《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》外伝 はじめてのお出掛け!アテナとヘリオドール①

前回までのあらすじ

気絶してしまったヘリオドールのその後です

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□□□□ ~変化~ □□□□

逃げなきゃ.....、逃げなきゃ.....、逃げなきゃ.....!

紅蓮の炎が、空を、森を、棲み処を、そして・・・同胞までも紅く染めていく。

空が、森が、獣が、そして・・・人までが哭いている。哭きんでいる。

苦しい.....、苦しい.....、苦しい.....!

息がれて呼吸すらままならない。

でも近くで、同胞の哭きぶ聲と人間の笑い聲が聞こえてくる。

一人、また一人、更にもう一人。次々と捕まっていく。

悪意ある人間に次々と同胞達が捕まっていく。

こわい.....、こわい.....、こわい.....!

恐怖でが強張る。

足がぶるぶる震える。

それでもただひたすら逃げた。

人間に捕まらないためにもひたすら逃げ続けた。

・・・。

夢。

いつも見る夢。

妾の中で、一生消えない思い出として殘っている夢。

苦しかった。

つらかった。

悔しかった。

そして・・・

悲しかった。

この後は決まって、母上が足をやられ、悪意ある人間に妾と母上は捕まってしまう。

そう、いつもいつも繰り返される悲劇。これからもずっと変わらない悪夢。

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今日もまた・・・

「.....早く逃げなさい!あなたまでも一緒に捕まってしまいます!」

「.....いやじゃ!.....いやじゃ!.....母上を置いて.....母上と別れるなんて.....いやなのじゃ!」

弱い妾は逃げることすらできなかった。

弱い妾はひたすら母に縋った。

弱い妾はひたすら母に抱きついて泣きんだ。

そして、わずかな希を抱いて心の底から祈り続けた。

森の神様!

どうかお助けください!

・・・。

夢の中の弱い妾はひたすら祈った。

そんな願いが葉わないとも知らずに・・・。

そう、祈ったところで願いは葉わない。

そう、泣きんだところで事実は変わらない。

そう、助けを呼んだところで誰も助けてはくれない。

だから妾は誓った。

願いを葉える為には強くならないと.....祈る必要がないぐらいに!

事実を変える為には強くならないと.....泣きばなくてもいいぐらいに!

全てをまもる為には強くならないと.....誰の助けも必要としないぐらいに!

いつも通り、そう誓って夢から覚めるはずだった。

しかし・・・

「任せろ!俺がドールを守ってやる!」

「!?」

そこには本來いなかった主が突如登場し、弱い妾を、母上を、そして同胞達を守ってくれている。

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夢?そうこれは夢。

夢の中にいるはずなのに、まるで夢を見ているようだ。

どういう経緯でこうなったのかはわからない。

でも・・・

祈りは通じて願いが葉った。葉えてくれたのは森の神様ではなかったけれど・・・

泣きばなくてもよくなった。それが例え、事実ではなく夢の中だとしても・・・

助けを呼べば助けてもらえる。まさかそれが、主だとは思わなかったけれど・・・

訳がわからない。

訳がわからないけれど、悪夢が悪夢ではなくなった。

いま妾は長い悪夢からようやく解放された。

それでも強くなりたいと思う気持ちは、誓いは、今でも変わらない。

けれども、それ以外にもう一つ新しい誓いができた。

主を守りたい!

妾はどんな脅威からも主を守ってみせる!

□□□□ ~奴隷とペット~ □□□□

悪夢から解放してくれた主との別れを惜しみつつ、妾は目が覚めた。

すると・・・

「すぅすぅ.....コ、、ン、ちゃん.....(^-ω-^)Zzz」

妾をおしそうに抱き締めて、すやすやと眠る姉さまがそこにいた。

「姉さま・・・」

ハッキリと覚えてはいないが、妾は恐らく気を失ったのだろう。

今でも微妙に殘るの違和。まるでアルテミスという神には逆らえないのだと、が警告してくれているようだ。

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そんな恐怖震いしていたら・・・

『ようやく目が覚めたか、九十九尾の末裔よ』

「!?」

聞き慣れない聲が聞こえてきた。

辺りを見渡すと、そこには行儀よくお座りしている狼のような存在がいた。

「お、お主は何者じゃ?」

『我はフェンリル。神アルテミス様に仕える五大王が一人なり』

「.....五大王?」

『我を筆頭に、五匹の神獣のことを指す。貴様の先祖である九十九尾もまた、その五大王の一人である』

「ご先祖様が.....いや、今はそんなことはどうでもよい。なぜその五大王とやらが、この場におるのじゃ?」

『アルテミス様の命により、貴様をここまで運び、アテナ様と貴様を守護しているところだ』

どうにも腑に落ちない。

例え主の為とはいえ、神様に楯突いた事実は変わらない。

本來なら神罰とも言える処罰があって然るべきだ。

それが宿まで運んでくれたり、守ってくれたり.....どうして、ここまでしてくれるのだろう。

そこまで考えて、ある事実に気付いた。

「主は!?妾の主はどこじゃ!?」

そう、誓いの一つでもあり、敬すべき主人がどこにも見當たらない。

ついでに言うと、アルテミスという神もいない。嫌な汗が流れる。まさか・・・

『貴様の主人は、我が主であるアルテミス様と一緒にお出掛けになられた。.....忌々しいことだ』

「な、なんじゃと!?あの神と二人っきりで!?な、なら急いで主の元へと行かねば!」

『そういう訳にはいかない。何人も遊びを邪魔させないように、とアルテミス様より仰せつかっている。

故にアルテミス様の邪魔はさせない。アルテミス様の元へと行きたくば、我を倒してからにせよ』

「!!!」

どうやら目の前のフェンリルは本気らしい。

凄まじい威圧を放ってきている。恐怖が強張る。

そして同時に、どうあっても敵わない相手だとも悟った。

レベルが.....、力が.....、経験が.....、何もかもが桁違い。

的本能がやめておけ!と全力で警鐘を鳴らしている。

それでも.....引くわけにはいかない。

しい主人の元へと馳せ參じないで、なにが奴隷か!なにが誓いか!!

勇気をい起たせて、フェンリルと睨み合う。

すると・・・

『.....なるほど。我を前にして、その気迫。さすが九十九尾の末裔と言えよう。

.....だがやめておけ。今の貴様では、例え世界が引っくり返ったところで、我には勝てない。

無駄死には主人の本意とは異なるのではないのか?主人を大切に思うならば、時には引くことも覚えよ』

「.....し、しかし。主に萬が一のことがあっては・・・」

『安心するが良い。我が主アルテミス様は、貴様の主人を害することは決してない』

「.....なぜそう言い切れるのじゃ?」

『我を遣わしているのが、なによりもの証拠である。

普段のアルテミス様ならば、貴様など捨て置かれる存在でしかない。

それがこのような配慮を頂いているのだ。それすなわち、貴様の主人の安全も保証されたもの』

「.....信じるのじゃ」

主人の奴隷を気遣う余裕があるのだから、その奴隷の主人はなおのこと。

そうフェンリルは言いたいらしい。

フェンリルと戦ったところで勝ち目は全くない。

それにフェンリルの言う通り、ここで無駄に命を散らせば、それはきっと主のむところではないだろう。

主の安全が保証されているというのなら、これもまたフェンリルの言う通り、今この場では引くのが一番最良なはずだ。

『うむ。は豪膽にして、賢く、自制も効く。.....九十九尾は良い末裔を得たものだ。羨ましい限り』

「妾のご先祖様とは仲が良いのか?」

『仲が良い.....とは決して言えないな。ライバル関係と言ったほうが正しい。力にしても、病にしても、な』

力というのはなんとなくわかる。

先程このフェンリルは五大王が筆頭と言っていた。

どういう基準で席次が決まっているのかはわからないが、お互いに切磋琢磨し合うライバル関係なのだろう。

それはいい。それはいいのだが・・・

「病?どこか怪我をしておるのか?」

『その通りだ。決して癒すことの葉わない病。『煩い』という病をな』

「!?」

『我も、九十九尾も、我が主アルテミス様を心からしている。

アルテミス様は神。決して葉わないであるとわかっているとしてもな』

なんという大それた

フェンリルの言う通り、相手は神。葉う可能はほぼ0と言ってもいいかもしれない。

それでも.....どこか応援したい気持ちがある。

だって妾もまた『主人と奴隷』という、フェンリル達程ではないにしろ、同じ大それたを抱えているのだから。

「五大筆頭が聞いて呆れるのじゃ。諦めたらそこで終わりなのじゃ!」

『かっかっか!小の癖に九十九尾と同じことを言いおるわ!

なるほど。どうりでアルテミス様が気にる訳だ。我も気にった!

貴様、名をなんと言う?貴様ほどの者だ。主人より名を賜っているだろう?』

「妾はヘリオドール。母上と主より賜われし、誇りある名なのじゃ!」

『ヘリオドール.....覚えておこう。とにかく今回はおとなしくしていろ。いいな?』

わかったと頷く。

このフェンリルは信用できる気がする。

その信用できるフェンリルが、大丈夫だ、と言うのだから信じてもいいだろう。

・・・。

この場は既に収まったかと思いきや、フェンリルから聞き捨てならない言葉が・・・

『それにしても驚いたぞ?』

「なにがじゃ?」

『まさかこの世に、この時代に、森の神でもあるアルテミス様に逆らいうる獣人がいるとはな。

いや、それほどまでに己の主に想いを寄せているということか。素晴らしいことだ。頑張るがいい』

「!?」

『なにを驚いている?信仰する神に逆らうなど、余程の想いがなければできないことだ。

そして、そこまで想えるのは家族や友、想い人ぐらいであろう。貴様の想いなどバレバレだ。だが、安心せよ。

そのことに気付いていないのは、貴様の鈍そうな主とそこで気持ち良さそうに寢ておられるアテナ様ぐらいなものだ』

「・・・」

きっとフェンリルの言う通りだろう。

主も姉さまも全くわかっていないはずだ。

どこかホッとした妾がいると同時に、どこかもの悲しくもある。

姉さまはともかく、主には妾の想いを気付いてもらいたいのう・・・。

□□□□ ~始まりの始まり~ □□□□

フェンリルに心を見かされた後、姉さまが起き出してきた。

「.....うにゅ。ふぁー.....コンちゃんー、おはよー(・ω・´*)」

まだ寢ぼけ眼といったじだが・・・

「うむ。おはよう、姉さま」

『おはようございます、アテナ様。ご気分はいかがですか?』

「あー。フェンちゃんもいたんだったねー。おはよー」

フェンリルはおかしい。

姉さまはただ寢ていただけだ。その聞き文句は妾にあって然るべきなはず。

「コンちゃんはもうだいじょぶー(。´・ω・)?」

「もうすっかりなのじゃ!.....それにしても、どうして姉さまがここに?てっきり主と一緒だとばかり・・・」

「お姉ちゃんだからねー!コンちゃんの看病してたんだよー( ´∀` )ねぇーえらいー?」

.....看病?姉さまは寢ていただけなのでは?

妾が看病の定義について疑問に思いつつも、それでも姉さまは、それはもうかわいらしいドヤ顔でえっへんとを張っている。

そうなると當然・・・

───ぷるんっ

姉さまの無駄にデカいが、嫌味たらしくその存在を主張してくる。

.....ふん。所詮、脂肪の塊に過ぎぬ。主は妾の至高なるに首ったけなはず。

姉さまはそんな妾の思いに気付くはずもなく、いつも通りぎゅ~っと抱き締めてくれた。にへら~。

「じゃー、コンちゃんが元気になったならー、お出掛けしようー( ´∀` )」

「お出掛けって.....フェンリル、良いのか?」

『構わない。.....但し、アルテミス様の邪魔だけはさせないがな』

「なんでフェンちゃんにきくのー!私がいこうって言ってるんだからいいのーヽ(`Д´#)ノ」

姉さまは置いといて、フェンリルの意外な答えに驚いた。

おとなしくしてろと言っていたので、てっきり宿屋に缶詰狀態にされるのかと思っていた。

しかし外出許可が下りたとしても問題が・・・

「お出掛けと言っても、金がなかろう?どうしようもあるまい」

『そんなこと我が知ったことか。外出は許すが、そこまで面倒はみきれん』

「だからー!なんでフェンちゃんにきくのーヽ(`Д´#)ノ」

姉さま.....うるさい。

姉さまに聞いても意味がないだろうし、どうしようもないはずだ。

しかし、聞いて!聞いて!が凄まじく出ているので、仕方なく付き合うことにする。めんどくさい。

「.....姉さま、金はどうするのじゃ?」

「あるよー( ´∀` )」

「.....はぁ。思った通り、聞くだけ無駄だったのじゃ・・・え?あるのか!?」

「むきーヽ(`Д´#)ノ思った通りってなにー!」

ぷんすか怒っているようだが、むしろかわいらしくてほのぼのしてしまう。

ここまで『怒』の表現が下手で、伝わらないのも、ある意味才能なのかもしれない。

「そんなことより、どうして姉さまが金を持っておるのじゃ?.....まさか主よりくすねたとかではあるまいな?」

もしそうだとしたら、さすがに姉さまでも怒らざるを得ない。

妾にとっての一番は、姉さまではなく主なのだから。

「ちがうよー?歩がくれたんだよー( ´∀` )」

「.....主が姉さまに金を?.....噓は良くないぞ、姉さま。本當のことを言うのじゃ」

「ちょっとー!どういうことー!?お姉ちゃんがうそ言うわけないでしょーヽ(`Д´#)ノ」

姉さまの様子を窺うに、どうやら本當のことらしい。

それだけに余計解せない。管理など全くできない姉さまに、なぜ金を渡したのだろうか。

「.....主は何と言っておったのじゃ?」

「んっとねー、コンちゃんが起きたらー、このお金を渡せって言ってたよー。

お小遣いだってー!好きに使ってくれて構わないらしいよー!やったねー!お菓子買おー(*´∀`*)」

そう言って姉さまが渡してきたのは、100萬ルクアだった。

奴隷に託すには多すぎる金額だと思うのだが・・・。

「.....お、多すぎるのではないか?」

「そんなことないよー?コンちゃんの好きな服とか買ったらー、すぐなくなっちゃうじゃーんr(・ω・`;)

それにー、アテナとドールで半分ずつにしろってー、歩が言ってたよー」

そう言われると確かにそうなのだが、基準がおかしい。

妾の好きな服というのは、文化革命でもたらされた異國の服だから高いのであって、この世界の服ならそこまでかからない。

異國の服1著が20~50萬の相場に対して、この世界の服は新品ですら1萬いくかどうかが相場だ。

.....あれ?そう考えると、50萬ルクアでは服が1~2著しか買えぬ。

そんなに多くもないのか?むしろないのではないのか?

主があまりにも優しく、奴隷である妾にですら當たり前のように々購してくれるので、もはや金銭覚が崩壊しつつあった。

「まぁ、主が使って良いと言うたのじゃ。遠慮なく使わせてもらおうかの」

「そうそうー!じゃー、いこっかー( ´∀` )」

「フェンリルはどうするのじゃ?」

『我も當然付いていく。我の使命は、アテナ様と貴様を守護することだからな』

「それは構わぬが.....しかしその姿はいくらなんでもマズいであろう?」

街中にフェンリルのような獣が現れたら、それこそ大騒ぎになる。

主人であるアルテミス様の遊びの邪魔にもなるのではないだろうか。

『安心せよ。我には明スキルがある。街中では消えているつもりだ』

「ほほぅ。便利なスキルなのじゃ」

『貴様も覚醒さえできれば使えるようになる。実際九十九尾も使えるからな』

これは良いことを聞いた。

明スキルさえあれば、主に知られずに、主の周りをうろつく悪い蟲どもをこっそり一掃できるというもの。

そんなことを考えていたら、姉さまが・・・

「あー。フェンちゃんー、ちっちゃくなれないー?おさんぽしてあげるー( ´∀` )」

「お散歩って.....姉さま、フェンリルは犬ではないのじゃ」

『.....え?お散歩ですか?』

ほら、フェンリルも困っておる。本當にどうしようもない姉なのじゃ。

「なれないのー?」

『いえ、なれますが・・・』

「じゃー、お願ーい!ねぇーいいでしょー(。´・ω・)?」

姉さまのお願い攻撃が続く。これはダメなやつだと思う。

妾も経験があるからこそわかる。きっとフェンリルも墮とされるに違いない。

姉さまのお願いはお願いではないのだ。

謂わば強制。何が何でもその通りにさせてしまう魔法の言葉なのだ。

「ふぇぇぇぇぇんちゃぁぁぁぁぁん。おねがぁぁぁぁぁい(*´∀`*)」

『・・・』

最初は戸っていたフェンリルも次第に顔が綻んでいき、そしてついには・・・

『畏まりました!このフェンリル、アテナ様のご命令に従いましょう!』

一匹の忠犬が出來上がってしまった。

相手が姉さまならば、ある程度は仕方がない。そこは目を瞑ろう。

だが何よりも許せないのは・・・

「.....お主、主人であるアルテミス様をしておるのではないのか?」

『如何にも』

「それならば、なぜ姉さまにデレデレしておる」

そう何よりも許せないのは、姉さまに鼻の下をばしているこのフェンリルのだらしがない顔だ。

五大王筆頭とかの威厳はまるでなし。それにさっきまでアルテミス命とか言っていた面影も全くなし。

『し、失敬な!誰もデレデレなどしていない!』

「その慌てようが、なによりもの証拠なのじゃ」

『う、、む。.....仕方がないだろ?アテナ様は神界でも1、2を競うほどの貌の持ち主。

我が主アルテミス様をも凌駕するそのしさは、我ら神獣の間でも評判なのである。

一度はお目に掛かりたいと常々思っていたのだが、我らにも役目がある以上滅多に會えないのだ』

「.....つまり?」

『神獣も人には目がなし!』

「・・・」

最悪だ。

最悪の一言に盡きる。

これだから男ってやつは.....いや、オスか。

主みたいにヘタレなのもあれだと思っていたが、このフェンリルのように節がないのも考えものだ。

妾がこのバカ犬ならぬバカ狼に氷の如く冷たい眼差しを向けていたら・・・

「コーンちゃーん、フェーンちゃーん、いっくよー(*´∀`*)」

姉さまから聲が掛かった。

そして・・・

『はーい!只今!』

嬉しそうに走り出す子犬型のバカ狼。

そんなバカ狼の後姿を見て、妾は不安に思う。

こんなのと凌ぎを削っているご先祖様は大丈夫なのだろうか、と・・・。

こうして、妾と姉さまの短い語は今後も続いていくこととなる。

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後書き

次回、閑話!

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この外伝は、アテナとヘリオドールの短編語となります。

軽いネタバレをしますと、今後神が降臨した際は、アテナとヘリオドールは主人公達とは別行となります。

その別行のお話を掲載する予定となっています。

今回は導ということで話じたいは割していますが。。。

これからも「歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~」をよろしくお願いします。

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