《病気の私に舞い降りた突然の 〜実録語〜》
めずらしくすぐに既読がつき、メッセージがきた。
「特に意味はない〜なんとなくしただけ」
期待してた返事とは真逆で
私は、なにそれ、、と複雑な気持ちになり
「私のことは対象としてみてないの?」
泣きそうになりながらそうメッセージを送った。
「対象としてみてないわけではないけどがよく分からないんだよね、由奈ちゃんはいい子だと思うけどそれ以上の気持ちは今はない」
と彼からメッセージが屆いた。
じゃあなんであんな優しい笑顔で可いなんて言ったの、キスなんかしたの、なんでそんな思わせぶりな態度するの、と苦しくなって頭も心もぐちゃぐちゃだった。
それでも嫌いになれないのは何故なんだろう。
きっと彼からしたら私はたくさんいるの子の中の1人なのに。
その日は、もう連絡を返さなかった。
その日の夜、ゴロゴロしていると攜帯が鳴った。
 「涼太りょうたくんからだ」
通話ボタンを押して電話に出た。
「こんな夜にどうしたの?」
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そう聞くと
「今、仕事帰りで由奈ちゃんの聲が聞きたくなって電話した!」
彼は、バーテンダーをやっていて今、仕事が終わって帰宅途中らしい。
他もない話をしてて、本當に私のこと好きだよねって冗談まじりに言うと嬉しいそうに、そしていつも通りどおりストレートに、うん好きだよ!大好き!と言って私は、ふふふ、ありがとうと笑って返した。
涼太りょうたくんは初めて遊んだカラオケの日に、私は半袖だったので左の腕うでのリストカットには気づいていたらしい。
うつ病だと打ち明けてもそれでも好きと言ってくれる。嬉しい反面、付き合ってもないのに簡単に私の病気も全てけ止めるとか言わないでほしい、なんてしひねくれたことを思っていたのだ。4年半付き合った元カレも同じことを言っていたのだが結局ふられたから涼太りょうたくんもきっと私のことをけ止めきれないと思っている。私はいつの日からか、人間不信になっていた。
私は裕太ゆうたくんの件もあって気分が良くなかったので電話切るね、その代わりメッセージでやりとりしようといって強引に電話を切った。
裕太ゆうたくんのことでずっと悩んでたから涼太りょうたくんに相談してみようかなと思って今までのことをメッセージで話してみた。
私を好きと言ってくれている相手に好きな人の相談をするなんておかしな話だと思うけどこんな気持ち誰にも言えないことが苦しくて頼れるのが涼太りょうたくんしかいなかったからだ。
「私、好きな人がいるの。」
そう言いはじめ、あったことを長文でメッセージを送った。
そしたらまさかの返事が送られてきた。
「そんなに苦しいなら當たって砕けろくだけろ神で好きってことを伝えてみたら?功したら功したで応援するし、だめでもそれで諦めが、つくんじゃないかな」
漫畫だったら、そんなやつやめて俺のところに來いよって言うのになんて思ったけど彼は私の幸せを願ってくれてた。毎日私に好きと伝えてくるのに、私はいつもありがとうって流してたけど
「由奈ちゃんが辛いのは嫌だよ、由奈ちゃんのことが本當に好きだから幸せになってほしい」
彼はそう言ってくれた。
彼なりに背中を押してくれたのかな、なんて思いながら私は、ちゃんと裕太ゆうたくんに気持ちを伝えることを決意した。
涼太りょうたくんに今から伝えてくると言って裕太ゆうたくんのトーク畫面を開いて文字を打った。
「裕太ゆうたくん突然ごめんね、聞いてほしいことがあるの。」
そのメッセージを一旦送り、長文で私が心の中で思ってること、そして好きだということをメッセージで送った。
數分たって、彼から返信がきた。
何度も深呼吸して指を震わせながらメッセージをひらいた。
「由奈ちゃんを対象で見た事ない、そこまで深く知らないからなにもわからないには好意よせれないかな、ごめんね」
知ってた。私のこと好きじゃないことくらい。でも期待させといてずるいよ、対象にみてないわけではないって言ってたのに、散々さんざん私の心を掻きしてかきみだして、と大粒おおつぶの涙がぽろぽろ溢れてあふれてきた。とまらなかった。それでもまだ嫌いになれなかった、彼の笑顔や匂いや話し方や私に言った言葉が勝手に頭に浮かんで好きという気持ちが心の中から消えてくれなかった。まだ好きだ、大好きだ。でもきっと葉わない。
私はしばらくして落ち著いてから涼太りょうたくんに連絡をした。
結果を報告したら、そっか、でもその人のこと忘れさせてくれる人が絶対現れるからそういう人が現れたら絶対離しちゃだめだよ、と返信がきた。
私は涼太りょうたくんの優しさと、ふられたのに忘れられないバカな私への辛さで、また涙がとまらなくなった。
だが、彼のその言葉で私はあることを決意した。
いつもよりし長くなってしまいましたが今回も読んでくださってありがとうございます。
うつ病持ちなので投稿頻度はバラバラですがこれからも暖かい目で見守ってくださると幸いです。
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