《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第53歩目 はじめての指名依頼!

前回までのあらすじ

誰も知らない隠れ家的店に凄腕鍛冶師がいた

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□□□□ ~武と會話できるの子~ □□□□

ガタツに滯在して5日目。

いよいよ王都に向けて出発するため、今日このガタツを出ることになる。

そのため俺とアテナは依頼していた武を回収するべく、ナイトさんの店に立ち寄った。

とてとてとて。

店の奧の方からナイトさんの足音が聞こえてきた。

相変わらずかわいらしい足音だ。

「たのしみだねー!私の斧ー( ´∀` )」

「どんなものなのか俺も興味があるな」

「お、お、お客さん.....」

「こんにちは、ナイトさん。依頼していた武を.....」

「.....ひ、ひぐっ」

「ちょ!?え!?ど、どうしたんですか!?」

なんでいきなり泣いているの!?なにがあった!?

「あー!歩がセラフィをなかしたー!」

「俺が原因なの!?なにが原因だ!?」

ナイトさんだって言ってんだろ!なんで気安く名を呼んでるんだよ!

「歩はドSだからねー。きっとそれだよー」

「・・・」

「ふえーーーーーん(´;ω;`)なんでーーーーー!?」

俺に頬をつねられたことでアテナはいだ。

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俺がドSなのはアテナだけだから大丈夫だ。

とりあえずバカは無視して、今はナイトさんだ。

「どうしたんですか?」

「.....ひ、ひぐっ。も、もう、もうし時間をもらいたいでしゅ」

「.....え?間に合わなかったんですか?」

「.....ち、ちが、違いましゅ。い、いら、依頼容は完璧に終わったでしゅ」

「どういうことですか?なんで依頼は終わったのに、もうし時間がいるんですか?」

「.....こ、この、この子とまだ別れたくないでしゅ!も、もう、もうしこの子と話したいでしゅ!」

ナイトさんがそう言って差し出してきたのは、俺が手れを依頼していた疾風の剣だ。

疾風の剣は見事に手れされているようでまるで新品。いや、それ以上の輝きを放っていた。

これだけでもナイトさんの鍛冶師としての腕前が、素人目で見ても素晴らしいものだと一目でわかった。

それはいい。それはいいのだが.....

この子疾風の剣ともうし話したいってなに!?

ナイトさんはなに言ってるの!?実は電波でしたってオチ!?

「す、すいません。ちょっと言ってる意味がよくわからないんですが.....」

「.....そ、そう、そうでしゅか。い、いじ、意地でもボクとこの子を引き離しゅつもりなんでしゅね」

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引き離すってなに!?その疾風の剣は俺のなんだが!?

「歩~。いじめるのはやめてあげなよー。セラフィがかわいそうだよー」

「.....あ、あと、あと數日だけでいいんでしゅ!お、おね、お願いしましゅ!」

「・・・」

え?なに?俺が悪い流れ?

それにあと數日って.....今日このガタツを出る予定になっているんだが?どうすんの?

「わ、訳を詳しく話してもらえますか?今のままだと意味がわからないので」

「わ、わか、わかりましたでしゅ。ボ、ボク、ボクは武と會話ができるんでしゅ」

───カー、カー、カー

.....うむ。全くわからん。武と會話できるってなに?やっぱり電波なの!?

「え、えっと?」

「む、むか、昔、ダンジョンをクリアした時に加護でもらったんでしゅ」

「え!?マジで加護をもらえるんですか!?」

「まじー( ´∀` )」

いやいや。アテナに聞いてないから。

それにしてもマジだったのか。アテナの言うことだし、話し半分程度で考えていたんだが.....

「じ、じ、常識でしゅよ?あ.....お、お、お客さんは異世界人なら知らないのも仕方がないでしゅね」

「あれ?俺達が異世界人だってこと話しましたっけ?」

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「こ、この、この子に聞いたんでしゅ。

お、お、お客さんが異世界人だってこと。そ、それ、それに現地妻がいるってことも」

現地妻ってなんだよ!?なに!?ラズリさんのことを言ってんの!?

ラズリさんが現地妻には納得出來かねるが、どうやら武と會話できるってのはマジみたいだ。

ナイトさんには俺達の事を全く話していないし、ラズリさんの事を知っている點からも間違いはないだろう。

それにしても.....武と會話できる加護って、武鍛冶師にとっては最高の加護なのでは?

腕も確かだし、吃音癥さえなければ今ごろは名を馳せた武鍛冶師だったに違いない。

そんな最高の鍛冶師がもうし時間をくれと言っている。きっとなにか理由があるんだろう。

「もうし時間をあげたら、なにかあるんですか?」

「.....え?ボ、ボク、ボクの話を信じるんでしゅか?」

「(アテナ。そういう加護はあるんだろ?)」

「(あるねー( ´∀` )たぶんー、ヘパイストスお兄ちゃんだよー)」

ふ~ん。お兄ちゃんもいるのか。武と會話できる加護ってことは鍛冶関連の神様か?

そうなるとナイトさんは當たりの加護を貰ったことになる。意外と強運の持ち主なのかも。

ナイトさんは吃音癥って不幸はあるけど、ちゃんとそれに見合うだけの幸運も貰っている。

神様はよく見ている。.....いや。アテナ以外の神様はよく見てくれている。

そんな神様の慈悲にちょっと嬉しくなった俺は・・・

───ぽふっ。ぽんぽん

「.....え?なななななんでしゅか!?」

「ステキな加護を貰えてよかったですね」

思わず、ナイトさんの頭をぽんぽんしてあげた。

髪がごわついていて、はイマイチだった。

髪を洗えばもうしまともになりそうなのに.....もったいない。

「あー!セラフィだけずるいー!歩~、私もぽんぽんしてー?」

「はいはい」

───ぽふっ。ぽんぽん

「にへへー(*´∀`*)ありがとー!」

アテナの髪は毎日洗ってあげているからさらさらだ。とても気持ちいい。

ナイトさんももう嗜みに気を付けたほうがいいと思う。

「す、すて、ステキな加護?き、きも、気持ち悪くないんでしゅか?ぶ、ぶき、武と會話できるなんて?」

「全然。むしろすごいと心しましたよ。そんなすごいナイトさんに依頼して正解でした」

「ボ、ボク、ボクがしゅごい?」

「ええ。ナイトさんは今にきっと世界一の鍛冶師になるに違いありません。

俺はそんな未來の世界一の鍛冶師の初めての客になれたんです。

こんな名譽なことはありませんよ。だからお禮を言わせてください。ありがとうございます」

と會話できる加護を持っている以上、努力次第では世界一になるなんてなんの問題もないだろう。

ナイトさんに足りないのは鍛冶を除く自分自への自信だけだ。吃音癥なんかに負けないでほしい。

「あ、あり、ありがとうございましゅ。そ、そん、そんなふうに言われたのは初めてでしゅ。

う、うれ、嬉しいでしゅ.....う、うれ、うれしいでしゅううううう!うぇぇぇぇぇぇん!」

頑張ってください、ナイトさん。ながら応援します。

───ぽふっ。ぽんぽん

號泣するナイトさんをぽんぽんしながら、俺はある1つの決斷をした。

□□□□ ~DO・GE・ZA~ □□□□

落ち著いたナイトさんから改めて詳しい事を聞くことにした。

もうし待つことでなにかメリットがありそうだし。

「こ、この、この子の力をもっと引き出すことができそうなんでしゅ」

「力を引き出す?どういうことですか?」

「こ、この、この子は不思議な子なんでしゅ。な、なぜ、なぜか力を封印されているんでしゅ」

力を封印されている?なぜ?

てか、武なのに力を封印してどうすんの?

「神にねー、そういうのあるよー。神は人間が使うには強力過ぎるからねー( ´∀` )」

「じ、じん、神.....き、きい、聞いたことがありましゅ。そ、その、その昔勇者様が使っていたとか.....」

.....え?疾風の剣って神なの!?ボス猿からドロップしたのになんで神!?

ボス猿は神ではなく悪魔だぞ!?なんで悪魔が神をドロップすんだよ!?この世界無茶苦茶だろ!

「さ、さす、さすが勇者様の武でしゅ!こ、こう、栄でしゅ!」

「あ、いや。俺は勇者では.....」

しかし、そんな俺の言葉は最後まで綴られることはなかった。

それはなぜか.....

「は、は、はは~」

「なにそれー?へんなのー!おもしろそー!ははー( ´∀` )」

ナイトさんがその場できれいな土下座をしてしまったからだ。

アテナもナイトさんの真似をしたみたいだが.....ワンピースが汚れるからやめろ!

改めて勇者の偉大さとめんどくささを思い知らされた。

□□□□ ~ナイトさんの指名依頼~ □□□□

出発時間が差し迫ってきた。もはや一刻の猶予もない。

「そ、それ、それでどうするんでしゅか?ボ、ボク、ボクにもうし時間をくれるんでしゅか?」

「.....実は今日これから王都に向けて出発するんです」

「そ、そう、そうだったんでしゅか!?そ、それ、それじゃ・・・」

もう雇い主も護衛仲間も俺達が來るのを待っている頃だろう。

現代日本人としては相手を待たせる行為は気が引けるし、そもそも社會人なら15分前行を心掛けたい。

だから.....

「すいません」

「そ、そう、そうでしゅよね.....わ、わが、わがままを言ってしゅいませんでしゅ.....

そ、それ、それじゃ依頼のお代なんでしゅが、ぜ、ぜん、全部で100萬ルクアでしゅ」

俺の武の手れにアテナの斧で100萬ルクアか。

し高いような気もするが、1流の鍛冶師であることを考えたら妥當な値段か?

しかし.....

「払いませんよ」

「.....え?え、え、え?ど、どう、どういうことでしゅか?」

「だから払いませんよ」

「な、なん、なんででしゅか!?お、おか、お金ないなら武は渡さないでしゅよ!」

ナイトさんの目付きが鋭くなった。

ダンジョンをクリアできるだけのことはある。怒気としの殺気をはらんだ鋭い目付きだ。

このままだと不要な爭いが起きる可能がある。

それぐらい迫した雰囲気だ。

だから俺は真意を伝えることにした。

「だって、ナイトさんの仕事はまだ終わっていないですよね?だからまだ払うには早いかと」

「.....ど、どう、どういう意味でしゅか?」

「俺の剣の更なるパワーアップをお願いします」

「.....え?い、いい、いいんでしゅか!?き、き、今日出発しゅるんでしゅよね?」

「それは斷ってくるんでいいですよ」

し無責任なのかもしれないが、こちらは雇われている分だ。

依頼を継続するかどうかは俺の意思が最優先されるだろう。

それに.....

疾風の剣が更にパワーアップされるなら興味がある。

下手したらナイトさんでないと不可能な案件かもしれないし。

そしてなによりも、ナイトさんの初めての客として可能な限り力になってあげたい。

「あ、あり、ありがとうございましゅ!こ、この、この子とまだお話できるなんて嬉しいでしゅ!」

「ちなみにどれぐらい力を引き出せそうですか?」

「い、いま、今のボクだと2倍ぐらいでしゅ。け、けい、経験と素材さえあればもっと・・・」

「ねぇーねぇー。私の武も2倍になるー?」

「む、む、無理でしゅ」

へ~。さすが一流鍛冶師。2倍もパワーアップされるなら十分なんじゃないか?

「で、で、でも本當にいいんでしゅか?お、おう、王都になにか用事があるんじゃないんでしゅか?」

「ええ。でも急いではいないですし」

「王都のおいしいご飯を食べにいくんだよねー!あとー、ついでにニケー( ´∀` )」

ニケさんをついでにするな!ニケさんが主目的で、ご飯はその次!

「い、いそ、急いではいないんでしゅか?」

「そうですね。のんびりいこうと思っています」

「この町のおまんじゅうおいしーんだよー( ´∀` )酒饅頭ってやつー!まだいっぱいたべたーい!」

「アテナもこう言ってますし、慌てずに仕事をしてください」

この町にもダンジョンはあるから滯在費とかには事欠かない。

この町の名産品とかでもお土産に買っていけばラズリさんも喜ぶだろう。

「あ、あ、あの.....」

「どうしました?」

「い、いら、依頼料なんでしゅがタダでいいでしゅ!」

.....なんで急にタダになった?

不安だ。タダよりも高いものはないと言うし。

「.....なにかあるんですよね?」

「そ、その、その代わりなんでしゅが、ボ、ボク、ボクの王都までの護衛をお願いしたいでしゅ!」

「護衛?」

意外な申し出だった。

今の王都までの護衛依頼を辭退して、またすぐに別の王都までの護衛依頼。

.....渡りに舟と思うべきだろうか?

「王都になにか用事でも?」

「い、いち、一年後に武フェスティバルがあるんでしゅ。そ、それ、それに出たいんでしゅ」

あ~。王都で毎年開催されてるってやつね。

でも一年後って.....ここからだと4ヶ月で著くぞ?

「いくらなんでも、今から王都に行くのは早すぎませんか?」

「だ、だ、だって.....ま、まい、毎年誰もボクの護衛依頼をけてくれないんでしゅ。

ぶ、ぶき、武フェスティバルに出たいのに毎年出られなかったんでしゅ。

で、で、でもお客さんならけてくれるかなって.....だ、だ、ダメでしゅか?」

なるほど。吃音癥の弊害はこんなところにも出ていたのか。かわいそうに.....

多分鍛冶師の誰もが武フェスティバルに參加している可能がある。

謂わば、鍛冶師としての登竜門。

そこで誰もが鍛冶師としての知名度を大なり小なり得ているはずだ。

しかしナイトさんは吃音癥のせいで、腕は確かなのに今の今まで不參加。

つまり全く知られていない可能がある。

ナイトさんの店が地図に載っていなかったのも、恐らくはナイトさんの知名度が低いからだろう。

「わかりました。ではその依頼けさせてもらいます」

「あ、あり、ありがとうございましゅ!お、おう、王都までの道中改めてよろしくお願いしましゅ!」

ナイトさんはそう言うと、たはは~と晴れやかな笑顔で握手をわしてきた。

ちゃんとしてればほっこりする子なんだけどな~。目がクリクリしているし。

こうして俺はナイトさんから指名依頼をけ、王都を再び目指すことになった。

ナイトさんという未來の天才鍛冶師を新しく仲間に加えて.....

「ご、ご、護衛を依頼したと言っても、ボ、ボク、ボクも戦えるんで安心してくださいでしゅ!」

「そう言えば、ダンジョンクリアされてますもんね」

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『セラフィナイト』 レベル:235(Sランク) 危険度:極小

種族:半小人族ドワーフ

年齢:22

別:♀

職業:鍛冶師

稱號:刀匠

力:8000

魔力:6800

筋力:8000

耐久:8000

敏捷:6500

裝備:ぴこぴこハンマー

【一言】セラフィつよいねー( ´∀` )きっとSランカーでも上位組だよー!

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.....か、かなり強い。これ護衛いらないんじゃね?

「だ、だ、だって.....ひ、ひと、一人は寂しいでしゅ・・・」

「・・・」

.....どうやらナイトさんは寂しがり屋らしい。

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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小

種族:

年齢:ーーー

別:♀

職業:

稱號:智慧の

力:50

魔力:50

筋力:50

耐久:50

敏捷:50

裝備:殺戮の斧 (アテナ命名)

神ポイント:82240【↑6000】(三日分)

【一言】セラフィの武かっこいいなー・・・ぴこぴこってー音がするー!

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アユムの所持金:1784000ルクア【↑1200000】(三日分)

冒険者のランク:A(クリア回數:4回)

このお話の歩數:約75000歩(三日分)

ここまでの歩數:約10715300歩

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『アユム・マイニチ』 レベル:4628【↑26】

種族:人間

年齢:26

別:♂

職業:凡人

稱號:神の付き人

力:4638(+4628)【↑26】

魔力:4638(+4628)【↑26】

筋力:4633(+4628)【↑26】

耐久:4633(+4628)【↑26】

敏捷:4888(+4828)【↑26】

裝備:旋風の剣(敏捷+200)【疾風の剣がパワーアップ】

技能:言語理解/ステータス/詠唱省略

Lv.1:初級魔法/初級闇魔法

Lv.2:浄化魔法

Lv.3:鑑定/剣//索敵/知/隠

偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有

初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法

初級土魔法/ 理耐/魔法耐

狀態異常耐

共有:アイテムボックスLv.3

パーティー編Lv.1

ダンジョンマップLv.3

検査Lv.3

造形魔法Lv.3

固有:ウォーキングLv.4628 840/4629

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後書き

次回、ナイトさんと呑み比べ!

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今日のひとこま

~アテナの意外な

「そう言えば、アテナにはお兄ちゃんもいたんだな」

「んー?ヘパイストスお兄ちゃんのことー?」

「そうそう。確かお姉ちゃんもいたよな?」

「いるよー。ヘパイストスお兄ちゃんの元奧さんでー、アフロディーテお姉ちゃんだねー」

「おおぅ。夫婦だったのか、その二人.....」

「そもそも私は末っ子だからねー。上に9人のお兄ちゃんやお姉ちゃんがいるんだー」

「結構多いな。兄弟姉妹どんなじなんだ?」

神だとー、付き神との結婚を斷られてパパと不仲のデメテルお姉ちゃんが長でー、

のんびりしてる次のヘスティアお姉ちゃん。その次がアフロディーテお姉ちゃんだねー」

.....長大丈夫か?それにしても付き神との結婚とかってのもあるのか。

「四が悪戯好きのアルテミスお姉ちゃんだねー。最後が私ー」

「男神だとー、一番強いポセイドンお兄ちゃんにー、次がー、一番きらいなアレスお兄ちゃん」

おおぅ。あのアテナが凄まじく嫌そうな顔したな.....アレスって兄貴はそんなに嫌いなのか。

「三男がヘパイストスお兄ちゃんでー、私の婚約者だねー。その次がー.....」

「.....ちょっと待て。え?アテナ結婚すんの?」

「ヘパイストスお兄ちゃんが私と結婚したいんだってー」

「この際お前たちは神だから、兄妹(きょうだい)で結婚ってのは百歩譲っていいとしても.....

アテナは兄貴のことが好きだから結婚するんじゃないのか?」

「だってー、パパがそうしろって言うんだもーん(´-ε -`)」

「.....そうか。アテナも大変なんだな。俺だったら好きな人以外とは結婚したくないな」

「.....え?結婚ってそういうものなのー(。´・ω・)?」

「まぁ、みんながみんなそうなるとは限らないけど、大はそうだぞ」

地球でも海外はどうか知らないが、なくとも日本では大がそうなはずだ。

「じゃー、私は歩と結婚するー!」

「ちょっと待て!それはおかしい」

「なんでー?私は歩のこと好きだよー?」

「お前には婚約者がいるだろ。それはどうすんだよ?」

「やめるー。だってー、結婚は好きな人とするんでしょー?」

「ええええ!?そ、そんなに簡単に破棄していいのかよ!?それに俺の気持ちは!?」

「パパにいやーって言うからだいじょぶー。歩は私のこときらいー(。´・ω・)?」

「嫌い」

「ふええ(´;ω;`)」

ちょ!?お前それずるいだろ!

「す、好き、かな?」

「じゃー、結婚しよー( ´∀` )」

「か、考えさせてくれ」

「うんー(*´∀`*)」

こ、これ大丈夫なのかな?神様からアテナを寢取ったじになっちゃったけど.....

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