この間、ある用で某高級ホテルに泊まることがあった。

そのホテルと俺の好きなキャラクターがコラボをしていて、そのコラボ商品を買うために宿泊が必要だったのだ。

普段はこんな高級ホテルには泊まらないから、バイキングや大浴場、広い部屋を存分に楽しんだ。

満足と共にベッドで橫になっていると、深夜、俺の部屋をノックする音がする。

もしかしたら従業員の人かな？と思い聲をかけるが、返事もなくただノックを続けるばかり。

何が起こっているかもわからず、俺は怖くて布団をかぶって夜明けまで過ごした。

翌朝、気が付くとノックの音が止んでいたので、1階のロビーに行き従業員にその話をした。

それを聞いた従業員は申し訳なさそうに話し始めた。

「黙ってお通ししてしまい大変申し訳ございません。

実はこの部屋は以前火事になり、部屋の中に閉じ込められて逃げ遅れた人がいたんです」

「もう結構な前のことですし、もう大丈夫かと判斷してしまっておりまして…

宿泊代は結構ですので、どうか公にはしないでいただきたく…」

あのノックは幽霊だったのか。ドアを開けていたらどうなっていたことか。

俺はホッと安心した。

自分が無事なんだから、そう言いふらそうなどという気もない。

俺はこの1件は忘れることにし、コラボグッズを抱きかかえてホテルを後にした。

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解説

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火事で部屋の中に閉じ込められたということは、幽霊は部屋から出られずに亡くなったのだろうから、幽霊が殘っているのは部屋の中ということになるよね。

つまり昨夜のノックは側からということに。。