《格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜》47話 ゴブリンの巣の殲滅作戦

冒険者ギルドで報告を済ませている。

ランクがEからDに上がった。

さらにCランク昇格に向けて、報収集をしているところだ。

「わかった。そういえば、先ほどゴブリンキングがどうとか言っていたな。ゴブリンキングとはどういう魔なのだ?」

「ええっと。ゴブリンを束ねるリーダー格の魔ですね。突然変異で発生することがあります。ゴブリンキングがいると、ゴブリンが大規模な群れを形するのでやっかいですね」

「ふむ。ゴブリンはもともと群れを形する魔と聞いたことがあるが?」

「通常の群れは、せいぜい20~30匹、多くても50匹ぐらいです。ゴブリンキングが束ねる群れは、100匹近くになることがあります」

「ふむ。なるほどな」

「……そういえば、リキヤさんが今回狩ったゴブリンの數はずいぶんと多いですね? 1つの群れを全滅させたのですか?」

「いや、そういうわけではない。向かってくるやつを返り討ちにしただけだ。森の奧には、まだまだ數がいるようだったぞ」

俺の聴覚は、大量のゴブリンを捉えていた。

そのまま狩りに行ってもよかったのだが、生態系の問題が発生する可能を考慮して一度ここまで引き返してきたのだ。

俺はまだこの世界のことを完全には把握していないからな。

「なるほど……。そうなると、し危険かもしれません。冒険者ギルドとしても、警戒を強めておくことにします。リキヤさん、ご報告ありがとうございます!」

付嬢が笑顔で言う。

「まあ待て。一応確認だが、ゴブリンは見かけたら皆殺しで構わないのか? 生態系への影響は?」

「ゴブリンは害獣ですので、皆殺しが理想的です。ただ、繁力が強いので絶は難しいです。見つけ次第殺すというじが現狀となっています」

「わかった。では、今回のゴブリン退治は俺に任せておけ。巣の場所は把握している」

俺の聴覚は、ゴブリンが來ていた方向をある程度正確に捉えていた。

「ええっ!? いくら30匹以上を殲滅したリキヤさんでも、ゴブリンの巣に飛び込んだらただでは済みませんよ! 多勢に無勢ですし、地の利のあちらにあります!」

付嬢が慌てた様子でそう言う。

「大丈夫だ。俺の力を信じろ」

「ですが……」

付嬢がなおも渋る。

そんなに俺の力が信用できないのか。

やれやれ。

ここは勝手に狩らせてもらうか?

しかし、無斷で狩りを行ったら冒険者としてマイナス評価を下されるかもしれない。

いざとなれば他の職業を探すだけなので、大きな問題はないが……。

ランクを手っ取り早く上げるためにゴブリンの巣に飛び込み、それでマイナス評価を下されたら本末転倒だ。

俺が若干悩んでいたとき……

「おいおい。何だよ、オッサン。ゴブリンの退治に行くって?」

「ギャハハハハ! 相変わらず丸腰で戦ってんのか」

「何なら、俺たちがお手本を見せてやろうか? Cランク冒険者であるこの俺たちがな!」

後ろからそう下品な聲が聞こえた。

誰だっけ?

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