《格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜》45話 こ、これはまたとんでもない量を……

冒険者ギルドにて、報告を行っているところだ。

口頭で付嬢に報告を済ませた。

次に、討伐証明部位を提示する。

「よし。1個、2個、3個……と」

俺は小袋の中からゴブリンの耳を取り出し、査定カウンターの上に並べていく。

「なるほど。確かに、依頼にあった3匹は討伐されているようですね」

「ああ。それに、まだあるんだ」

さらに、俺は次々とゴブリンの耳を取り出していく。

「…………8個、9個、そして10個……と」

「10匹も討伐されたのですか!? リキヤさんならもしかしてとは思いましたが、実際にそれを目の當たりにすると驚きますね……」

付嬢が目を丸くしてそう言う。

「ん? いや、まだあるが」

「まだあるのですか!?」

「ああ。続きを……ええい、面倒だな。一度全て出してしまうか」

俺は小袋を逆さまに向ける。

ドサドサドサッ!

査定カウンターの上に、ゴブリンの耳が山盛りに積まれた。

先ほど出しておいた10個と合わせて、30個以上の耳が積まれていることになる。

「えええええっ!? こ、これはまたとんでもない量を…………」

付嬢が絶句している。

「これで全部だな。合計何匹ぐらいだろうか。30匹以上は狩ったと思うが」

「え、えーっと、ちょっと待ってください。すぐに數えますので!」

付嬢が追加のゴブリンの耳を數え始める。

俺は特にやることがないので、それを見守る。

「……36個、37個、38個……。合計で、38匹の討伐となります!」

「おお、そんなに狩っていたか」

思っていた數よりもしだけ多かったな。

「ソロの方が1日で討伐された數としては、私が知る限りぶっちぎりの數ですよ! さすがはリキヤさんです!」

付嬢が興気味にそう言う。

「ふむ。まあ、俺にとっては普通のことだな。特に何かをし遂げたような気分にはなれない」

「リキヤさんにとっては普通でも、他の方にとっては普通じゃないです! ベテランのBランク冒険者でも、この數は難しいはずです!」

Bランクでも難しい?

うーん……。

この世界の達人クラスと手合わせするのを楽しみにしていたのだが、この様子ではさほど期待できないかもしれない。

そういえば、”赤い三連星”とやらもCランク冒険者という割には弱かったな。

Cランクは、一応は中堅上位に位置している。

Bランクは明確に上級の冒険者だが、せいぜい”赤い三連星”にが生えた程度のレベルなのかもしれない。

「ランクか。俺のランクは、これで上げてもらえるのか? 今はEランクだったと思うが」

俺はそう言う。

俺がランクを上げることによる狙いは、大きく3つある。

1つは、高ランク冒険者に近づきやすくするため。

1つは、上級の魔報を得やすくするため。

もう1つは、しっかりとした収を確保してフィーナ、エミリー、レオナたちの生活の面倒を見られるようになるためだ。

1つ目についてはさほど期待もできそうにない。

しかし、2つ目にはまだまだ期待できる。

それに、3つ目も大切だ。

ランクを上げられるなら、上げておくに越したことはない。

果たして、今回の功績を冒険者ギルドはどの程度評価するのだろうか。

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