《格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜》51話 vsゴブリンキング

ゴブリンの巣の前に到著した。

ザコの相手は三馬鹿にまかせて、俺は1人で巣の中にる。

すぐにゴブリンたちが襲ってきた。

俺はその全てを返り討ちにしていく。

「「「ギイィッ……」」」

あっという間にゴブリンたちを全滅させた俺は、ゴブリンたちのボスがいると思われる最奧部へと向かった。

そして……

「こいつが……ゴブリンキングか」

最奧部には巨大な軀をした魔がいた。

長4メートル以上はあるだろうか。

「お前がこの群れの主か?」

俺はそう問いかける。

だが、ゴブリンが人の言葉を理解するはずもない。

「やはり答えないか。まあいい。戦えばわかることだ」

俺はそう言って、拳を構える。

ゴブリンキングもまた、俺に向かって突撃してきた。

ブンッ!!

ドガアァンッ!!!

奴の放ったパンチによって、窟の壁が崩れ落ちる。

……なかなかやるではないか。

ただ大きいだけの雑魚ではないらしい。

「だが、この程度のパワーで王を名乗るとは片腹痛いな」

俺はゴブリンキングの攻撃を避けつつ、カウンター気味に蹴りを放つ。

「グギャアッ!」

ゴブリンキングは悲鳴を上げながらも、俺への攻撃を止めない。

今度は剣による攻撃を放ってくる。

「ふむ。剣まで使えるのか」

俺はゴブリンキングの攻撃を、全て避けながら呟く。

「パワーはあるが、技量はその辺の冒険者と同じレベルだな」

俺は一瞬で間合いを詰めると、ゴブリンキングの腹に掌底を放った。

「グギャアアァッ!!!」

ゴブリンキングが斷末魔のび聲を上げる。

今の一撃だけで、臓がいくつか破裂したようだ。

「もう終わりか? つまらんな」

俺はそう吐き捨てた。

「…………」

ゴブリンキングはピクピクと痙攣している。

そして、しばらくしてかなくなった。

どうやら、死んだみたいだな。

「さて、次はどいつにしようか」

俺が次の獲を探しているとき……。

ドゴオーン!!

外から轟音が聞こえてきた。

「何事だ?」

まさか、三馬鹿が死んだりしないだろうな?

あいつらも最低限は戦える。

ただのゴブリンなんぞには負けないはずだ。

しかし、不測の事態で怪我を負う可能は十分にある。

し様子を見に行ってみることにするか。

俺は窟の外に向かう。

すると、三馬鹿が地面に倒れ伏していた。

「なんだこれは」

俺は目を疑った。

三馬鹿が倒れているだけではなく、ゴブリンの死が山のように積み重なっているのだ。

、どういう狀況だというんだ……。

「おお……。オッサンじゃねえか」

「無事だったんだな。ギャハハハハ……」

「そんなことより、早くここを離れた方がいいぜ……」

三馬鹿が力なくそう言う。

「何があった? …………むっ!?」

視界の隅から、何かが高速でこちらに向かってきている。

これは……。

投石か。

「ふんっ!!!」

俺は向かってくる石を片手ではたき落とした。

もちろんただの投石なんぞでダメージをけるほどではないが、鬱陶しいのに変わりはない。

これを放った奴は何者なんだ?

ぶちのめしてやろう。

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