《病気の私に舞い降りた突然の 〜実録語〜》
「じゃあ涼太りょうたくんが、裕太ゆうたくんのこと忘れさせて。付き合ってよ」
私はそう彼に伝えた。
「いいよ、俺が絶対に忘れさせる、幸せにする」
彼は即答だった。
由奈ちゃんと付き合えるなんて嬉しいと喜んでいた。
私は好きな人を忘れるために彼を利用したのだ。もちろん涼太りょうたくんへ好きな気持ちはなかった。
それでも裕太ゆうたくんのことを忘れられるなら良いと思った。我ながら最低だな、と思った。
これが彼と付き合うきっかけとなったのだ。
それから毎日メッセージや電話を繰り返す日々ひびを送っていた。
彼は、いつも通りどおり毎日私に好きだよと伝えてくれた。
私はまだ好きな人を忘れられなくて、ありがとうと答ることしかできなかった。
好きな人とは葉わないをテーマにした音楽を毎日、聴きいていてそのたびにが苦しくて泣く毎日だった。
涼太りょうたくんと付き合ってからもう一度、初めて遊んだカラオケに行くことになった。
デートと呼んで良いのか分からないけど多分デートなんだろう。
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彼は前と同じで、私の地元まで電車で來てくれるとのこと。
初めてのときと違ってそんなに張はしなかった。
彼の到著を待ってると、由奈ちゃん!と彼の聲。
私は、よっ!と軽く手をあげ、涼太りょうたくんと合流した。
「由奈ちゃん、手繋いでてつないでいい?」
そう言って、私の右手みぎてに手を絡ませてきた。
久しぶりに男の人と手を繋いだな、と思いながら彼の嬉しそうな顔を橫目にカラオケへ、むかった。
タバコを吸いながら、カラオケを楽しんでいた。
し休憩してお喋りしていると彼が一言。
「由奈ちゃん、キスしたい」
漫畫でよくある、飲んでた飲みを吹き出しかけた。
私は恥ずかしいからやだ!とキスを拒こばみ続けた。
恥ずかしいのは事実だった。キスなんて山ほどしてきたのに何故かすごく恥ずかしくてしょうがなかった。
私は、もうし待ってと恥ずかしそうに橫を向いてると彼が
「ねえもういい?キスしていい?」
なにこの人!しつこいな、と思いながらも私はもうどうにでもなれ!と考えながら、わかったよと目を閉とじた。
カラオケの音が流れているのに、私の心臓のトクントクンという音が聞こえてしまうのではないかと思うくらい心臓の音が大きく聞こえてる気がした。
彼は私の肩をそっと摑んで顔を近づいてるのをじた瞬間、私のにを重かさねた。
彼のキスはとても優しくて彼ののをじながらなんだかよくわからないけど泣きそうになった。
そろそろ離そうと思った時に彼が私のをハムっとしてきて私は顔が真っ赤になるのをじて強引に引き剝がした。
ちょっと待って落ち著いて!とものすごく恥ずかしくなってそっぽを向いた。
彼がその反応を楽しんでるように見えて、またキスをしてこようとしてきたので、今日はここまで!!!と手で自分の顔を隠した。
「もうちょっとしたかったな〜」
と彼が言って今度はもっと長くキスしたいな、と一言。
なんで涼太りょうたくんにこんなにドキドキしてるんだ、と不思議に思いながらも頑張って平然を裝よそおって、もう帰るよと言って、やだ〜という彼の言葉を無視して帰る準備をした。
手を繋ぎながら駅まで歩いていると、由奈ちゃんの反応、可かったな〜とからかうように笑ってる彼。うるさいなと照れ隠ししてそっぽを向いた。
改札口を通って、じゃあまた連絡するねと言ってエスカレーターにむかおうとした時に彼が突然抱きしめてきた。
「ちょっと、人いっぱいいるよ!?」
と言っても、寂しいよ離れたくない由奈ちゃんとまたしばらく會えないのやだ
そう言い、彼のに包まれながらなんかそれがとても心地よいとじた。
何分なんふんか経たってじゃあねとお互い別々のホームへむかった。
初めてカラオケに行いったときと同じでホームの真向かいに彼は立っていて手を振ってきた。手を振り返しているとすぐに彼の方のホームに電車が來た。
電車のドアのところから彼は寂しそうに手を振っていて何故か私も自然と寂しいとじていた。
彼の電車が行いったあとにすぐに私の方のホームにも電車がきた。
電車に乗り込み3分程さんぷんほどゆらゆらと揺られ、最寄りの駅に著いた。
いつも通どおりイヤホンを耳につけ音楽を聴きながら今日のことを振り返って、なんか涼太りょうたくんといると調子狂くるうな〜と頭の中で考えながら秋の寒さをじつつ自分の家へ帰っていた。
私は、いつの間にかしずつ自分の中なかの涼太りょうたくんへの気持ちが変わっていくのをじていた。
いつもよりし長くなってしまいましたが今回も読んでくださってありがとうございます。
うつ病持ちなので投稿頻度はバラバラですがこれからも暖かい目で見守ってくださると幸いです。
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