《婚約破棄予定と言われたので明になって見たら婚約者の本を知り悩んでいます》した明薬

慎重に屋敷のネズミを捕まえて私は実験をした。ネズミには悪いと思うけど…。

薬を混ぜた餌を與えるとネズミはなんと15分後にはけ始めた!そして歓喜したが、30分経つと元に戻ったのだ。

効果は30分という事が判明した。

もっと長く消えていられないのかな…。

しかし今は30分でも消えられることが嬉しい。

15分待たなければならないけど…。

これからもっと時間をばせる様研究は必要であった。

一歩前進できたことに謝だ。

學校に行く時間になるとそれでも憂鬱になった。

最近の私はクラスメイトからも

「ゲロ侯爵家の令嬢が來たぞ!逃げろ!」

とか弄られている。

馬車に乗りながらこのまま著かなければ良いのにな。と思う。

明になれる薬は作ったけどまだ30分しか保たないのだ。これじゃ意味がない。

しかし試してはみたかった。

放課後辺りにニルス様に見つかる前に飲んでみようかと思い、靴箱を開けるとなんと大きなカエルがっていた!!

「きゃあ!!!」

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驚いてペタンと餅をついて呆然としていると生徒達がそれを見て笑う。

「ゲロ侯爵令嬢がゲロゲロ無くカエルを使い魔にしたぞ!!」

「あはははは!!そりゃいい!キルシュ家は黒魔に長けた一族らしいしな!」

すると

「やだあ!気持ち悪いっ!カエルだわ!」

とアンナ先輩がニルス様に寄り添い怖がっていた。しかし、後ろに隠れてニヤリと笑っていたのでこれを仕掛けたのは彼?なんてなのかと思った。

ニルス様は睨みつけこちらにきてカエルをガシっと捕まえるとポーイと外へ放り投げた!

手をハンカチで拭きつつ

「また俺に恥を!」

いや、私が恥をかいたら貴方が恥になるその式はなんなのでしょうか?

しかも後ろのアンナ先輩の仕業ですとは言えない。クスクス笑っている彼はニルス様にしがみつき

「ニルス様あん!早く行きましょう?」

とくっ付いている。この前は違う男とくっ付いていましたよ…と言いたくなるがニルス様はこちらを見て

「いつまでしゃがんでんだ!」

と手を差しべた。

「え?」

グイと引っ張られ

「恥ずかしい!!しゃがんだままなど!しゃんとしろ!だからカエルなんかれられるんだ!舐められやがって!」

と言いパッと手を離すと足早にアンナ先輩を伴い階段を登っていく。

朝から疲れる。

やっと放課後になり、私は早速薬を飲んでみた。

15分ほどトイレで待ってるとは消え始めた!功した!!

靜かにトイレから出て行き誰も私を認識しない事に喜んだ。靴箱に向かうと…ニルス様がいた!

ゲッ!と思ってたら

キョロキョロしている。

「あいつ…!何してんだ!!?とっくに教室は終わったろうに…」

もしかして私をまた待っているのか?困ったな。

しかし私が來ないのをじ移した。

興味本位が沸き付いていくと図書室の前で彼は止まる。中からいやらしいアンナ先輩の鳴き聲がした。

ニルス様はムッとしている。

それから図書室から離れて生徒會室へとる。私もってみた。

おおこれが生徒會室かあ!雑な書類の山や本棚があり、隅には紅茶のセットとソファー一式がある。高級な家で揃えられている。

しかしニルス様以外誰もおらずニルス様は溜まった書類を片付けて…生徒會長の機にくると勝手に引き出しからハンコを取り出して本來會長がこなす仕事を代わりにしていた。

「ったく!なんで俺がこんなこと!!あいつはいないし!アンナのクソビッチは他の男とやりまくり俺にも手を出そうとしてるのに!」

とグチグチ言いつつハンコを押していく。

相當なストレスだったのか。そりゃアンナ先輩が他の男としまくってるの知ったら悲しいよね。きっとニルス様もアンナ先輩の事が好きだったんだろう。かわいそうに。

はあとため息を吐いて書類をトントンと丁寧に揃えるニルス様。ちゃんと仕事して偉いなと初めてじた。そう言えばニルス様の機周りだけは綺麗にされているからニルス様はもしかしたら整理整頓が好きなのかも。私とは真逆のタイプかな?私の部屋実験道とかあって汚いし。

積み上げられていた本を本棚に仕分けし出したり整理整頓し出したのでこれも驚いた。丁寧に仕事するし片付けもできる人だったのでやはり間違いなく綺麗好きだ。

「…俺はいつも…何で怒鳴っちまうんだろう?あいつ嫌な思いしてるよな…」

とボソリと聞こえた。

ん?あいつって私の事?他の誰かかな?

「……あんな怯えて…そんな気なかったのに…もっと優しく聲をかけるとかできたはずなのに…でも一誰が…カエルとか靴箱にれたんだよ!」

と言うからああ、私の事なんだなと思う。

「ちっ!あいつ!…俺が待ち伏せしてると思って裏口から帰ったのかもしれない!くそ!」

と言い立ち上がり生徒會室から出て行く。すると時間切れで私は元に戻った。

「はあ……」

でもなんで…ニルス様が私の心配を?

と思ったがやはり関わらないに越したことはない。もしかして私なんていじりやすいおもちゃ程度に考えているのかも。

そう思い誰もいないのを確認して生徒會室から出ようとした時…ニュッと金髪の碧目の男がってきた!!

「きゃっ!!」

「あれ?君は…」

「あら?何してるの?貴方生徒會室で!」

「えっ!?あ、あの…私…その!ま、迷って!ごめんなさい!」

アンナ先輩とニルス様の従兄弟の生徒會長のヘルベルト・ヨーゼフ・ワイス様だ!!

「ふーん?勝手にっちゃダメだよ?」

とウインクされ、アンナ先輩は膨れた。

「もおー!ヘルベルト様ああ!私以外に微笑まないでええ?」

と言うとヘルベルト生徒會長は笑い

「ふふ、そうだね、しいアンナ。僕の蜂よ!さ、続きしようか?」

と私を追い出した。さっき図書室に居たのって…。

と思うがアンナ先輩なら誰とでもそうしそうだ。生徒會長も青年だし。

私は靜かにその場から立ち去ると靴箱に行って靴を履く。すると後ろからはあはあ言いながら

「あっ!!いた!!この!どこへ隠れてたんだ!!」

と汗を若干かいたニルス様がいた!しつこい!!

「な、なんなんですか?」

と言うとニルス様が

「こ、この前はお前んちに行ったろ?うちの家族が!お前に會わせろとうるさいんだよ!!と、特にお祖父様さまが…孫の嫁になる者を見たいと言って聞かなくて…別にお前とは婚約破棄予定だが、命短し老人に夢を見させてやるのも孫の務めだからとりあえずお前を婚約者としてお祖父様に紹介するからちゃんと今度の休みにお灑落してうちへ來い!!いいな!?用件はそれだけだ!」

とベラベラ一方的に喋った。

私はまたため息しか出ない。

「なんだそのため息は!失禮な奴め!!」

と怒られすみませんと言い私は帰宅した。

次の休みは公爵家に挨拶に行かないといけないとかしんどい。しかもお灑落とか。しんどい。

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