《問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『霊使いで再起しました。』》
「う……うーん……」
ゆっくりと目を明けると、は自分が知ない場所にいることに気付く。
全に痛みが生じているが、骨折や大きな裂傷のような痛みではない。
の裝備も外されていて、寢ている近くにまとめて置かれている。
布の下の姿は、下著だけのような姿になっていた。
誰かがせてくれたのだろう。
は、記憶が途切れる前までのことを思い出してみる。
山にりその途中でコボルドに襲われて……霊使いのに助けれられた。
そして、思い出す。
自分には、やらなければならないことがあった。
「あ、お目覚めになられたのですね?どうですか、を起こせますか?」
テントの中に、クリエがってくる。
このは、クリエをみて思う。これまで見たことのないだと。
だが、服裝からみてもメイドではない。
は言われた通り、ゆっくりとを起こした。
「いま、お水をお持ちしますね」
クリエはそう告げて、一旦テントの外に出た。
そして、思考を働かせ始める。
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――誰かにこの話をすべきか?
しかし、親切にはしてくれているが、こんな危険な話に巻き込んでしまうのは……
となると、やはりじっとしてはいられない。
早くまた、山の中に戻らないと。
まだ、ケガが回復しないうちは自分のも危険になるし……
の思考は行ったり來たりと、結論が落ち著かなかった。
しばらくすると、テントにクリエが戻ってきた。
「はい、冷たいお水です。飲めますか?」
その後ろには、先ほどの記憶にある霊使いの姿が見えた。
「目が覚めたんですね、大丈夫ですか?」
ハルナはクリエからコップをけ取ったに話しかけた。
「危ないところを助けていただき、本當に有難うございました……」
は、コップを手にしたままハルナに向かって頭を下げる。
「いえいえ、いいんですよ。困ったときはお互い様ですし……それよりも、何故あんなことに?」
はコップの水を一口含み、ゆっくりとの流し込んでいく。
乾いたに水が染みていく覚が広がっていく。
コップの水を全て飲み終えた時、エレーナやルーシーたちもこの場所に加わった。
そして、の話しを聞く。
「私は西の王國の周辺警備兵です。今回、西の警備隊がコボルドの討伐のために、この一帯を燃やしてしまう計畫があるのです」
「あの、それって結構大事になるんじゃないですか?」
ハルナはに問いかける。
「被害は大きくなるでしょう。森の育った木々やそこで生活している生きも、焼けてしまう恐れがあります。生き殘ったとしても、小さな生きは大きな生きに的になり生態系のバランスが大きく崩れてしまう恐れがあります」
「東の王國には、そういった連絡は來ていないようですが?」
後からってきたドイルが告げる。
「これは西の王國の警備隊が獨斷で決めた容です。一部の者は反対の聲をあげましたが、結果的には……」
「決定を覆すことはできなかった……?」
ルーシーがの代りに、答えを導いた。
「でも、私たちの方でも今回のような討伐隊を組んで、危険の排除には力をれていますが?」
我慢できずにエレーナも、意見を述べる。
「はい。西側でも承知しておりますが、最終的にむような果が出ていないため最終手段にでるようです」
「何の相談もなしに……勝手ですね」
ソルベティは、怒りを隠しきれない。
「私も協力すべきということは進言しましたが、東にしても西側に何の相談もない……と」
「何を勝手な!?」
ドイルもここにいない相手に怒鳴りつけた。
「ですから、私一人で解決できればという條件で、今回山にったのです。コボルドの長に、話し合いを求めて」
「でも、あの様子だとそれも……」
「はい……魔は聞く耳もないといったじで襲ってきました」
は、にまとった布を握りしめて悔しそうに告げる。
「でも、命が助かって何よりでしたね……今はを休めてまた考えていきましょう」
ハルナがそう告げるが、はゆっくりと首を橫に振る。
「私が數日中に無事に戻らないまたは、渉が決裂した場合には、當初の計畫通り山が燃やされてしまうのです」
「え?その期限はいつまでですか?」
クリエが問う。
「はい……今日をれて三日以。ですので、明後日までに良い結果を持ち帰らなければなりません」
「もう、時間がないですな」
「私たちが行って、説得することは可能でしょうか?」
リリィが確認する。
「おそらく難しいでしょう。助けていただいて失禮かと思いますが、あなた方が、王宮クラスの役職でない限りは、掛け合ってももらえないでしょうね」
「今から書狀をもらいに行ったとしても、間に合わないでしょうね」
ルーシーが冷靜に判斷する。
「とにかく、明日山にりましょう。討伐にしても進んで行くことで西の町につけば止める案も浮かぶかもしれませんし」
強策のようではあるが、當初の予定通りと今の最善の手ということも考慮し、アルベルトは提案する。
ハルナたちも、その提案をけれた。
ルーシーたちは、明日の準備のためにと計畫を練ることにした。
ハルナがテントを出ようとしたときに、何かを思い出したかのように急に立ち止まる。
――きゃっ!
その後ろを続いて出ようとした、一番最後のクリエがハルナの背中に鼻をぶつける。
「ところで、あなたのお名前は?」
ハルナが、張をほぐすように笑顔で問いかける。
「私は、アーリス。アーリス・ノーウェル」
「私は、ハルナよ。よろしくお願いしますね、アーリスさん」
ハルナは手を差し出し、アーリスはその手を握り返して握手をする。
          
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