《天使と悪魔と死神と。》
「ちょっと靜かにして。」
 おそらくアペルは杏樹より年上だ。年上の異とこんなに近づいたことの無い杏樹は顔を真っ赤にして、アペルが離れるのを待った。しばらくしてそんな杏樹のことなど知らずにアペルはゆっくり離れた。
「――よし、もう大丈夫かなってあれ?どうしたの?顔赤いよ?」
「あ、あなたが急に近づくからじゃないですか……。」
 杏樹は俯く。…顔はまだ赤いままだ。暫しの沈黙が流れる。今度はアペルから話し出した。
「え、えーっと……な、なんかごめん……。……そうだ、質問は?もう質問ない?」
「うぅ……、えっとまず、なぜ私をさらったんですか?」
 かに1番気になっていた事だ。ついて行ったのは自分からだが、理由もなしに連れ去られても困る。
「あ〜……ちょっと長くなるし、信じてもらえるかわかんないけど……まぁとりあえず、ここから降りよ!」
 アペルに手を貸されて、そこから降りると民家の屋の上ということがわかった。だが、見慣れない形の家だ。やはり場所は分からない。
「君を連れ出したのは僕のしたいことを手伝ってしくてさ。」
 まだ降りている杏樹に手を貸しながらそう話を切り出した。
「手伝う……って何をですか?」
「1人でやるのは大変だからパートナーっていうのかな?手伝って貰えそうな人を探してたんだよ。それでピッタリだったのが君――杏樹ちゃんだったわけ。」
「でも一何を手伝えば……。それになぜ私の名前を?」
 一番驚いたのはそこだった。
 さっき自己紹介をしようとして止められたので、まだ言っていない。さっきのことを思い出し、また顔が赤くなりそうだった杏樹は軽く首を振った。
「君の名前は調べたから知ってる。手伝ってしいことは……え〜なんて言えばいいかなぁ〜……?」
 杏樹はますますわからなくなる。
 そんなに難しいことをしなければいけないのか?できれば孤児院に戻りたい。が、著いて行ったのは杏樹だ。それに孤児院に戻ったところでまたつまらない日々が始まってしまう。やはり孤児院には戻りたくないと思う杏樹だった。
「まぁ、簡単に言うと、」
 そんな風に考えていると、アペルが話を切り出す。アペルの方は考えがまとまったようだった。
[完結しました!] 僕は、お父さんだから(書籍名:遺伝子コンプレックス)
遺伝子最適化が合法化され、日本人は美しく優秀であることが一般的になった。そんなご時世に、最適化されていない『未調整』の布津野忠人は、三十歳にして解雇され無職になってしまう。ハローワークからの帰り道、布津野は公園で完璧なまでに美しい二人の子どもに出會った。 「申し訳ありませんが、僕たちを助けてくれませんか?」 彼は何となく二人と一緒に逃げ回ることになり、次第に最適化された子どもの人身売買の現場へと巻き込まれていく……。 <本作の読みどころ> 現代日本でのおっさん主人公最強モノ。遺伝子操作された周りの仲間は優秀だけど、主人公はごく普通の人。だけど、とても善人だから、みんなが彼についてきて世界まで救ってしまう系のノリ。アクション要素あり。主人公が必死に頑張ってきた合気道で爽快に大活躍。そうやって心を開いていく子どもたちを養子にしちゃう話です。 ※プライムノベルス様より『遺伝子コンプレックス』として出版させて頂きました。
8 144モフモフの魔導師
ある森の中、クエストの途中に予期せぬ出來事に見舞われた若い2人の冒険者は、白貓の獣人ウォルトと出逢う。 獨り、森の中で暮らすウォルトは、普通の獣人とは少し違うようで…。 ウォルトは、獣人には存在しないとされる魔法使いだった。 魔法好きで器用な獣人と、周りの人々が織り成す、なんてことない物語。
8 95俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。
ハクスラ異世界×ソロ冒険×ハーレム禁止×変態パラダイス×脫線大暴走ストーリー=前代未聞の地味な中毒性。 ⬛前書き⬛ この作品は、以前エブリスタのファンタジーカテゴリーで一年間ベスト10以內をうろちょろしていた完結作品を再投稿した作品です。 當時は一日一話以上を投稿するのが目標だったがために、ストーリーや設定に矛盾點が多かったので、それらを改変や改編して書き直した作品です。 完結した後に読者の方々から編集し直して新しく書き直してくれって聲や、続編を希望される聲が多かったので、もう一度新たに取り組もうと考えたわけです。 また、修整だけでは一度お読みになられた方々には詰まらないだろうからと思いまして、改変的な追加シナリオも入れています。 前作では完結するまで合計約166萬文字で601話ありましたが、今回は切りが良いところで區切り直して、単行本サイズの約10萬文字前後で第1章分と區切って編成しております。 そうなりますと、すべてを書き直しまして第17章分の改変改編となりますね。 まあ、それらの関係でだいぶ追筆が増えると考えられます。 おそらく改変改編が終わるころには166萬文字を遙かに越える更に長い作品になることでしょう。 あと、前作の完結部も改編を考えておりますし、もしかしたら更にアスランの冒険を続行させるかも知れません。 前回だとアスランのレベルが50で物語が終わりましたが、當初の目標であるレベル100まで私も目指して見たいと思っております。 とりあえず何故急に完結したかと言いますと、ご存知の方々も居ると思いますが、私が目を病んでしまったのが原因だったのです。 とりあえずは両目の手術も終わって、一年ぐらいの治療の末にだいぶ落ち著いたので、今回の企畫に取り掛かろうと思った次第です。 まあ、治療している間も、【ゴレてん】とか【箱庭の魔王様】などの作品をスローペースで書いては居たのですがねw なので、まだハクスラ異世界を読まれていない読者から、既に一度お読みになられた読者にも楽しんで頂けるように書き直して行きたいと思っております。 ですので是非にほど、再びハクスラ異世界をよろしくお願いいたします。 by、ヒィッツカラルド。
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