《獻遊戯 ~エリートな彼とTLちっくな人ごっこ~》「ときめかないとイけない」5

TLコミックを読み漁った俺は、やがてエロさよりもがギュッとなるトキメキがオカズになっていた。

ときめかないとイけない。

これはヤバいとじている。

最近ハマっている『ピュア♡ラブ』はもう言葉にできないほど素晴らしく、ヒロインの佳の健気さや優しさ、そして不用で失敗してしまうところはもうしくてしかたがない。

は心の奧底まで、本當に姉達とは違っている。

二次元だから理想を裏切ることもない。

だが俺は決して、佳というキャラクターにをしているわけではない。

は颯斗と幸せになってほしい。

俺は完全に佳×颯斗のカップル推しだから、ふたりのエッチを見せてもらって悶えているただの傍観者に過ぎないのだ。

それがし、虛しくもあった。

の高鳴りがないと満足できないになってしまったのに、現実のではそれをじることはもうできない。

現実のに優しくされても、どうせ腹の中では俺を批評し、點數をつけて、彼になればワガママ放題に豹変するんだろう、そんな憶測が先にきて、素直なはできなくなっていた。

TLヒロインのような子はどこにもいない。

そう思い、霹靂していた。

そんな中、擔當しているヨツバの事務員である莉をひと目見て、衝撃をけたのだ。

雰囲気や表、にじみ出る空気など……説明しがたいが、とにかく佳にそっくりだった。

とは違うとわかっているが、彼を目にするたび気になってしまう。

話せば聲も想像していた佳のものとそっくりで、言葉遣いや格も似ている。

だから合コンで鉢合わせたときは黙っていられなかった。

面倒だから適當に合わせてさっさと抜けようと思っていが、席に著けば俺のヒロインがめられているというシリアス展開になっており、ヒーローの作法を嗜んでいた俺は咄嗟に助けていた。

莉はトラウマのせいか人を否定できず、臆病で、だが謙虛で一生懸命だ。

用で人を傷つけない代わりに自分が傷ついている。

そんなの放っておけるはずがないだろ。

は俺のヒロインだぞ。

『清澄くん……最後までしても大丈夫だよ』

ダメだ、思い出すとたまらなくなってきた。

俺にも盡くそうとしてくれる彼の仕草は、まさにTLヒロインのよう。

これはたしかに、男なら彼の盡くし質を逆手にとって求を満たそうとするのだろう。

だがヒーローの俺は違う。

が戸うくらいに優しくし、気持ちよくして、決して流されて盛るようなモブな行は取らない。

もっとお互いがい焦がれてからどちゃくそ甘いキラッキラのエッチをするんだ。

……が、し焦りすぎていた。

最高すぎての関係から始まってしまったが、TLは純とセットだ。

を焦らすとともにそろそろ気持ちを深めていかなきゃならない。

ホテルばかりではなくもっと彼を喜ばせることをしなければ。

『今度の休み、ふたりでどこか行こうか』

にとってのデートとは、男が考えがちなエッチの前フリなどではない。

逆だ。

エッチをしなくとも大切にできるというホスピタリティだ。

そんな慈善事業をするわけないだろという男の本音も痛いほどわかるが、俺はもうそんなものは百年前に捨ててきた。

次のデートで彼をもっと喜ばせてみせる。

そしてヒーローとヒロインとしての気持ちをさらに深め合うんだ。

──ところで、そんな俺と莉の関係って、いったいなんだ?

に対するこの気持ちはなんなのだろう。

よくわからない。

「……ん?」

再び、スマホが振する。

メッセージの著信畫面には今度こそ莉の名前が表示され、ドキリとした。

開いてみると、必死な絵文字とともに送られてきたメッセージに頬が緩む。

【清澄くんは週末のデート、どこか行きたいところあるかな?  よければ予約します!】

なんで莉が予約するんだよ、と心の中でツッコミをれた。

本當に、男に都合よく扱われてきたのだろう。

その男たちを想像し、そして実際目にした彼の元人を思い出すと、こめかみにピリッとした覚が走る。

俺はそんなことしないよ。

【大丈夫だよ。お灑落して來てくれるだけでいい】

君が驚くほど甘やかしてあげる。

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