《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第91歩目 ヘリオドールの渉!
前回までのあらすじ
なんか勝手に勘違いされて、竜殺しドラゴンスレイヤーになっちゃった・・・
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□□□□ ~金~ □□□□
突然だが、みんなは覚えているだろうか?
俺が剣豪で武王な大魔導士であることを・・・
スキルLv.3を取得した時に、そのあまりの強さと強大さに恐れ慄いた人々 (※そんな人々はいない)が、俺に付けた稱號だ。
そこに新しく、『竜殺しドラゴンスレイヤー』と『金』を加えてほしい。
俺は剣豪で武王な大魔導士で、竜殺しドラゴンスレイヤーの金野郎となった。
・・・。
1匹1億。
それがドラゴンの買い取り値だ。
想像以上の金額に、俺が恐れ慄いた。
これはあくまでもを除いた金額だが、それでも十分すぎる。
しかし、ドールは違ったようで・・・
「納得いかぬのじゃ!ドラゴンじゃぞ!?滅多にどころか、數百年は手にらぬ幻の逸品なのじゃ!
それがたったの1億とは.....足元を見られすぎなのじゃ!」
不満たらたらだ。
全のも逆立っているので、相當お怒りである。
.....それにしても、1億を『たったの』扱いしてしまうとは.....末恐ろしい子だ。
「仕方がないだろ?あまりにも珍し過ぎて、逆に売れないらしいからさ」
コシーネさんの説明によると、ドールの言う通り、竜の素材は數百年単位で市場に流れる非常に珍しいものらしい。
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故に取り扱える職人がほぼ皆無なのだとか。
取り扱えないのだから職人に売れる訳もなく、結局ギルド側でもそこまで高値で買い取れないということになる。
なんだか金銭覚が狂いそうな話だが、とりあえず素材だけなら1億ぐらいが相場なのだとか。
素材とは、牙や爪、鱗や羽などを指す。
ちなみに、の場合はこれの3倍の値打ちらしい。
アルテミス様は10倍と言っていたが、最終的には300倍となった。料理長は本當に足元を見すぎ!
「バカな貴族どもに売り付ければいいだけなのじゃ!
貴族なんてものは見栄の塊であるから、ちょっとおだててやればホイホイ買っていくものなのじゃ!」
「そうかもしれないけどさ?それでも1億は十分過ぎる金だろ?」
「.....はぁ。主は謙虛というか、が無さすぎる。
良いか?取れる時に取らねば、後に後悔するだけなのじゃ。貰えるものを貰うのは當然の権利であろう?」
「溜め息付くほど!?」
言っていることは理解できるが、そもそも俺が倒したドラゴンではないのだから、當然の権利とは言えない気がする。
所謂、あぶく銭というやつで、を掻きすぎるのはの破滅を招きそうだ。謙虛でいこう、謙虛に。
そんな謙虛な態度とは対照的に・・・
「.....やはり主には妾が必要であるな。主がしでも損害を被らぬよう側にいなくてはの!」
ドールは呆れつつも、やる気に燃えていた。お世話になります。
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結局35匹分の素材を売り、35億を手にれた。
所持金:3500352200ルクア【↑3500000000】
殘り5匹分はナイトさんへのお土産にする予定だ。
ナイトさんなら扱える気がするのと、以前旋風の剣の更なるパワーアップには素材が必要だと言っていた。
どんな素材がいいのかはわからないが、恐らく竜の素材なら問題はないだろう。
ドールの機嫌は一向に優れないが、こうして俺は大富豪金野郎へと出世した。
□□□□ ~洩~ □□□□
「お主!いい加減にせんか!!」
ドールの怒聲がギルドに響いた。
怒ってはいるのだが、その怒り顔もかわいい。
話が逸れたが、ドールが怒っているその理由は・・・
「ドラゴン40匹を倒した主がSランクな訳がなかろう!
その辺のSランクがドラゴンを1匹でも倒せるとでも言うのか!?倒せぬであろう!?納得できぬ!」
本來あるはずの試験をせずに、俺はSランクへと昇格できた。
ドラゴン討伐を考慮しての特別措置らしい。
本當なら喜ぶべき事案なのだが、ドールはどうやらお気に召さなかったようだ。
「で、ですから.....こ、これでも特別なんですよ?本來なら試験を.....」
「実力に見合った評価をするのが、お主らの仕事であろう!
Sランクは見合っておるのか!?SSランクならともかく、Sランクはおかしかろう!」
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「し、しかしですね.....急な昇格は前例もないですし、規則上認められません」
「規則、規則とバカの一つ覚え!なんの為の規則なのじゃ!冒険者を守る為の規則であろう!?
それならば、実力に見合ったランクにつけることも冒険者の分を守ることに繋がるのではないのか!?」
この子、本當に11歳なのだろうか?
あまりの大人っぷりに、時々あっけらかんとさせられる。
一方、
「35億だってー!なに買おうかなー?お菓子の家とかいいよねー(*´μ`*)」
既に夢へと想いを馳せているアテナ。
この子、本當に1萬歳を越えているのだろうか?
あまりの駄神っぷりに、いつも呆れ、そしてホッとさせられる。
「お主では埒が明かぬ!上司を出さぬか!妾が直談判してやるのじゃ!」
「こ、困ります!お給料に響きます!」
コシーネさんは困っているのに表を一切変えない辺りはさすがプロ。と言うか、怖い。
それにしてもドールは本當にすごい。
言いたいことをズバズバと遠慮なく言っている。
規則だと言われれば素直に従ってしまう俺とは、日本人とは全然違う。
それもこれも全て俺の為なのだから、非常にありがたい。
確かに非常にありがたいことなのだが、大聲で苦を言っていれば當然・・・
「おいおい、ドラゴンを倒したってマジかよ?どいつだ?どいつが倒したんだ?」
「あいつだよ、あいつ。あのひょろそうなやつ」
「あいつって.....マジかよ!?昨日、酒場で土下座してたやつじゃねえか!」
「バ、バカ!聞こえちまうだろ!?本當に竜殺しなら、お前殺されるぞ!?」
「ねえねえ、ドラゴンっていくらぐらいで売れるの?」
「聞いた話だと1億ですって」
「い、1億!?.....ふ、ふ~ん。あんまり好みじゃないけど、まぁいっか~」
「バカ!なに考えてるの!連れを見てみな!二人ともかなりの人じゃない!あんたなんか人にすらなれないわよ!」
俺がドラゴンを倒したという誤解が、ギルドに広まりつつあった。
こういう事態を避けたかったからこそ、査定場所をわざわざ変えてもらったのに意味がなくなってしまった。
俺の為に頑張ってくれているのだから注意はしないが、それでももうし考えてほしい。はぁ・・・。
ギルドが騒然としつつも、ドールとコシーネさんの言い合いは続く。
既にアテナは飽きてしまったのか、
「.....すぅすぅ.....(^-ω-^)Zzz」
俺の足にしがみついて寢てしまっていた。
───なでなで
「.....に、、へへ.....すぅすぅ」
「・・・」
アテナはバカなだけだから本當に助かる。
ラズリさんも、ドールも俺の為に頑張ってくれるのは嬉しいのだが.....申し訳ないが、時にそれが大きなお世話になっていることも否定できない。
そういう面も考えると、アテナは俺に迷こそかけるが、大きなお世話だけはかけない唯一の存在なのかもしれない。
ドールとコシーネさんの言い合いを遠い目で見つつ、寢ているアテナをおんぶしてり行きを見守ることにした。
□□□□ ~渉~ □□□□
二人の言い合いは果てしなく続いている。
俺のランクが原因の発端なのだから、いい加減ここは俺が出て終息を図るのが筋だろう。
「ドール、俺は別に.....」
「主は黙っておれ!これは妾の問題なのじゃ!」
「俺の問題だよね!?」
俺のことについて言い合っているはずなのに、當の本人に黙っていろとはこれ如何に。
もう既に俺の手には負えないところまできてしまったらしい。俺のことなのに・・・。
俺がショックをけていたら、ドールはどうやら攻め方を変えたらしい。
「.....一つ問う。お主が恐れておるのは、規則違反ではなく、上司の叱責であろう?
前例を破ることが怖いのではなく、そういう対応をした際の上司の印象や叱責が怖いだけであろう?」
「そ、それは.....違うとは言い切れませんが.....」
それは誰だってそうだ。
規則が怖いんじゃない。上司が怖いんだ。出世に響くしな。
「.....ならばよく考えよ。主をその前例を破るきっかけにすることは、お主にとって良いことに繋がるのじゃ」
「.....どういうことでしょうか?」
「お主も言っておったではないか。主は伝説の5英雄とやらに匹敵すると。
しかもこうも言っておった。今の世にこんな人がいるのか、ともな」
「え、ええ.....。それは間違いないかと。3000年前に竜族の侵攻を阻止した5人の勇者様の話は有名です。
そしてそれ以降、竜族が侵攻してくることもありませんでしたので、5英雄に匹敵する勇者様は現れてはいません」
ドールの目的はわからないが、5英雄についてはなんとなくわかった。
さすが勇者。3000年前の勇者は、勇者らしい仕事をしていたようだ。
.....てか、3000年前の勇者?日本は彌生時代辺りだろうし、中國人とかだろうか?
改めて考えてみると、勇者はなにも日本人だけとは限らない。
今この世界には多數の勇者が送りこまれているようだが、中には日本人以外もいる可能は高い。
.....ちゃんとコミュニケーション取れるだろうか?俺は世界共通語の英語すらまともに話せないんだが・・・
俺が今後會う機會もあるだろう勇者に不安を抱いてる間にも、ドールの説得は続く。
「ならばお主が、5英雄の再來である主を推薦するのじゃ!」
「!?」
「わからぬか?お主が推薦せずとも、我が主はいずれ世界にその名を轟かすのは必定。これはお主にも理解できよう?」
「た、確かに.....。これほどの力を持つ冒険者ならば、いずれは世界的にも有名となるでしょう」
とんでもないことになってきた・・・。
勇者でもない俺が、世界にその名を轟かす英雄に祭り上げられてしまった。有名になんかなりたくない!
「その手伝いをお主がするのじゃ。我が主は力は有れども、今はまだ無名。
さしずめ金の卵といったところであろうかの。その金の卵の第一発見者にお主がなればよいのじゃ」
「!」
「お主が主を推薦して、ここのギルド長に、いや、ひいてはギルドの上層部に主の存在を知らしめるのじゃ。
ドラゴンの素材という的証拠もあるのだから、説得も推薦もしやすかろう?その結果.....」
「(ごくっ)そ、その結果.....なんだというのですか?」
うお!?まさかの乗り気ですか!?
能面の表からは窺い知れないが、コシーネさんは明らかに乗り気だ。を乗り出している。
その様子に、ドールはしてやったり顔だ。
尾もぶんぶんと軽快に振られている。かわいい。
「未來の大英雄をいち早く発見した功労者として、ギルド上層部のお主への覚えは良くなること間違いなし。
もしかしたら出世も約束されるかもしれぬな。未來のギルド長.....いや、幹部にすらなれるかもしれぬ」
「!!」
「それだけではない。お主以外にも、いずれ主の偉大さに気付く者が現れるであろう。
その時、もしまだ主が無名で、その者が主を推薦した場合、その場が大英雄が生まれし場所となる。
しかし今ならば、ここ王都が大英雄の生まれた都市という栄譽に與れる訳じゃ。その結果.....」
「そ、その結果.....?」
ドールの目的がようやくわかった。
利益で、メリットで、コシーネさんを釣るつもりなのだろう。
コシーネさんの一族は商人の家系だ。これは効き目があるに違いない。
「大英雄を排出したギルドとして、ギルド長も鼻が高かろう?
そうなれば自然と、主を推薦したお主への覚えは間違いなく良いものとなる」
「!!!」
「まだまだあるのじゃ!大英雄が誕生してみよ!それを一目見ようと人が集まるのは自然の流れ。
そうなると、この王都に人が集まり出す。人が集まれば、當然経済は潤うであろう?その結果.....」
「な、なんです!?どうなるんです!?」
ドールが勢いづく。もはや獨壇場だ。
それでも、能面プロのコシーネさんの表は崩れな.....崩れてる!?ここにきてついに崩れた!!
『人を味方につけるには、書かれた言葉よりも語 られた言葉のほうが役に立ち、
この世の偉大な運はいずれも、偉大な書き手ではなく 偉大な演説家のおかげで拡大する』
まさにドールは、ヒ○ラーばりの演説で、コシーネさんの心をガッチリと摑んでしまっていた。
「経済を潤した功績が王の耳にもり、當然お主への王の覚えは良いものとなる。もしかしたら恩賞すらも出るかもしれぬな」
「!!!!」
コシーネさんはもはや能面ではなく、に.....いや、利にえた狼だった。
「これだけ利が出るのに、お主は何を躊躇う?何を恐れる?
今、お主のすべきことは規則を守ることではない。主を推薦して、上司を説得することである」
「.....そ、その通りです。目が覚めました!早速、冒険者さんを推薦してこようと思います!」
「待つが良い。焦る気持ちもわからぬではないが、人には見合った肩書きというものが必要なのじゃ。
大英雄がSランクでは信憑がなかろう?また大英雄にSランクなんてものを與えてもみよ。
お主らギルド員の目のなさを世間に公表するようなものじゃ。主にはふさわしいランクを與えることを希する」
「そ、そうですね。その通りです!」
ドールが小さくガッツポーズをした。
そういう仕草もいちいちかわいい。
そして俺も小さくガッツポーズをした。
ランク昇格が嬉しいのではない。コシーネさんの能面が崩れたことが嬉しいのだ。
ドールがなんかすごいことをペラペラと並び立てていたが、途中から何も聞こえていない振りをすることにした。
もはや俺のキャパを越えている。
もうどうにでもなれとの心境だ。
多分、悟りを開いたに違いない。
・・・。
その後、訳がわからないまま、いろいろな取り調べに付き合わされることになった。
そして解放されたのは日が暮れ始めるし前。
朝食後、すぐにギルドに立ち寄ったので、ゆうに10時間近くは拘束されていたことになる。
俺はヘトヘトで、アテナはぐっすり、そしてドールはにこにこ。
俺の為とは言え、ドールの忠誠心の高さにはし戸いをじた1日だった。
こうして俺は最終的に・・・
剣豪で武王な大魔導士で、竜殺しドラゴンスレイヤーの金SSランカーとなった。
本日の戦利品
①35億ルクア
②SSランク昇格
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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小
種族:神
年齢:ーーー
別:♀
職業:神
稱號:智慧の神
力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50
裝備:殺戮の斧
神ポイント:121340【↓120000】
【一言】もっといっぱい買ってー!お金持ちになったのになんでつかわないのーヽ(`Д´#)ノ
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アユムの所持金:3500352200ルクア【↑3500000000】
冒険者のランク:SS(クリア回數:0回)
このお話の歩數:約21300歩
ここまでの歩數:約24855600歩
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『アユム・マイニチ』 レベル:7050【↑3】
種族:人間
年齢:26
別:♂
職業:凡人
稱號:神の付き人/竜殺しドラゴンスレイヤー
所有:妖狐
力:7060(+7050)【↑3】
魔力:7050(+7050)【↑3】
筋力:7055(+7050)【↑3】
耐久:7055(+7050)【↑3】
敏捷:7310(+7050)【↑3】
裝備:旋風の剣(敏捷+200)
技能:言語理解/ステータス/詠唱省略
Lv.1:初級魔法/初級闇魔法
Lv.2:浄化魔法
Lv.3:鑑定/剣//索敵/知/隠
偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
初級土魔法/ 理耐/魔法耐
狀態異常耐
共有:アイテムボックスLv.3
パーティー編Lv.1
ダンジョンマップLv.3
検査Lv.3
造形魔法Lv.3
奴隷契約Lv.2
固有:ウォーキングLv.7050 820/7051
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後書き
次回、新ゴッドスキル!
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今日のひとこま
~主人と奴隷のすれ違い~
「どうじゃ!妾のおかげでSSランクになれたであろう!」
「あ、あぁ.....。ありがとう」
「む?どうしたのじゃ?あまり嬉しそうではないではないか」
「いや、嬉しいことは嬉しいよ?」
「気になる言い方なのじゃ!なにかあるなら言うてみよ!」
「.....う、う~ん。やめておいたほうがいいと思うんだよなぁ」
「ハッキリせぬ主なのじゃ!はやく言わんか!」
「それじゃ.....。俺さ、ドールにどうしてもSSランクになりたいって頼んだか?」
「む?なりたくはなかったのか?」
「いや、なりたいよ?なりたいけどさ.....なりようってもんがあるだろ?」
「結果は変わらぬではないか。それの何が不満なのじゃ?」
「俺はあまり目立ちたくはなかったんだよ。だから査定の時も場所を変えてもらったんだ」
「それが?」
「それがって.....結局ギルド中に目立つことになってるじゃん。目立ちたくないのに、目立ってる」
「.....妾のせいだ、とでも言いたいのか?」
「.....他に誰かいるか?」
「.....妾は主の為に・・・」
「.....だから俺は最初に、それをドールに頼んだのか、って聞いたんだよ」
「・・・」
「俺の為に頑張ってくれているのは良くわかるし、嬉しいよ。.....でも、一番肝心な俺の気持ちを無視していないか?」
「・・・」
「きつい言い方になるが.....、ドールは『俺の為に』ではなく『自分の為に』頑張っているようにしか見えない」
ドールの異常なまでの忠誠心はきっとそれだろう。
もちろん、俺の為に、という気持ちが全くないとは思わない。
ただ・・・
俺の為にSSランクを勝ち取ったのではない。自分の主がSSランクではないと我慢がならない。
俺の為にアルテミス様に反抗したのではない。自分の主が侮辱されているということに我慢がならない。
「ち、違う!妾は!」
「.....もうしよく考えて行してくれ。頼む.....」
「!?」
俺が頭を下げたことに驚くドール。
俺とドールの主従関係も、まだまだ前途多難なようだ。
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