《歩くだけでレベルアップ!~駄神と一緒に異世界旅行~》第273歩目 おいでよ! ○○○ランド!

前回までのあらすじ

こらー! モーちゃんのうわきものーヽ(`Д´#)ノ

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で発生した大事件。

それは橫暴で悪戯好きな神アルテミス様の「酒を持ってきな!」宣言だった。

以來、アルテミス様の興味は主に『酒を呑むことだけ』へと急変していく───。

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ニケさん達の紹介を無事終えた俺は、リビングで出迎えてくれたドールにアテナの面倒を押し付け、アルテミス様を『とある場所』へと導くべく魔の中を案して回ることにした。

そこは俺がニケさんと安心してデートする為には必要な場所。

対アルテミス様最終兵とも言えるような(人によっては)神聖な場所だ。

まぁ、元は俺の數ない異世界での趣味の為に創ってもらった───いや、違う。近い將來こうなることを見越して、あらかじめヘカテー様に創ってもらったところだ。俺ってば、先見の明があるだるぉ?

きっと、アルテミス様もお喜びになるに違いない。

「やけに自信たっぷりだね?」

「えぇ、自慢の部屋ですから」

「ふーん。それは楽しみだねぇ。あたしをここまで期待させたんだ。これで期待外れだったら承知しないよ?」

「それは大丈夫です......あ、あの、ちなみにですが、仮に期待外れだった場合は何をされるんですか? いえ、あくまでも『ちなみに』の話ですけどね?」

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「さぁてね? あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃw」

こっわ!? 俺、本當に何されちゃうの!?

背筋に冷たいものをじながら、魔を案していく。

まず始めにやって來たのは、リビングと接しているマジカルキッチンだ。

「歩様、アルテミス様、々お待ちくださいませ」

著いて早々、ニケさんはどこか不備がないかを隅々まで點検し始めた。

なんでも、アルテミス様に紹介する以上はお目汚しがあってはいけないらしい。

それは完璧主義なニケさんの意地がそうさせる訳だが、何よりも『アテナの名譽の為にも』とのこと。

(どこまでアテナに心酔してんだよ!?......いや、もういいや)

ただ、その點検の仕方が「サクラさん、ここに埃がありましてよ?」と、まるで難癖付ける為にを探す小姑のような厳めしいものとなっている。こう言っては何だが、非常に様になっている。

「あれは何をしているんだい?」

「避けられない嫁姑の───いや、親子の対面しゅくめいです」

「うぅ。ますたぁ、張しますぅ」

バクバクと張するサクラの心音が今にも聞こえてきそうだ。

まぁ、サクラには心臓なんて無いんですけどね? 機械だし。

「まぁ、良いでしょう。合格點に達していると認めます」

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「はぁい! ありがとうございますぅ!」

サクラの嬉しそうな弾ける聲に、俺もホッと一安心。

良かったな、サクラ。ご苦労さん。

ニケさんの許可が下りたところで、改めてマジカルキッチンの紹介にる。

「ここはニケさんの強い希で創られた場所なんです。普段は騎士団員達の主戦場と言っても───」

「興味ないね」

「え?」

「飯は食べるものであって作るもんじゃないだろ? こんな場所どうでもいいよ」

「......」

アルテミス様の酷い言い草に、ニケさんの端正な眉がピクリといた。

この仕草は降臨以降によく見せるようになったものだ。

(うーん。狀況的に考えて......もしかしたら怒りを押し殺している時に出る癖なのか?)

仮にそうだとしたら、今後ともニケさんの向には注意を払いたい。

怒りを発される前に、その兆候を知ることができるのはある意味幸運だと思う。

(それにしても、飯は食べるものであって作るもんじゃない、か)

以前、アテナやドールも同じようなことを言っていた。

こういうのを聞くと、否が応でも「やはり姉妹だよなぁ」と思わされてしまう。

「ハァ..................」

俺はリビングでドールと仲良く遊んでいる(───ように見えるが、実は「えぇい! 鬱陶しいのじゃ!」と軽くあしらわれている)アテナを一瞥して、深い溜め息を吐いた。

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ニケさんの怒りが発する前に場所を変えることにした。

ただ、ニケさんはお気にりの場所であるマジカルキッチンに殘るとのこと。

(まぁ、それが良いかな)

まるで水と油のような格の二人だ。

一緒に行するよりも、それが一番良いと思う。

そういう訳でリビングを離れ、次は魔天溫泉を紹介しようと思ったのだが───。

「焦らすんじゃないよ。風呂にも興味なんてないんだからさ」

アルテミス様が大の風呂嫌いというのは知っている。

沐浴どころか水浴びさえ嫌がるというのだから本だろう。

だからこそ、あの濃で濃厚クリーミーなアルテミス臭が生まれ、されるのだ。

「ですが、一度ぐらいご覧になってはいかがですか? 達には結構人気なんですよ。容や健康、ストレスにも効能がありまして───」

ただ、だからと言って案しない訳にはいかない。

風呂は嫌いでも溫泉はまた別かもしれないし、見たら見たで興味を持つ可能もある。

それに後で「なんで案しなかったんだい?」と文句を言われては堪ったものではない。

「だから、興味ないって言ってるだろ。他のやつらのことなんて知りやしないよ」

「は、はぁ、そうですか?」

「第一、風呂なんかにってる暇があるなら酒を呑んでいたいね、あたしは」

「溫泉に浸かりながら呑む、という手もありますが?」

風流と言えば風流。

但し、真似するので、アテナ達の前では遠慮してもらいたいところだ。

「しつこいんだよッ! どうせアユムっちがあたしのを見たいだけだろ? いいから、その『自慢の部屋』とやらにさっさと案しな!」

「それは否定しませんが......分かりました」

「否定しないのかい!?」

興味ないことには徹底的に無関心。本當に徹底している。

いや、俺が出會った神様達は基本的にそうなんだけどさ?

アテナもそう。ニケさんもそう。何もアルテミス様に限った話ではない。

となれば、魔天溫泉に長居は無用。だ。せっかくニケさんの怒り発は回避できても、アルテミス様の怒りを発させてしまっては元も子もないのだから。

「では、遅くなりましたが、目的地へと案させて頂きます」

「あぁ、待ち遠しいねぇ!」

舞臺はいよいよ最終局面へと移っていく。

■■■■■

場所を2Fへと移した。

目的地は階段を上ってすぐ目の前となる。

そこは大人の世界。快楽だけを求め、追求し、楽しむ場所。

當然ながら、俺のお気にりの場所の一つだ。

「アユムっち、ここは?」

「ここは『魔限酒造』です。酒の貯蔵庫ですね」

「魔限酒造?」

「はい。ようこそ! 大人のテーマパーク『魔限酒造ランド』へ!」

魔限酒造。それは主に酒を保存・製造する為に創られた部屋だ。

無限領域の広さを有し、サクラの管理の元、適切な溫度が保たれている。

部屋の中には見た目が乾燥機みたいな機械と箱積めされた沢山の果実があるぐらいだ。

そうそう。偶々と言えば偶々だが、せっかく魔の創造者であるヘカテー様が降臨されているのだから、この際『魔限酒造』に防音機能も付けて頂くようお願いするつもりだ。

それと言うのも、インカローズ達を迎えて以降、この部屋の利用頻度が多くなった。

俺もそこそこ酒を嗜むが、インカローズを始め騎士団員達は大の酒好きときた。

故に、時折ここで(アテナ達が就寢以降)大宴會を催しているぐらいだ。

今後のことも考えると、やはり必須な機能と言えるだろう。

それに、一度寢たら簡単に起きるようなアテナ達ではないが、それでも俺達が騒がしくしたせいで起こしてしまったら面倒くさ───いや、かわいそうだからな。

「ふーん。貯蔵庫という割には、酒・は・全く見當たらないけど?」

部屋の現狀を見て、アルテミス様のテンションは急降下。

恐らく、ずらっと保管されたワインセラー的なものを想像していたのだろう。

ふッ。まだまだ甘いんだよなぁ。

「それはそうですよ。酒そのものを保存している訳ではなく、酒の元となる素材を保管しているのですから」

「どういうことだい?」

「まぁ、見ていてください」

俺はそう言うと、近くにあった果実を適當に一つ手に取った。

そして、それを乾燥機みたいな機械『お酒BOX』へと放り込む。

(さて、どれにするか......そう言えば、アルテミス様は甘黨だったな。だったら───)

アルテミス様が興味津々に見つめる中、俺はあるボタンをポチリと押す。

直後、お酒BOXへと放り込んだ果実の甘い匂いが部屋中に充満した。

しばらくすると、カップヌードルの自販機のようにストンッとグラスが落ちてきて───。

「どうぞ。『りんごのようなもののサワー』です」

この『りんごのようなもののサワー』は達に大人気な一品だ。

越し爽やかで甘く、アルコールの味がほとんどしない。割とジュース覚で呑める。

あの酒嫌いなアテナでも「あまーい(*´μ`*) もう一杯!」と大絶賛した程だからな。

但し、酒が大の苦手なドールはこれでも酩酊するので、一応酒の區分となる。

ちなみに、モリオンには一切呑ませていない。

ぶー垂れようが、泣かれようが、絶対に呑ませない。

お酒は竜になってから。竜にお酒はダメ! 絶対!!

「ひゃっはー! 待ってたよ!」

「グイッといっちゃってください」

「あぁ。頂くとするかね」

甘い香りと期待で目を輝かせるアルテミス様。

「ごくッ。ごくッ。ごくッ」

「......」

な、なんかっぽいな。

しいにグラスがれ、ゴクゴクゴクとを鳴らす様はどこか扇的だ。

りんごのようなもののサワーが白いせいもあるからか、想像力を掻き立てられる。

本當、黙っていれば人だし、気もあるのだからもったいない神様そざいである。

「───ぷはぁ! 甘い! もう一杯!」

「お気に召しましたか?」

「あぁ。こんなに甘い酒は初めてだよ」

「果100%の酒ですからね。異世界では滅多にお目にかかれない逸品かと」

アルテミス様のリクエストに従い『りんごのようなもののサワー』を作りつつ、改めて俺はこの『魔限酒造』の魅力を紹介し始めた。いつ(アルテミス様を)墮とすの? 今でしょ!

「ここはこれだけじゃないんですよ?......あッ。おかわりをどうぞ」

「サンキュー。説明を続けな」

「先程言いましたよね? 大人のテーマパークだと。まさにそれに相応しい場所なんです」

「ごくッ。ごくッ。ごくッ───ぷはぁ!......どういうことだい?」

「例えば、これにこうすることもできます」

今度は赤と橙の二つの果実をお酒BOXに放り投げる。

お酒BOXの凄いところはブレンド酒も造れてしまうところだ。

次第に、甘い匂いと酸味の効いたものが絶妙に合わさった、フルーティーな香りが漂い始めた。

「どうぞ。『りんごのようなものとみかんのようなもののブレンドサワー』です」

「おぉ! いいね! いいねぇ!」

しめしめ。思った通りの食い付きようだ。

「このように、酒の味は千差萬別。素材さえあれば幾重もの味を、酒を造り出すことが可能となります。當然、組み合わせ次第では失敗作も出來ますが......」

そこで、俺は敢えて「そういうのお好きですよね?」と目で訴えた。

アルテミス様が求めているのは未完の酒だ。

いまだかつて呑んだことのない味の酒をしている。

それは旨かろうと不味かろうと大した問題ではないと言う。

そんなアルテミス様からすれば、ここ『魔限酒造』は楽園そのもののはずだ。

食のワンダーランドならぬ『酒のワンダーランド』と言っても過言ではないだろう。

「......」

アルテミス様がごくりッと息を呑んだ。

いま頭の中では「どのような酒を造ろうか?」と、そのことで一杯なはず。

そんな様子のアルテミス様に、俺は更なる追い打ちをかけた。

「更には、酒の種類もボタン一つで選び放題です」

「な、なんだって!?」

「甘い酒から辛いもの、よわい酒から強いものなど、それはもうサワーやカクテル、焼酎やワイン、ウイスキーなどなど様々です。造れない酒など無いでしょう」

何だったら、製造停止されたコ○ナビールだって造れてしまう優れもの。

ヘカテー様の魔の前には不可能など有りやしないのだ。

「しゅ、しゅごい......♡」

アルテミス様はもう俺に───いや、『魔限酒造』にメロメロだ。

クソビッチならぬ酒ビッチ神様の誕生である。

今の狀態のアルテミス様はコボルトよりも弱いかもしれない。

(くっくっく。そろそろ獲を仕止めるとするか)

ここ『魔限酒造』は大人のテーマパークだ。

そして、テーマパークと言えば、楽しい楽しいイベントが付きだろう。

「いかがでしょう? 普段は夜でないと『魔限酒造』は開放していないのですが、今回は特別に許可します。インカローズを始め騎士団員達もお貸ししますので、みんなとワイワイ呑んでみてはどうでしょうか?」

「それはいいねぇ! どいつもこいつも骨があって楽しめそうだよ!」

口角を吊り上げ「腕が鳴るよ!」と張り切るアルテミス様に、俺は首を橫に振る。

「呑み比べもいいですが、ここは一つ別の趣向を試されてみてはいかがでしょうか?」

「別の? それはなんだい?」

呑み比べも、それはそれで楽しいだろう。

ただ、それは『魔限酒造』でなくても出來る。

せっかく『魔限酒造』に居るのだから、ここでしか出來ないことをするべきだ。

だから、俺はアルテミス様に止めの提案いちげきを放つことにした。

「みんなの好きな酒を一堂に集めて『大品評會』なんていかがでしょうか?」

「大品評會?」

「はい。騎士団員達は40名近く居ますし、みんな好きな酒と言っても一種類だけとは限りません。その分、アルテミス様もたくさん酒が呑めるでしょう。しかも、お気にりの酒が見つかるかもしれませんよ?」

「!!」

が驚愕のに染まっていくアルテミス様。

ただ、「酒を呑みたい」・「酒が呑めればいい」と考えていたのだろう。

だからこそ、そういう発想は無かったのだと思われる。

めば、大概は葉っちゃうのも悪いよなぁ)

所謂、関心あるものにしか興味を示さない人の決定的・致命的な弊害(=視野の狹さ)とも言えるものだ。

「興味、ありますよね?」

「あーひゃひゃひゃひゃひゃw」

いつもの険な笑いではなく、心底楽しそうな笑い聲が部屋中に響き渡る。

「いいね! いいねぇ! アユムっち、あたしのことを良く分かってるじゃないか!」

「えぇ、まぁ。これでもアルテミス様とはそこそこ付き合いが長いですからね。自惚れる訳ではないですが、俺ほどアルテミス様を理解している人は───いや、神様達と比較しても、俺以上にアルテミス様を理解している人はそうそう居ないと思いますよ」

付き合いの年數では、神様達には到底敵わない。

だが、付き合いの濃さならば、俺のほうが一日の長があるように思う。

それは噓偽りのない素直な言葉だった。

別に他意など存在しない何気ない自信だった。

しかし、當のアルテミス様はそうけ取らなかったようで───。

「なんだい。なんだい。嬉しいことを言ってくれるじゃないか。こんなにも熱いプロポーズをされるなんて思ってもいなかったよ」

「プ、プロポーズ!?」

「だって、そうだろ? 神界でも厄介者扱いされているあたしを理解してなお、アユムっちはれてくれているんだ。これをプロポーズと言わずして何と言うんだい?」

「......」

そういう解釈もあるのか......?

いやいやいや! 極端過ぎるだろ!!

俺の本命は、あくまでニケさん一択。

アルテミス様も悪くはないが、ニケさんには到底及ばない。

「アユムっちも(あたしのほうが彼っぽいという冗談は)満更じゃなかったってことかね。いやぁ、今の告白をニケちゃんにも聞かせてやりたかったねぇ」

「それは本當にやめて!?」

「あひゃひゃひゃひゃひゃw」

あれ? もしかして、俺からかわれてる?

ただ、アルテミス様がどこか照れているようにも見えるのは気のせいではないはずだ。

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後書き

今日のひとこま

~酒の好みから始まる

「そう言えば、アユムっちはどんな酒を好むんだい?」

「俺は焼酎派ですね。それも甘口よりかは辛口のほうが好みです」

「おッ! 奇遇だねぇ。あたしも実は辛口のほうが好きなんだよ」

「そうなんですか? 確かアルテミス様は甘黨でしたよね?」

「もちろん、甘いものも好きさ。だけど、酒は辛口のほうがしっくりくるんだよ」

「あぁ。チーズはダメだけどピザは平気、みたいなやつですか?」

「それ、なんか違くないかい? まぁ、どうでもいいさ。アユムっちの好きな酒も呑んでみたいねぇ」

「俺の好きな酒は、アテナのスキル【ゴッド通販】での取り寄せなんですよ」

「ん? ここはどんな酒でも造れるんじゃないのかい?」

「似たような味の酒なら造れますよ。ただ、あくまでも似たような味なんです。素材が違うからですかね? 微妙に違うんですよね」

「ほほぅ。こだわるねぇ、アユムっちは」

「アルテミス様も俺の気持ちが分かるのでは?」

「その通り! あひゃひゃひゃひゃひゃw」

「ご希でしたら、アテナに言い付けて取り寄せますが?」

「じゃあ、頼もうかね」

「分かりました。ただ、あまり期待はしないでくださいね?」

「どういうことだい?」

「酒というもの全から見たら、そこまでおいしいものではないからです。俺にとっては特別な酒、故郷の懐かしい味、慣れ親しんだ思い出の一品というだけですから」

「ふーん。だけど、あたしはそういう酒にこそ価値があると思っているよ。わくわくするのさ」

「ぷッ! あははは!」

「いきなりどうしたんだい?」

「失禮しました。アルテミス様なら「もしかしたらそう言うかも?」と思っていましたので、つい」

「そ、そうかい?......あれかね? これを相思相とでも言うのかね?」

「さぁ? ですが、相思相はともかく悪い気はしません」

「ふーん(......にやにや)」

「な、なんですか?」

「アユムっち。ものは相談だけど、ニケちゃんからあたしに乗り替えてみる気はないかい? 案外、あたしらは上手くいきそうな気がするよ」

「いやいやいや! 冗談ですよね!?」

何が琴線にれたのか知らないが、やたらとグイグイくるアルテミス様だった。

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