《婚約破棄予定と言われたので明になって見たら婚約者の本を知り悩んでいます》倒れちゃいました

連日私は放課後になると明薬を飲み1時間ほどニルス様の相談役の幽霊のマリアとなる。

休日はニルス様のいる公爵家でお祖父様をえてのお茶會、たまに平日學園帰りに貓のシシリーに會いに行く。

そして夜中まで起きて明薬の研究…。

それにかなり疲れてきて…ある日私は

アンナ先輩と廊下で運悪く出くわしてまた嫌味を言われた。

「ニルス様はね、本當に貴方なんかを婚約者にしたくなかったと思うわよ?嫌々なのがわかるでしょう?卒業まで我慢しなきゃならない彼の気持ちを考えたことある?」

とかなんとかでまあ人が集まりだして注目を浴び始めた。

ヤバイ…気持ち悪い。だから人が多いのはダメなんだってば!

クラクラと世界が回り私はついに倒れた!!

「え?…ちょっと?」

アンナ先輩の聲がしたが起き上がることは出來ない。も指一つ力がらない。私どうなるの?

と思っていたらふわりとが浮いた気がしたけど…意識は完全に途絶えた。

気が付くと私は醫務室のベッドの上にいた。

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ガタンと音がして見るとニルス様が怖い顔していた!

「ひっ!?」

と驚くと

「気が付いたな!?お前っ!…なんなんだよ!急に倒れて!」

また自分の評判がって怒られるかな?照れ隠しだってことはわかるけど、起き抜けに大聲出さないでしい。

「お前は疲労と過労だってさっき先生が言ってた。……俺のせいか?」

と言う。

「い、いえ別にそう言うわけじゃ…」

「今お前んとこの馬車を呼んでる。早退してゆっくり休め!いいか?くれぐれも変な研究してんじゃないぞ!?」

と言われてうっとなる。

「………」

ふいっと橫を見る。

「おい!何考えてる?まさか帰って変な研究しようと思ってないだろうな?」

ギロリと睨まれ冷や汗が止まらない。

「やっ、休みます!!」

と言うと

「信用できん!俺も早退して様子を見てやる!」

と言いだしたからゲッとなる!

「い、いえ、そんな、ニルス様は授業をけてください。一人で帰れます!」

「うるさい!病人が!」

と言う。くっ!何で家にまでこられて見張られないといけないんだろう?私の事好きで心配なのはわかるけど…私が倒れたのはニルス様のせいもあるのに!

そう言えたらどんなに楽か!

「ち、違います!わ、私が倒れたのは…人混みに酔ったからで…む、昔から人が多いのが苦手で集してるところにいると吐き気や目眩を起こすんです!!」

と白狀すると

「人混みがダメだと?」

「はい」

「…だから…今まで夜會にも出ずに引きこもり、怪しげなものを作っていたと?」

「そ、そうです…」

「………一何を作っているんだ?國を破壊するものじゃないだろうな?それとも誰かの暗殺に使うものか?」

「そ、そんな騒なものじゃないです!」

「ではなんだ?そんなに何年も研究して人前に出ないなんておかしいだろ?」

と言われる。確かに不審な薬を作っているのはおかしいと思われるだろう。だから隠してるんだけど。

「なんでニルス様に全て言わなければならないんですか?私とは…卒業と共に婚約解消だって言ったでしょ?」

と言うとニルス様は言葉に詰まった。わかってる。私は幽霊のマリアとして相談を聞いてこの人の本當の気持ちを知っているし。それでもそう言うしか無かった。私から研究さえも取り上げられてしまったら私はもう…生きる目標も無くなり死ぬしかなくなる。

「私にだってくらいあります!ニルス様だって、他の人だって誰かしらを抱えているもの!!夫婦になる予定もない他人のニルス様に全て話すなど私にはできませんわ!!」

そう言うとニルス様が大きく目を開く。私の初めての反論に驚いていた。

「………ちっ!わかった!もう知らん!好きにしろ!!」

と彼はたぶん思ってないだろうことを言う。たぶん私の言葉に傷付いて後でマリアに相談に行くかもしれないけど…もう終わりよ。

私はもう幽霊のマリアにはなってやらないのだ!

勝手に悩めばいいじゃない!!

と気まずい空気が流れる中、醫務室の扉を開き、マリーがってきた!

「イサベル!!倒れたって聞いて!!……でも直ぐにニルス様が駆けつけて抱きかかえて連れてこられたんですってね!…あ、ニルス様居たんだ…」

とマリーが言うとニルス様は急に真っ赤になりゴホンゴホンと咳き込んだ!

え、抱き抱えて?私を?

「凄い噂になってるわよ!?アンナ先輩なんか悔しそうにしていたわ!!ざまあだわ!!」

「…ニルス様それは本當に…」

するとニルス様は立ち上がり

「ちっ!どうでもいいだろ!邪魔だったから運んでやっただけだよ!!友達が來たんなら俺はもう行く!じゃあな!」

と言いさっさと去るニルス様…。

「大丈夫?イサベル…なんか喧嘩してなかった?さっき…」

と心配するマリーに

「うん…大丈夫だよ…。私…今日は早退するね?」

と言い、帰宅することにした。

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