《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第65歩目 はじめての姉妹!

前回までのあらすじ

妖狐にひどいことはしないと神に誓った

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□□□□ ~理不盡な妖狐~ □□□□

「んー♪んー♪」

「ご機嫌だな、アテナ」

風呂場を後にした俺達は、それぞれ宿屋の自室に戻ることにした。

俺とアテナは同じ部屋で、ツインタイプの部屋だ。

アテナは俺を抱き枕にしないと寢れないので、本來はベッドが一つのダブルタイプの部屋でも問題がない。

しかしそこは男の矜持。アテナとはそういう関係ではないと周囲にちゃんと示す必要がある。

意味があるかどうかじゃない。することに意味がある。

ナイトさんはシングルタイプの部屋で一人で泊まっている。

寂しがり屋のナイトさんのことだから同室にったのだが、そういう関係になるまではダメとのことだ。

自分で一途うんぬんを言っていたが、ナイトさんの中でのはどこか舊日本子のそれに近い。

きっと呑み比べでナイトさんに勝たないと、ずっとどこか他人行儀な関係のままなんだろう。

とりあえず俺とアテナは自室に戻るとベッドの上で寛いでいる。

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アテナは相も変わらず俺の膝上に座り、何が楽しいのか足をぷらぷらしてご機嫌だ。

「きょうはー、コンちゃんをぎゅーってして寢るんだー!」

「何を言っておる。妾は一人で寢れるから大丈夫なのじゃ」

當然、妖狐は俺達と同じ部屋で寢てもらう。

ナイトさんに危害を加えることはしないだろうが、一応念のためだ。

それに俺達の部屋ならベッドが一つ余っているし、なによりも・・・

「だーめ!コンちゃんは私といっしょだよー( ´∀` )」

「ふ、ふん!そ、そうまで言われたら仕方あるまい。い、一緒に寢てやるのじゃ」

アテナが妖狐と離れようとしないし、一方妖狐もそんなアテナに対して満更でもないようだ。

俺はアテナのさらさらな髪を梳きながら、アテナと妖狐のほのぼのとしたやり取りを眺めていた。

「良かったな。妖狐が一緒に寢てくれるってよ」

「うんー!コンちゃんだいすきー(*´∀`*)」

「.....ふ、ふん!謝するがよい!」

妖狐はだいすき発言に一瞬ほんわかした表をしたが、すぐまたいつもの済まし顔に戻った。

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本當に素直じゃない。

「それにしても.....お主ら二人はどういう関係なのじゃ?」

「どういう意味だ?」

人のように見えなくもないがなんか違う。かと言って、兄妹きょうだいのようには全く見えん」

「・・・」

今まさに兄妹と言おうとしたところなのだが、先に全くそうは見えないと否定されてしまった。

「んー(。´・ω・)?私は神でー、歩は私の下僕だよー」

「誰が下僕だ!俺は付き人だろ!」

「ふえーーーーーん(´;ω;`)ごめんなさーい」

俺が頬をつねったことで、アテナがいだ。

そんな俺とアテナのやり取りを見て、妖狐が俺を憐れんだ目で見てくる。

「.....お主も大変なんじゃな。まぁ、頑張るのじゃ」

どうやら妖狐にも、アテナは痛い子だと思われたようだ。

空気が読める妖狐はとてもいい子だ。俺もぎゅ~ってしたい。

「それで?二人の関係は?」

.....まだこの話、終わってないの!?

アテナが痛い子だと判明した時點で終わりだと思っていたら、妖狐がいやにしつこく尋ねてきた。

人じゃないのは確かだ。兄妹でもない。例えるなら、旅の仲間みたいなもんだな」

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「.....つまりお主らはお互いを異として好いてはおらぬと?」

「私は歩すきだよー( ´∀` )やさしいしー!ぽんぽんしてくれるしー!お菓子いっぱいくれるしー!」

理由が微妙だけど、そんなストレートに言われるとなんか照れる。

思わずにやけてしまう。

「.....むぅ。お主、なんかにやけておらんか?」

「に、にやけてない」

「.....ふん。それならばよい。それで?お主はどうなのじゃ?」

「當然好きだぞ?」

「にへへー(*´∀`*)ありがとー!歩だいすきー!」

「はあああああ!?ど、どういうことなのじゃ!?お主ら、人ではないのであろう!?」

近い。近い。顔が近いっての!どきどきするだろ!

それにしてもなんかぐいぐいくるな?なにが妖狐をそこまで急き立てるんだ?

「俺がアテナを好きなのは子供みたいだからだ。アテナも一応の子だし、異と言っていいだろ?」

「いちおーってなにー!?なんですけどー!?てかー、子供扱いするなーーーーーヽ(`Д´#)ノ」

ぷんすか怒っているアテナもかわいい。アテナかわいいよアテナ。

「な、なんじゃ、そういう意味か。それならそうと早う言わんか。紛らわしいのじゃ!」

あれ?何で俺が怒られてるの?怒られるようなことしたか?

理不盡ではあるが、妖狐がぷりぷりと怒っている姿もとてもかわいらしい。

それにいつもの済まし顔だが、二本の尾が嬉しそうにぶんぶんと勢いよく振られている。

ちゃんとしてれば可い子なんだけどな~。もふもふだし。

□□□□ ~妖狐の異変?~ □□□□

アテナの髪を梳くのは毎日の日課だ。

「終わったぞ、アテナ」

「はーい!ねぇー?きれいになったー(。´・ω・)?」

「いつもきれいな髪だぞ?」

「ありがとー(*´∀`*)」

アテナの髪は風呂でシャンプーをするようになってから、ますますきれいになった。

手ですくうと、さらさらな髪が流れるように心地よくでてくれる。

それはいい。それはいいのだが・・・

「ふん!妾の髪だって人間のなどには負けないのじゃ!」

なぜか妖狐がご立腹だった。

なにがそこまで気にらないのかがよくわからない。

でもとりあえず・・・

「ほら、次は妖狐の番だ」

今日はアテナだけではなく、妖狐も髪を梳こうと思う。

薄汚れていた髪もシャンプーをしたことで、艶やかな黃に戻っている。

「ふん!妾は別に構わぬ!」

「なに言ってんだよ。すごくきれいな髪なんだからもったいないだろ。そのままにしてると傷むらしいぞ?」

「・・・」

「どうした?」

「そ、そんなに妾の髪はきれいなのか?」

「きれいだと思うぞ?」

「何で疑問系なのじゃ.....ま、まぁ、よかろう。

お主がどうしても妾の髪を梳きたいというのならば、特別に髪を梳かさせてやろう!

どうじゃ?嬉しいであろう?」

め、めんどくせえええええ!

でも・・・ここは妖狐のご機嫌を損ねないように調子を合わせるか。

「すごく嬉しいよ。ありがとう」

「そうであろう♪そうであろう♪」

妖狐はとてもご機嫌なようだ。

二本の尾が嬉しそうにぶんぶんと勢いよく振られている。

そして俺が髪を梳きやすいように側まで近寄ってきて、そのまま膝上に・・・座ることなく、隣に腰掛けた。

「.....なにしてんの?」

「なにがじゃ?」

「アテナみたいに俺の膝の上に座れよ。やりにくいだろ」

「.....わ、妾はここでよい」

やりにくいって言ってんだろ!なにを遠慮してんだよ?妖狐らしくもない

俺が強引に妖狐を膝上に乗せようとしたら、

───ビクッ!

妖狐のが一瞬強張った。

「ど、どうした?嫌だったか?」

「.....い、嫌ではないのじゃ。ちょっと驚いただけなのじゃ」

「そ、そうか?ならこのままやろうか?」

「か、構わぬ!何処へなりとも連れていくがよい!」

「・・・」

か、構わないって・・・。明らかに無理してないか?

目の前の妖狐は目をぎゅっと瞑り、なにかに耐えるような素振りをしている。

この様子.....を洗っている最中もそうだった。

あの時は口では強気なことを言いつつも、てっきり恥ずかしいだけだと思っていたが・・・。

「.....?ど、どうしたのじゃ?わ、妾はとうに覚悟しておる」

「・・・」

覚悟するようなことか?

覚悟しなきゃいけないってことは無理してるってことだろ?

だから俺は、

───ぽふっ。ぽんぽん

「!?」

突然頭をぽんぽんされた妖狐は風呂場の時と同様一瞬をビクつかせた。

「な、なにをする!?」

「誓ったのを忘れたのか?無理しなくてもいいんだぞ?」

「わ、妾は別に無理などしておらぬ!」

「それが無理してるって言ってんの」

「・・・」

妖狐が俯いてしまった。

やはり無理をしていたらしい。

「.....す、すまんのじゃ」

「謝ることか、それ?俺は誓いを守っただけなんだが?」

「い、言われてみればそうじゃな。.....て、手が止まっておるぞ?早う髪を梳かんか!バカもの!」

「へいへい」

いつもの妖狐に戻ったところで、俺はそのまま隣に腰掛けている妖狐の髪を梳き始めた。

□□□□ ~アテナと妖狐の意外な共通點~ □□□□

妖狐の髪も梳き終わり、今はアテナと妖狐がじゃれ合っている。

と言うよりも、おとなしくなった妖狐がアテナにぎゅ~ってされている。羨ましい。俺もしたい。

「コンちゃんー、ぎゅーっ!」

「(.....にへら)」

妖狐も妖狐で、とても幸せそうな顔をしている。

と言うよりも、とても人前には出せないだらしない表だ。よだれを拭け!が臺無しだ!

妖狐をここまで墮落させるとは・・・アテナのぎゅ~っ恐るべし!

しかし、二人がじゃれ合っている姿はなんとも微笑ましい。

こんなにじっくりと観察.....もとい眺めることができるのは異世界ならではだろう。

これが日本だったら「おっさんキモ!」とか言われて通報されていてもなんら不思議ではない。

ありがとう異世界!viva異世界!

それはそうと、じゃれ合っている二人を見ていると改めて思う。この二人・・・

「アテナと妖狐、ちょっとベッドの前で立ってみてくれ」

「んー?どうしたのー(。´・ω・)?」

「急になんじゃ?妾に指図するとはいい度なのじゃ」

俺の指示通り、アテナと妖狐がベッドの前で揃って立った。

なんでもない景だが、この二人が揃って立っているだけでもこの場がとても華やぐ。

そして俺がずっと思っていた通り、この二人は・・・

「思った通りだ。お前らよく似てるよな」

「どういうことー?」

「はあ?何をバカなことを言っておる。種族が違うのに似てる訳がなかろう」

種族うんぬんとかそういう意味じゃないんだよな~。

「まずは髪のが似ている」

アテナは輝くばかりの金髪で、一方の妖狐は艶やかな黃髪だ。

違うと言われれば違うかもしれないが、パッと見はそうとも言い切れない。

「それにアテナが髪を下ろしている時は、二人とも髪型が一緒だ」

アテナは普段ツインテールだが、風呂後は髪を下ろしている。

ツインテールを結えるぐらいだから當然長い。長さは腰のあたりぐらいまではある。

一方妖狐は普段どんな髪型かは知らないが、なくとも一緒にいたときはストレートの狀態だった。

當然今もそうだ。長さは気持ちアテナよりかは短いぐらいだが、それでも十分長い。

俺の指摘で、アテナと妖狐は改めてお互いを見る。

「ほんとだー。コンちゃんといっしょー( ´∀` )」

「たまたまであろう。それにこれぐらいなら似てる者はたくさんおるではないか」

アテナは素直に喜び、妖狐はいつもの済まし顔。

本當は嬉しいくせに素直じゃない。その証拠に尾が嬉しそうにぶんぶんと振られている。

「それに他にもあるぞ?顔は似ている訳ではないんだが、二人ともすごく人さんだ」

アテナはそもそもとても整った顔だ。顔でどこか東洋風な印象なのでとてもかわいらしい。

一方妖狐は所謂きつね顔だ。しキツそうな印象ではあるが、獣人の特徴である耳と尾がいいアクセントになっていてすらじる。

「あと二人ともが白くて、にまとう雰囲気がすごく似ている」

二人のは驚くほど白い。

非健康そうとかではなくて、まるで陶磁のような白さとキメ細やかさだ。

そして雰囲気というか、のフェロモン的なものが同じベクトルを向いている。

アテナは、否が応でも意識を向けさせられてしまいそうになるほどのわがままボディーだ。

一方妖狐は、年に不釣り合いなほどの妖艶な妖しさを醸し出すのは既に風呂場で経験済みだ。

どちらもエロスの塊という點では、にまとう雰囲気が似ていると言っても過言ではないだろう。

が白いってー、きれいってことー?」

「そういうことだな。二人ともすごくきれいだ」

「にへへー(*´∀`*)ありがとー!コンちゃんきれいだってー!よかったねー!」

「と、當然の結果なのじゃ。今更喜ぶことではない」

妖狐はアテナを見習って、しは素直になれよ。尾の主張が激しいぞ?

「それはそうと.....雰囲気がどう似ておるというのじゃ?」

「きっとー、かしこいオーラがにじみ出ているんだよー( ´∀` )」

「・・・」

本當のことをいうのは憚られる。

アテナはともかく、妖狐からはきっと蔑んだ眼差しで見られるのは間違いない。

それはそれでいい気もするが・・・いやいや!俺にそんな癖はない!

とりあえずそれとなく間違っていないことを言ってごまかすことにした。

「バカっぽいところかな?それに子供っぽいところ」

「だれがバカでこどもよーーーーーーーーーーヽ(`Д´#)ノ」

「誰がバカで子供なのじゃーーーーーーーーーーーーーー!」

ほら、そっくり(笑)仲のいいこって。

二人の子供がやいのやいのと騒いでいる姿はとても癒される。まるで・・・

「仲良く騒いでいる姿を見ると、まるで姉妹のようだぞ?」

「しまいー(。´・ω・)?」

「姉妹じゃと?」

縁もなければ、所縁もない、ましてや縁ですらない。それに顔も似ている訳でもない。

それでもどこか似通っている部分が多いこの二人はまるで姉妹のように思えてならない。

そして、この二人の急激な親さも姉妹であると思わせるのに一層拍車をかけている。

と言っても、正確にはアテナの天賦の才『好かれやすい』によるところが多いのだろうが・・・

「私とコンちゃんが姉妹かー( ´∀` )私は末っ子だったからー、妹か弟がほしかったんだよねー!

じゃー、コンちゃんは妹ねー!それでいいー(。´・ω・)?」

いや~、どう見てもアテナはお姉さんって柄じゃないだろ。THE末っ子ってじだし。

「妾は一人っ子だったから兄弟姉妹がほしいとは思っておったが・・・」

おぉ。意外なところで利害関係が一致したな。

しかし、よく見ると妖狐の尾は振られていない。

どうやらあまり嬉しいことではない?それともなにか原因が?

「しかし、人間が姉妹というのはなんとも・・・やはりダメじゃな」

なるほど。やはり人間というのがネックなのか。

これではさすがのアテナでもお手上げだろうと思っていたら・・・

「ふええ(´;ω;`)」

「!!?」

出た!伝家の寶刀『泣き落とし』!この駄神は本當にあざとい!

俺もアテナのこれには散々困らされた。

アテナとの付き合いが長い俺だから、今でこそこの寶刀も錆びた剣に等しいが、まだ付き合いが淺い妖狐では・・・

「コンちゃんは私のこときらいー?」

「き、嫌いじゃないのじゃ!」

「じゃー、姉妹になってくれるー?」

「そ、それは・・・し、かしの?.....わ、妾は人間が・・・」

「やっぱりコンちゃんは私のこときらいなんだー!ふえええええ(´;ω;`)」

「ぐ、ぐぬぬ・・・」

.....こ、これはひどい。

アテナは否が応でも妖狐に認めさせる気だ。これって一種の恐喝じゃね?

でもは考えようかもしれない。

アテナが妖狐に酷いことをするのは絶対にありえない。そして妖狐は人間不信だ。

その人間不信の塊である妖狐が、人間に対してしでも心を開くきっかけになる相手としてはアテナは最適とも言える。

妖狐にとっては大きなお世話かもしれないが、チャンスと見るべきだろう。

「姉妹になってくれるー?」

あぁ、この話の流れ懐かしいな。今は無き某お晝番組を彷彿とさせる。

ついつい、いいともー!って言いたくなる!

「う、う~む・・・」

「なってくれるよねー?コンちゃんは私のこときらいじゃないもんねー?ねぇーねぇーねぇー?」

ウ、ウザすぎる。俺だったらきっと頬をつねっているに違いない。

アテナの執拗なお願いが妖狐を追い詰める。

そしてついに・・・

「わ、わかったのじゃ!姉妹になるのじゃ!だから泣くでない!」

「やったー!ありがとーコンちゃんー!だいすきー(*´∀`*)」

にへらっと嬉しそうにはにかむ妖狐の尾は本日一番の振られぶりだ。

どうやら妖狐もアテナと姉妹になることは嬉しいみたいだが、ただ単に素直になれなかったようだ。

こうしてかわいらしい姉妹が誕生した。

姉のアテナに、妹の妖狐。

似た者同士の仲良し姉妹だ。

その後、

「コンちゃんー!私のことはー、おねえちゃんっていうんだよー( ´∀` )」

「姉上でよかろう」

「ぶー(´-ε -`)なんかやだー。ぜんぜんえらいじがしないー!」

「えらいって・・・。わがままな姉じゃな。じゃあ.....姉さまならどうじゃ?」

「うーん。ちょっとえらくなったー(。´・ω・)?」

「というか、なぜ妾が妹なのじゃ?姉でもよかろう」

「だめにきまってるでしょーヽ(`Д´#)ノ私がおねえちゃんになりたいのー!」

こんな不なやり取りが行われていたが、二人とも幸せそうだった。

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後書き

次回、妖狐と二人っきり!

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今日のひとこま

~おねえちゃんとは~

「妖狐が妹になってくれて良かったな」

「うんー!はじめておねえちゃんになったよー( ´∀` )」

「ちゃんと妹妖狐の面倒を見るんだぞ?もうアテナはお姉ちゃんなんだからな?」

「まっかせなさーい!」

「でもー」

「どうした?」

「おねえちゃんてー、どうすればいいのー(。´・ω・)?」

「アテナには姉がたくさんいるんだから、それを參考にしろよ。どうだったんだ?」

「うーん。デメテルお姉ちゃんは仕事ばっかでー、あまり構ってくれなかったよー?

ヘスティアお姉ちゃんはいつもねててー、おきてるとこあまり見たことないかもー」

「お、おぅ」

「アフロディーテお姉ちゃんはアレスお兄ちゃんのとこに行ってばっかりだったかなー?

アルテミスお姉ちゃんはいつもいたずらしてばっかりだったよー?」

「・・・」

「だれをみならえばいいのー(。´・ω・)?」

「それは・・・」

「それはー?」

「ラズリさんにしとけ。ラズリさんが一番姉らしいから」

「わかったー!ありがとー(*´∀`*)」

神はどいつもこいつもロクなのがいないな!

もしかして神の世界もがおかしいのか!?ニケさんは大丈夫だよな!?

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