大鎌と短剣がぶつかり合う、だが膂力はマキナのほうが上だ。徐々にじりじりと押し込んでいく、しかしし押し込んだところでするりと組み合いから抜けられてしまう。

「ほえっ！？」

背後に回られるも全スラスターを駆させ高速で回れ右を行い、パイルバンカーの出準備を行う。を固定していないと反で吹っ飛んでしまうのだが今は関係ない。すぐさま距離を詰めてくるナイツキラーに狙いをつけて発する、のだが大鎌の柄の部分を使い腕をかされ線をずらされたため地面に杭を発することになりその反で変な勢でひっくり返ってしまうこととなった。

「狙いが甘いぞ小娘」

もちろんそんな隙を見逃すノックズではない、すぐさま大鎌を振り下ろし腕を切斷しようと刃が迫る。狙われたのは肘関節部分、イゼはすぐさまその場から離を試みようとするも間に合わない。肘関節部分を切斷される、その瞬間イゼはマキナの腕をかし前腕部分の裝甲でけきる。

ガキーンといもの同士がぶつかる音が鳴り切斷されるのは防いだようだった。切斷できなかったのを察したノックズはすぐさまその場からナイツキラーを下がらせる。イゼは急いでマキナを立ち上がらせ距離を取り再び両者睨み合いの狀態となる。

先にいたのはマキナのほうだった全のスラスターをフル活用しとんでもないスピードでまっすぐ突っ込む、その姿は流星のようであった。しかしナイツキラーは大鎌を構え直しただけでその場からくことはなかった。

衝突する、その瞬間ナイツキラーの構えていた大鎌がしいた。そして短剣と大鎌が衝突した瞬間再びするりと避けられてしまい思いっきり壁に衝突する。

「うべっ！………ぴっ！？」

マキナが立ち上がった土煙を割き起き上がった瞬間目に映ったのは、大量の小型ミサイル。マキナは避ける暇もなくミサイルの雨あられをけることとなる、ドカンドカンとミサイル著弾音がすると同時に縦席は揺れバランスを崩しそうになる。

「あわわわわわわ…」

縦席の視界パネルに被害報告が表示される、被害報告を見るところそこまでダメージは無いようだが右膝関節部分が一番ダメージをけていた、だがきに支障はないようだ。

土煙が上がる中短剣をショックガンとれ替え、センサーを使い敵機の位置を把握する。恐らくセンサーで探ったのもばれているだろうがそんなことは関係ない、土煙の中から不意をつけるチャンスであるのだ。とあるものを取り出しながらナイツキラーがいるであろう場所に向けてショックガンを次々と放つのであった。

「まだまだ若いな」

小型ミサイル群を喰らったのだ、ダメージをけるのは免れないだろう。小型とはいえ威力は相當なものだ、今回あの小娘の乗っている機。今までの人生の中で一度も見たことのない機だった、最新鋭の機なのだろうか。ダメージはどこまでったのかは分からない。

「…むっ？」

土煙の中から微弱な電磁波を知した。恐らくセンサーでこちらの位置を探っているのだろう、いったい次はどんな手を使ってくるのか。そう考えているとエネルギー弾が飛んでくる、すぐさま大鎌を使いガードする。しかし防いだ次の瞬間左肩のアーマーにエネルギー弾が著弾する、どうやらあまり狙いをつけずに撃ってきている様だった。

「ふむ…」

しかし一部のエネルギー弾が當たりはすれどほとんどを防いでおりダメージはほぼないに等しい、しょせんこの程度か、そう思っていたのだが何か違和をじる。その違和はすぐにわかった、あまりにも土煙が立ち上っている時間が長すぎるのである。まさかと思い注視して査するとスモークだということが分かった。その正に気づいた次の瞬間スモークの中から一際まぶしいマズルフラッシュが見えたと同時に右肩付け付近に大きな衝撃をける。

「ッく…」

スモークを2重に焚いてショックガンのレーザービームのエネルギー充填を見えにくくしていたのだろう。侮っていた上に初歩的な手であったがために油斷していた、勿論本命の攻撃が當たったのなら…そう考えていた次の瞬間スモークを割いてマキナが短剣を上段の構えを取りながら飛び出してきたのであった。

「ヒットぉ！次ぃ！」

地面に埋め込んでいた2個のスモークグレネードを破壊しナイツキラーにすぐさま襲い掛かる。

短剣を思いっきり振り下ろしナイツキラーと再び組み合う、次は絶対にすり抜けられないように力の加減を調節しながら様子を見る。次の瞬間大鎌がすっとくも今回はすり抜けない、大鎌の軌道の後を追うように短剣を押し付ける。

そのまま盾を使い毆り掛かる、頭部にヒット。だが首が多を橫に向いただけでダメージには至らない。次にナイツキラーが大鎌を引いたと思ったらすぐさまその場で回転、大鎌によるなぎ払いだ。

これはすぐさま盾で防ぐ、いもの同士がぶつかった音がすると同時にパキッと軽い音が同時に聞こえた。音のした方向を見ると盾に小さくひびがっていた、こうなってしまうと盾はもう數度しか使えないだろう。それだけあの大鎌は脅威であるのだ、油斷できない。

すぐさま短剣を使い反撃に出る一撃二撃と攻撃を加え休む暇を與えはしない、しかしそれらの攻撃はすべて防がれてしまう。それでもなお攻撃する手は休めない、しかし相手もただ黙ってやられているわけではない。こちらの攻撃の間にしではあるが相手も攻撃を挾み込んできている、どれも致命傷ではないもののしずつダメージにはなってきている。

「機能の力に任せっきりで技量が追い付いていない、それじゃあ勝てんぞ小娘！」

「なにをぉ！ぐぅっ…説教は昔っから嫌いだぁ！」

確かにその通りなのである、イゼはマキナの機能に技量が追い付けていないのは楓から見ても分かってしまうのである。今までの相手はその力のごり押しで勝てていたものの今回の相手はあのノックズ、戦場での経験値が違う。

それでもかまわず攻撃を続けるイゼ、それをキレイに防いでいくノックズ。ノックズの防戦一方に見えて攻撃をけているのはイゼ、このままでは負けてしまう。なにか形勢逆転できるようなものは無いのか。

次の瞬間マキナのハドワーカー側の肩裝甲が弾き飛ばされた。

「なっ！？」

「あっ！？」

楓も思わず聲を上げてしまう、ずしんと肩裝甲が地面に落ち関節部分があらわになる。もちろんそんな隙を見逃すノックズではない、わになった肩関節めがけて大鎌を振り下ろす。

間一髪、短剣が間にり軽く切斷は免れたものの切り込みをれられてしまった。恐らく激しくかしてしまえば徐々にかなくなってしまうだろう。ここまでほぼ一方的にやられている、どうにかして一撃でもれなければと焦るイゼ。

そんなイゼがとった行は。

「うおおおおおお！」

「ただただ突進とは、とち狂ったか小娘！」

壊れかけの盾を構えながらのまっすぐ突進、そんな突進に対してノックズは大鎌を上段に構える。ブンと殺気とともに振り下ろされた大鎌は、盾に軌道をずらされ盾は大鎌の勢いを殺しきれず破壊されてしまう。

「今！」

イゼはチャンスを逃さなかった、軌道をずらされた大鎌は地面に刺さりすぐに引き戻せる狀況ではない、そこにパイルバンカーの照準を合わし。

「いっけえええぇぇぇ！」

ガシュンと音とともに杭が発され反で腕がちぎれ飛ぶ。発された杭はナイツキラーの肩に刺さり小さな発を起こす。

「ぬおっ！？」

ナイツキラーの左腕は今の一撃で使用不能となったのだ。

「どうだ！思い知ったか！」

自の片腕もちぎれ飛んでいるのだがそんなこともお構いなしに相手を挑発するイゼ。そんなイゼに対しノックズは驚きを隠せないでいた。

「ふん！…まだ首は飛んでおらんわ、首を飛ばしてからそのセリフを言うんだな！勝負はついていないぞ小娘！」

「いいもん、決著をつけてやる！」

再び距離を取りお互いに片手で獲を構え睨みあうマキナとナイツキラー。勝利の神はどちらに微笑むのか。