《格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜》87話 都合が悪くなった?

俺はたくさんの弟子をゲットした。

領主邸の応接室で、たっぷりと筋トレに勵む。

「ふぅ。いい汗かいたな!!」

「「「…………」」」

弟子たちは言葉もなく息を切らしている。

この程度で音を上げるとは、鍛え方が足りん。

俺の弟子になったからには、徹底的に鍛えてやることにしよう。

俺がそんなことを考えているときだった。

コンコン。

扉の向こうからノック音が聞こえてきたのだ。

「大変お待たせいたしました。メイドのサキでございます」

「ああ、ってくれ」

俺がそう言うと、ややあってドアが開かれる。

「失禮しま――って、ええっ!? な、なんですかこの狀況は!?」

「ん? お前の知り合いじゃなかったのか?」

このチンピラたちは、俺へ害意を持っていた。

メイドのサキから出された茶に痺れ毒を仕込んだり、屋裏に潛んだり、これだけの人數を集めて扉から襲撃してきたり……。

とても外部の人間にできることではない。

こいつらと領主が繋がっているのはほぼ確定。

そして當然、メイドのサキも関係者だと思っていたのだが。

「知りませんよ! ど、どうなっているんですか!?」

「まぁ、細かいことは気にするな」

「細かくありません!」

「まあまあ、そんなことより茶のお代わりでも……」

「そんなことよりじゃないです!」

サキが取りしている。

この様子だと、本當に知らなかったようだな。

「それで? ずいぶんと待たされたが、領主は俺と會う準備ができたのか?」

たった今思い出した。

俺がここにやって來たのは、領主と會うためだった。

晝寢、筋トレ、弟子たちへの指導。

かなりの時間が経過しているわけだが、未だに會えていないとはどういうことだ?

「あ、いえ……。領主様ですが、本日はご都合が悪くなったとのことでして……」

「ふむ? 今日という日程は領主から指定されたものだったはずだが?」

俺はしだけ不機嫌になってしまうのだった。

    人が読んでいる<格闘チャンプの異世界無雙 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無雙する〜>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください