《獻遊戯 ~エリートな彼とTLちっくな人ごっこ~》「俺としてみる?」2
「日野さん……」
「大丈夫。本當によくあることだから、もう慣れちゃってるよ」
「慣れたからって大丈夫になるもんじゃないだろ」
あ……。
「ほら。大丈夫じゃないって顔だ」
ただでさえ許容量を越えていた涙腺から涙があふれて止まらない。
穂高さんは手近にあった個包裝のおしぼりを取って、袋を破って私に差し出した。
恥ずかしくて、それをけ取って涙を吸い込ませる。
穂高さんがこんなけない私の弱音に付き合ってくれるなんて。
呆れてため息をつかれてしまったり、まったく理解されないものだと思っていたのに。
穂高さんがみんなから好かれる理由がわかる。
「穂高さん……ありがとう」
私に同して勵ましてくれただけで、今は素直にそうじた。
ちゃんと伝えたくて涙だらけの瞳でまっすぐ見つめると、彼は「いや、べつに」とし照れた様子を見せる。
素敵な人だな。
今日お話できただけで、すごくよかった。
合コンでのことはショックだったけど、穂高さんのおかげで明日から気持ちを切り替えられそうだ。
不思議なことに、私の頭の中には彼に対してそれ以上のことをんではいけないというストッパーがきちんとついている。
今夜は素敵な出來事だったということで、お開きになる。
そして明日は何事もなかったかのように、取引先としての関係に戻るだろう。
そんなことを考えていたとき。
私の前のテーブルに、スマホを持った彼の手が差し出された。
「連絡先、換しない?」
「え……」
「吐き出したくなったときは俺に連絡して。話くらい聞くから」
彼のブラックのスマホはバーコードリーダーのカメラ畫面になったため、私は慌ててスマホ取り出し、自分のバーコードを表示させる。
読み取ってもらうと、初期設定であるシルエットアイコンの穂高さんから、その場で【穂高です】というメッセージが送られてきた。
「すぐ返事できるわけじゃないけど、晝飯のときと寢る前は必ずチェックしてるから。なにかあったら送って」
「……いいの?」
「俺でよければ、いつでも」
どうしよう。
連絡先をもらってしまった。
うれしいのと同時に、あまりに自然に換する流れになったことに驚いている。
「……穂高さんって、いろんな人とメッセージのやりとりしてると思うから……私の相手は面倒じゃないかな」
「は?  そんなことないけど」
「の人のアカウント、いっぱいってそう……」
私はつい本音をらしてしまい、穂高さんは眉をひそめる。
モテることはなにも悪くないのに、大量のの子のアカウントのひとつに加えられたのではと自分勝手な反抗心が芽生えてしまった。
「ってないよ。俺そういうの面倒で、あんまり向いてない」
じゃあ私とのこの流れは?
まったく信じられず、疑いの視線を向ける。
しかし私なんて彼でもなんでもないのだから取り繕う必要はないはずが、穂高さんはなぜか必死に否定した。
「本當だって。見れば。ほら」
彼はメッセージのやりとりをしているアカウント一覧を表示し、私に見せる。
「……ほんとだ」
そこには意外にも彼の言っていた通り、仕事の同僚、友人と思わしき男たちのアカウントしか載っていなかった。
このルックスと格で、異との付き合いがないはずないのに。
「……やりとり苦手なのに、私との連絡はしてくれるの?」
率直な疑問をぶつけてみる。
私は特別なのかと言いたげな聞き方になってしまったが、本當に不思議でしかたなかったのだ。
すると穂高さんは、ほんのりと赤くなって言いよどむ。
「それは、その……」
どうしてそんな反応をするんだろう。
しばらく心臓がうるさい沈黙が流れたが、見せられているスマホから「ピコン」と音がした。
赤いハートマークの絵文字がついた【お知らせ】の文言が、ポップアップとして畫面上部に現れる。
彼は「わっ」と聲を出して慌てた様子でそれを消そうとするが、焦っているのか指がすべり、【消去】ではなく隣の【開く】をタップしてしまった。
するとさらなる文章が現れる。
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