《格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜》23話 堀と塀の作
チュンチュン。
朝になった。
さわやかな朝だ。
隣では、フィーナが全で眠っている。
「ひぅ……、また負けちゃいましたぁ……」
フィーナが寢ぼけ眼のままでそう言う。
彼は初戦のリベンジをするつもりだったようだが、俺があっさりと返り討ちにした。
俺は武闘の戦いだけではなくて、夜の戦いにも自信がある。
そんなことを考えつつ、俺は朝の支度を進めていく。
しばらくして、フィーナも目を覚ました。
「おはよう。フィーナ」
「おはようございます。リキヤさん」
フィーナがさわやかにあいさつを返してくる。
全ではあるが、初日ほど恥じらってはいない。
しだけ顔が赤くはなっているが。
2人で食卓に向かい、朝ごはんを食べる。
フィーナの両親もいっしょだ。
「お母さん。昨日も言ったけど、リキヤさんのおかげでたくさんの薬草を採ってこれたの。昨日のうちに調合して、仕上げとして一晩寢かせてあるわ。続きの調合をして、今日の夕方には薬ができると思う」
「あらあら。ありがとうね。フィーナ。それにリキヤさんも」
フィーナの母がそう言って、頭を下げる。
「お安い用さ。他ならぬフィーナのみだからな。……さて。俺は今日は、村の周りに堀と塀をつくる」
「よろしく頼む。村の若い男たちにも、聲を掛けておいた。やつらもミドルボアのをたらふく食っていたからな。こき使ってやってくれ」
フィーナの父ダインがそう言う。
村の若い男たちとは、ブラック盜賊団の討伐作戦で付いてきた者たちだろう。
彼らは、俺を慕ってくれている。
たくさん働いてもらうことにしよう。
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「よし。野郎ども。クワは持ったな」
「「「ばっちりですぜ! リキヤの兄貴!」」」
村の若い男たちが元気にそう言う。
「さっそく掘っていくぞ。掘り出した土は、こっち側に盛っていくんだ」
俺はそう指示を出す。
村の周りを掘ると同時に、その土を側に盛っていくことで、塀も出來上がる。
図でイメージしてみよう。
側面から見た図だ。
獣 村
地地地地地地
地地地地地地
【初期狀態】
獣 塀 村
地地 地地地
地地地地地地
【作業後イメージ図】
こんなじだ。
堀には、水を張ればさらに効果的だ。
「よっしゃあ! うおおおぉ!」
「「「うおおおぉ!」」」
俺と男たちで、ガンガン掘っていく。
俺はパワーにもスピードにも自信がある。
技も人並み以上だ。
しかし、そうは言っても1人の人間としてこなせる作業量に限界はある。
彼らぐらいの人手であっても、何人もいればやはり俺の負擔が減る。
俺たちは、どんどん掘っていく。
ガキン!
男たちが掘っているあたりから、何やら鋭い音が聞こえた。
「どうした?」
「兄貴。どうやら、大きな巖が埋まっているようでさあ!」
ふむ。
確かに、男たちが掘り進めていた場所に大きな巖が埋まっている。
縦橫1メートルずつはあるか。
男が再び、巖にクワを振り下ろす。
ガキン!
クワが巖に弾かれる。
「ダメです! ムリをすれば、クワのほうが先にイカれちまう。迂回するしかなさそうです!」
「まあ待て。そう結論づけるのは気が早いぞ」
俺は持っていたクワを男に預ける。
そして、男たちを下がらせる。
「はあああぁ……」
俺は深呼吸をして、気を高めていく。
拳に意識を集中させる。
「天地……雷・鳴!」
俺は力強く拳を振り下ろす。
ドゴオン!
大きな音を立てて、巨石が々に砕け散った。
「な……、なんだとぉっ!?」
「さすがはリキヤの兄貴だ!」
「し、信じられねえ! まさかあの巨石を拳で割るなんて……」
村の男たちが口々にそう言う。
今のお前たちにはもちろんムリだろうが……。
鍛え方次第では、できるようになるぞ?
將來的に俺のライバルになれるような者が、出てきてくれればいいのだがな。
ちなみにこの技は、天地雷鳴という名前だ。
拳に力を集中させることにより、パンチの威力を増大させる。
山ごもりをしているときに、たまたま雷に打たれてしまったことがあった。
その際に、ひらめいた技である。
威力が高すぎるので、公式試合で使ったことはない。
「さて。これで作業を再開できるだろう。どんどん進めていくぞ!」
「「「了解ですぜ! 兄貴!」」」
そんなじで、堀と塀の作を進めていった。
夕方頃に、今日の作業を終える。
このペースなら、數日あればある程度形になりそうだ。
俺たちは解散し、帰路につく。
フィーナが待っている家に帰ることにしよう。
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