《格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜》42話 ゴブリン狩り

冒険者ギルドにて、ゴブリン駆除の依頼をけた。

最低ノルマは、3匹の討伐。

それ以上を討伐したら、それに応じて追加の報酬と評価を得られる。

ただし、討伐証明部位は必要だ。

さっそく森にやってきた。

俺は奧へと進んでいく。

このまま闇雲に進んでもいつかはゴブリンと遭遇できるだろう。

だが、もちろんそんな非効率なことをするつもりはない。

俺は耳を澄ませる。

「ふむ。……こっちか」

足音が聞こえた。

俺はその方向に歩いていく。

そしてーー。

「ぎいぃっ!」

ゴブリンがいた。

やつもこちらに気づき、威嚇の聲を上げる。

「そらよっ!」

俺は軽く拳を振るう。

ゴブリンの頭が消し飛んだ。

これにて討伐完了だ。

「……む。しまった。討伐証明部位の右耳まで消し飛んでしまった」

ゴブリンの討伐証明部位は、右耳だ。

右耳を冒険者ギルドに提出すると、討伐報酬と功績を得ることができる。

せっかく討伐しても、討伐証明部位がなければ意味がない。

もちろん右耳が必須というわけではない。

この頭を失った死を運べば、審査の上で討伐が認められる可能もあるだろう。

しかし、たかがゴブリン1匹の討伐報酬と功績を得るためにそこまでするのは割りに合わない。

「次は気をつけないとな」

俺は再び耳を済ませる。

し離れたところに、チラホラとゴブリンがいるようだ。

俺は自慢の腳力で、ゴブリンに接近する。

「よう」

「ぎいぃっ!?」

「じゃあな」

出會って3秒でお別れだ。

今回は、無事に原型を留めたまま討伐することができた。

俺はゴブリンの死から耳を引きちぎり、小袋に収納する。

ちなみにゴブリンの死については、焼卻や埋葬が推奨されている。

放っておいても基本的には小などによって処理されるが、食べ殘しが腐って衛生環境が悪化することもあるからだ。

ただし、あくまで推奨であり、討伐した冒険者にその義務は発生しない。

狩りという危険な任務をこなしている冒険者にそのような雑事を課して無用な負擔が増えれば、魔狩りの効率が落ちて危険は増す。

そもそも、人里離れた森や草原における狩りで、冒険者がきちんと処理しているかどうかなど調べる手段もないしな。

「そうら。ほいっ。せえい!」

そんなわけで、俺はゴブリンを次々と砕していく。

5匹を討伐した。

討伐証明部位を確保できたのは4匹だ。

「當初の依頼は、3匹の討伐だったか。これで依頼は達したわけだが……」

もうし狩っていくか。

3匹より多く討伐したら、それに応じて追加の報酬と評価を得られるらしいからな。

ゴブリンは群れで行する魔のはずだが、ここら一帯のゴブリンは単獨行のやつが多い。

手分けして狩りでもしているのだろうか。

俺の腳力なら、個別に襲って狩っていくのはもちろん可能だ。

耳をすませばおおよその場所もわかるし、さほどの時間もかからない。

しかし、し面倒だな。

「よし。”あれ”をやるか」

俺はもっと効率のいい方法に心當たりがある。

ここら一帯のゴブリンをこそぎ狩る勢いでやってやることにしよう。

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