《天使と悪魔と死神と。》

「僕には葉えたいことがあるんだ。どうしても葉えたい願いがね。」

 そこで1度杏樹の方を見ると、泣き笑いのような表をする。杏樹は不思議に思ったが、アペルがすぐに前を向いたので特に気にとめなかった。

「その願いを葉えてくれる人に會いに行く。でもその人に願いを葉えてもらうにはある條件がいるんだ。」

「もしかして、その條件が私と関係あると……?」

 杏樹は答えを導き出す。

「おお〜!よくわかったね?……ね、だからさ、僕に協力してくれない?」

 そう言ってアペルは杏樹に手を差し出す。

 危険なのはわかっている。

 だが、「つまらない日々から抜け出せる」。

 その言葉が既に杏樹の心を摑んでいた。答えは一つ。

「……行きます!」

 そう力強く言い、アペルの手をとる。アペルはその答えを聞き、フッと笑い、自分の手の上にある杏樹の手を強く握った。

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