談だろ?冗談だよな?

トイレの仕方を知らないとか有り得るのか?

百歩譲って、トイレもニケさんが世話をしていたとしよう

それでも今まで用を足していたんだよな?

だったら知らないとか有り得ないだろ!

......いや、もしかして!?

俺はアテナを抱えてトイレに飛び込んだ

「......アテナ。神界のトイレってどんなやつだった?」

『ふ、普通に、す、水洗だったけどー?』

やっぱりか......

いや、神界で水洗ってのもおかしな話だが、今はいい

今、俺の目の前にあるトイレはボットン式だった

こんなの見たことないんだろうな。ならやり方を知らなくても仕方がないか.....

考えてみれば當たり前のことだった

水洗式トイレなんてまさに近代文化の象徴とも言えるものだ

異世界の、しかも中世文明レベルで水洗なんてある訳がない

俺は尿意を催さなかったらトイレは確認していなかったが、アテナは部屋にるなり々と調べ回っていた

だからこそ、トイレが今まで見たことがないものだと分かっていたのだろう

『あ、歩~!も、れちゃうよー!』

おっと、アテナがもう限界みたいだ

俺はやり方をアテナに教え、トイレを出ることにした

・・・。

しかし、アテナに回り込まれてしまった!!

いや、正確には服の裾を捕まれてしまった

「おい、放せよ。出られないだろ?」

『だだダメ。おおおしっこ終わったら、ふふ拭いてよー!』

「なにを!?」

『ななななななにって......』

いや、さすがに貞の俺でも知ってるよ?

が用を足した後に拭いてるってことぐらい

たださすがに、拭いて!はないだろ......

しかし今はそんなことに構ってる余裕はないようだ

俺を見上げるアテナは涙を目にたくさん浮かべている

そしてになりながらもじもじしていた

そうとう限界らしい。顔が真っ赤だ

「分かった!分かったから!とりあえず早く用を足せ!」

結局、アテナに背を向けドアのほうを向いてやり過ごすことにした

───ちょろちょろちょろ~

背後から聞こえてくる排尿音

───ドキドキ

俺の心臓は張り裂けそうなほど高鳴っている

見えていないからこそ、どうしても耳に神経が集中してしまう

『ふぅー。すっきりー!』

アテナのまるで至福ともとれる聲が聞こえきた

我慢に我慢を重ねた後のすっきりというやつだろう

アテナは用を足していた時、一どんな顔をしていたのだろうか

......って!俺はなにを考えてるだ!変態かよ!

そんなじで、俺は心の中で葛藤を繰り返していた

『おしっこ終わったよー!歩、拭いてー!』

「じ、自分で拭けよ」

『だってー。拭き方、知らないんだもーん(´-ε -`)』

「......マジ?」

『まじー!』

そう言って、またアテナはにぱー☆とはにかんできた

にぱー☆じゃなくて!またかよ!お前は生まれたての赤ん坊か!

どうやらこれもニケさんにやってもらっていたらしい

しかし、これは貞には難易度が高くないだろうか......

『はーやーくー!すぅーすぅーするー!』

「わ、分かったよ!黙ってろ!」

覚悟を決めるしかない!やるぞ!

そう決意したのだが、ふと疑問に思った

なにで拭くの?

ここは日本じゃない。異世界だ。しかも中世文明レベル

トイレットペーパーなんてものはきっとないだろう

あたりを見回すと、藁がたくさんと桶にった水がある

......え?もしかして、藁で拭くか、手洗いってこと?

さすがに藁は痛いんじゃなかろうか

こんな駄神でもかわいそうだ

しかしだからと言って、手洗いと言うのも......

「・・・」

『歩、どうしたのー?』

「多分だが、藁で拭くか、手洗いになるかも......」

『えー?藁とか痛そうじゃんー!手洗いでいいよー!』

いやいや!そんなあっさり了承されましても!

悩んでいた俺がバカみたいだろ!

まぁ悩んだところで、結局は手洗いになったんだろうけどさ!

『歩~!はやくー!気持ち悪いー!』

「わ、分かったよ!どうなっても知らないからな!」

再び覚悟を決めた俺は、恐る恐るアテナの所に手をばした

───ぷにっ

や、やわらかい......じゃない!

落ち著け!落ち著け!赤ちゃんのおしめ替えを思い出せ!

───ぷにっぷにっ

───ぴちゃっぴちゃっ

「はぁはぁ......」

水音と俺の荒い息遣いだけがトイレに響く

『んぅ......あんっ』

「ちょ!?ちょっと変な聲出さないでくれます!?」

『だってー。歩の息が耳にかかってるし、歩の手が震えてて洗われると妙にくすぐったいんだもーん』

しょうがないだろ!貞には刺激が強すぎるわ!

いや!こんなの貞じゃなくても手が震えるわ!

「ほ、ほら。終わったぞ」

『ありがとー!またよろしくねー!』

そう言って、アテナはにぱー☆とはにかんでトイレを出ていった

トイレの中は先程までと違ってとても靜かだ

もうらな事は終わっているのにが熱い

俺、さっきまでアテナのあそこを洗ってたんだよな......

ぼんやりとそのことだけを考えていた

その後、俺がトイレに篭もったことは言うまでもないだろう

□□□□

トイレを出たら、を拭くためのお湯が屆いていた

アテナがいるが遠慮なく、上半をはだけ自分のを拭いていく

今更男のを見たぐらいで恥ずかしがらないだろう

疲れたにお湯の溫かさがとても気持ちいい

ちなみにお湯桶は全部で2つある

1つは俺用、そしてもう1つはアテナ用なんだろう

どうしてるかなと、ちらっとアテナを見てみた

當のアテナは俺の真似をしているのか、今にも素っになりそうな勢いでワンピースをぎ出していた

先程のトイレでの出來事もそうだったが、恥心は全くないらしい

を拭く為であっても、俺が一緒にいるってことをしは気にしてほしい

俺はアテナに背を向け、を拭いていくことにした

しばらくして、

『歩!歩!』

アテナが聲を掛けてきた。振り向いてみると、

「ぶっ!!」

出た

この駄

せめて手で隠すぐらいはしろよ!

まる見えだよ!

なの!?癡なのか!?

見てもらいたい変態なのか!?

そして半ば予想通りの言葉を言い放った

拭いてー!』

やっぱりかよ!絶対そうだと思った!

トイレの処理も知らないぐらいだしな!

アテナはしのためらいもなく抱き著いてきた

アテナのおっぱいのが俺のにダイレクトに伝わってくる

ぐにゅむにゅと押し潰されている景は、さすがの賢者モードでも貞にはきつかった

「分かったから抱き著くな!離れろ!......いや!背中を向けながら離れろ!」

『仕方ないなー!歩~!顔、真っ赤~( ´∀` )』

アテナがケラケラと笑いながら離れていく

本來ならお前のせいだろ!と言って、頬を引っ張るのだが、今こいつは素っ中だ。躊躇われた

そして、背中を向けたアテナのを甲斐甲斐しく拭いていく

この駄神はバカだが、顔と神級だ

月明かりに照らされたアテナのは神々しくもしい

正直言えば、を拭く機會をもらえたのはありがたい

アテナのは一級品の蕓品に勝るとも劣らないしさだ

そんなしいものを、こんなに近くで見せてもらえたのだから謝せずにはいられない

「後ろ終わったぞ。前向け」

『はーい!』

アテナがしも躊躇うこともなく振り向いた

の子の大切な部分が々とあらわになっているが、しも恥ずかしくないようだ。いや、本當すげえな

「うん、やっぱりしいな」

俺はドキドキしながらも思っていたことを口にした

『ありがとー!自慢なんだー!』

「確かに自慢にするぐらいのことはあるな」

───ふきふき

『なになにー?もしかして歩、私に魅了されちゃったー?』

「されてないし、されるわけがない」

───ふきふき

『えー?そうなのー?どうしてー?』

「俺はニケさん一筋だからだ!お前は単におっぱいとしてしか見ていない!」

───ふきふき

『誰がおっぱいよーーーーーーーーーーーーーーーー!』

こうして、俺とアテナの長い長い一日は終わりを迎えた

そして、俺は眠りにつく前に思った

明日必ず浄化魔法Lv.2を手にいれよう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アテナ』 レベル:2 危険度:極小

種族:

年齢:ーーー

別:♀

神ポイント:280【↑280】

【一言】文句は言うけど、歩はちゃんとお世話してくれるんだよねー!優しいー!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アユムの所持金:0ルクア

冒険者のランク:E(クリア回數:2回)

このお話の歩數:約100歩

ここまでの歩數:約10130歩

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アユム・マイニチ』 レベル:141

種族:人間

年齢:26

別:♂

職業:凡人

稱號:神の付き人

力:155(+141)

魔力:141(+141)

筋力:146(+141)

耐久:146(+141)

敏捷:205(+141)

技能:言語理解/ステータス/鑑定Lv.2/浄化魔法Lv.1

Lv.1/Lv.1

固有:ウォーキングLv.141 122/142

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