《格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜》7話 vsビッグボア
俺は、フィーナの父ダインの畑仕事を手伝っている。
そこに、ビッグボアとかいう大きなイノシシが近づいてきたところだ。
やつは、柵越しにこちらをにらんでいる。
「ふん。わざわざ柵を壊させる必要もないな。俺が出向いてやろう」
俺は畑の周りを囲んでいる柵を飛び越える。
そして、畑からし離れたところでビッグボアと対峙する。
フィーナとダインは、柵の側からこちらを見守っている。
「先手は譲ってやろう。來い!」
「ブルアアアアッ!」
ビッグボアがそう吠える。
俺の言葉を理解したかのように、猛烈な勢いでこちらに突進してくる。
だがーー。
「やはり獣か。そんな馬鹿正直に突っ込んでも、避けられるだけだぞ」
俺はひらりと避ける。
そして反撃……と言いたいところだが、既にやつは走り去っている。
俺の攻撃範囲外だ。
「さて……。イノシシとは何度か戦ったことがある。こういうときは……」
俺は大きめの木の前に陣取る。
「さあ。來いよ」
再びビッグボアが突進してくる。
俺は先ほどと同じように避ける。
ひらり。
もちろん、ただ避けただけであれば先ほどと同じ展開が繰り返されるだけだ。
先ほどと異なる點が1つある。
それは、避ける前の俺の背後には大きな木があったことだ。
俺がビッグボアの突進を避けたことにより、もちろんやつは木に突っ込むことになる。
どしん!
ビッグボアが木にぶつかる。
「狙い通りだ。これでこいつのきは止まる。……ん?」
メキッ。
メキメキッ。
木が割れてしまった。
「おいおい。マジかよ」
地球のイノシシよりもずいぶんと強いようだ。
やつはその勢いのままし離れたところまで走り去る。
そしてこちらを振り返る。
再び突進してきそうな雰囲気だ。
また先ほどと同じような展開が繰り返されようとしている。
これは、ちょっとやそっとの小細工では倒せんな。
「ああ……。リキヤさん」
フィーナが心配そうな聲でそう言う。
心配する必要などない。
むしろ、がぜんやる気が出てきたところだ。
「やるな。ただの害獣ではなく、俺が相手するにふさわしい強者だと認めてやろう。いざ勝負! はあああぁっ!」
「ブモオオオッ!」
俺とビッグボア。
両者、雄びをあげる。
ビッグボアが猛スピードでこちらにまで迫ってくる。
今度は俺も、やつに向けて駆けていく。
ドーン!
俺とビッグボアが、真正面から激突する。
俺の手、そしてに衝撃が伝わってくる。
「リキヤさん!」
「リキヤ君!」
フィーナとダインがそうぶ。
「ははははは! やるな、お前!」
「ブモオオオッ!」
俺とビッグボアの力は拮抗している。
このまま力比べをしてもいいが、ここはーー。
「そいやぁっ!」
「ブモッ!?」
俺は重心をずらし、ビッグボアを背負投の要領で擔ぎ上げる。
ビッグボアは、まさか自分の巨が浮き上がるなどとは思いもしていなかったのだろう。
混した聲を挙げ、なすがままだ。
「ぬうんっ!」
俺はそのままビッグボアを勢いよく地面に叩きつける。
ドガン!
大きな音を立てて、ビッグボアが地面にめり込んだ。
「ブ……ブモオオ……」
ビッグボアは力なくそう鳴き、息絶えた。
この衝撃で、脳や臓に甚大なダメージを負ったのだろう。
「パワーだけなら、なかなか悪くなかったぞ。久々にいい鍛錬になった」
ただのイノシシが、ここまでのパワーを持つとはな。
地球のイノシシとの戦いは、ただの害獣駆除としての意識が強かったが。
これぐらいなら、いい鍛錬になる。
「す、すごい……」
「さすがだ。リキヤ君」
フィーナとダインがそう言う。
「さあ。いいが手にったな。今日は、イノシシ鍋といこうじゃないか。たくさん食べよう」
せっかくだし、村のみんなにもごちそうしてもいいかもしれない。
俺は大食らいだが、さすがにこの大きなイノシシを1人では食べきれない。
長期保存の手段なども限られているしな。
【書籍化・コミカライズ】手札が多めのビクトリア〜元工作員は人生をやり直し中〜
ハグル王國の工作員クロエ(後のビクトリア)は、とあることがきっかけで「もうここで働き続ける理由がない」と判斷した。 そこで、事故と自死のどちらにもとれるような細工をして組織から姿を消す。 その後、二つ先のアシュベリー王國へ入國してビクトリアと名を変え、普通の人として人生をやり直すことにした。 ところが入國初日に捨て子をやむなく保護。保護する過程で第二騎士団の団長と出會い好意を持たれたような気がするが、組織から逃げてきた元工作員としては國家に忠誠を誓う騎士には深入りできない、と用心する。 ビクトリアは工作員時代に培った知識と技術、才能を活用して自分と少女を守りながら平凡な市民生活を送ろうとするのだが……。 工作員時代のビクトリアは自分の心の底にある孤獨を自覚しておらず、組織から抜けて普通の平民として暮らす過程で初めて孤獨以外にも自分に欠けているたくさんのものに気づく。 これは欠落の多い自分の人生を修復していこうとする27歳の女性の物語です。
8 173幼女無雙 ~仲間に裏切られた召喚師、魔族の幼女になって【英霊召喚】で溺愛スローライフを送る【書籍化&コミカライズ】
【サーガフォレスト様から1巻発売中&続刊決定!吉岡榊先生によるコミカライズ準備中!】 私は勇者パーティーのリリス。その勇者に裏切られて倒れていた私を助けてくれたのは魔族の四天王。そして、彼らの好意もあって魔族になったんだけど…。その時の手違いで幼女化してしまう。 「おい、邪竜を倒してこいって言ったよな?」 「けんぞくに、なるっていうから、ちゅれてきたー!」 そんな幼女が無雙する反面、彼女を裏切った勇者パーティーは、以前のような活躍もできずに落ちぶれていく。 そして、私を溺愛する父兄も「こんな國、もう知らん! 我が領は獨立する!」と宣言する。 獨立後は、家族で內政無雙したり、魔族領に戻って、実家の謎を解いたり。 自由気ままに、幼女が無雙したり、スローライフしたりするお話。 ✳︎本作は、拙作の別作品と同名のキャラが出てきますが、別世界(パラレル)なお話です✳︎ 舊題「幼女無雙 〜勇者に裏切られた召喚師、魔族の四天王になる。もう遠慮はなしで【英霊召喚】で無雙します!〜」 © 2021 yocco ※無斷転載・無斷翻訳を禁止します。 The author, yocco, reserves all rights, both national and international. The translation, publication or distribution of any work or partial work is expressly prohibited without the written consent of the author.
8 154星の海で遊ばせて
高校二年生の新見柚子は人気者。男女関係なくモテる、ちょっとした高根の花だった。しかし柚子には、人気者なりの悩みがあった。5月初めの林間學校、柚子はひょんなことから、文蕓部の水上詩乃という、一見地味な男の子と秘密の〈二人キャンプ〉をすることに。そんな、ささいなきっかけから、二人の戀の物語は始まった。人気者ゆえの生きづらさを抱える柚子と、獨創的な自分の世界に生きる文學青年の詩乃。すれ違いながらも、二人の気持ちは一つの結末へと寄り添いながら向かってゆく。 本編完結済み。書籍化情報などはこのページの一番下、「お知らせ」よりご確認下さい
8 62異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】
ある日突然異世界へと勇者召喚された俺はそこそこ長い年月かけ、を魔王の元に辿り著く。 が、なんと魔王が命乞い!? うっかりオーケーしちゃったらパーティーのメンバーが裏切り者として俺を追っかけまわしてきて…… なんでだよ! 指名手配された!? 待て待て待てまだ死にたくねぇぇえ! 叫んだところ、俺の元の世界に戻ってきていた。 ──もういい! ここでハーレム目指すから! 〜*〜*〜*〜*〜 思い付き先行、見切り発車ですので更新が遅いどころか暫く放置する可能性大。 ハーレム目指して頑張ります! コメントお待ちしておりまっす 〜*〜*〜*〜*〜 2020/09/18 更新再開!!! またよろしくお願いします! 〜*〜*〜*〜*〜 Twitterで更新の連絡をしています よろしければこちらで確認してください https://twitter.com/HH_nadeshico9?s=21
8 87俺の転生體は異世界の最兇魔剣だった!?
ある日、落雷により真っ黒焦げに焼けた自稱平凡主人公の織堺圭人はなんやかんやあって異世界の最兇と言われている魔剣に転生してしまった⁉︎ 魔剣になった主人公は、魔剣姿から人姿となり封印の祠での魔物狩りをして暇潰しをする日々であった。 そしてある日、貪欲な貴族によって封印の祠の封印が解かれた。そこからまたなんやかんやあって祠を出て學校に通うことが決まり、旅をする事に‼︎ 第一章 祠 閑話休題的な何か 第二章 神を映す石像 ←いまここ ※超不定期更新です。
8 115異世界転生の特典は言語理解EXでした〜本を読むだけで魔法習得できるチートスキルだった件〜
主人公のアレクは、言語理解EXという特典をもらい、異世界転生することになった。 言語理解EXをもらったアレクは幼少期から家の書庫でたくさんの本を読み漁る。 言語理解EXの能力は、どんな言語でも理解してしまう能力。"読めるようになる"ではなく、"理解してしまう"能力なのだ。つまり、一度見た本は二度と忘れない。 本を読むだけで魔法の概念を理解してしまうアレクは、本を読むだけで魔法を習得できてしまう。 そんなチートスキルをもらったアレクは、異世界で二度目の人生を送る。 ほぼ毎日投稿。悪くても3日に1回は投稿していきたいと思ってます。
8 115