《ひざまずけ、禮》序章4話 彼と彼(4)
暗闇、暗闇、どこまで進んでも暗闇が広がる。
僕は死んでしまったのだろうか。佐和さんは助かったのだろうか。あれは・・・一なんだったのだろうか。々なことが頭に浮かぶが、全ては過去のことで、手遅れで。
見慣れてしまった景とはいえ、暗闇に1人は、やはり寂しいものだ。拒絶し、嗚咽を垂らしても、誰にも屆かず・・・その時、ほんの一瞬、1寸足らずのが。
僕は手をばし・・・途中で止めた。どうせ意味の無いことだ。仮に死んだのなら、ばした先にあるのは死後の世界で、いつもの日常じゃないから。
だから、もう─
??「それはちょびっと早いって話だよ」
聲が聞こえた瞬間、誰かに勢いよく引っ張られるような覚に陥る。それまで真っ暗だったものが、一瞬にしてに飲まれた。
何事かと思っていると、し前に誰かが見えた。知らない人ではない、むしろ見慣れた人。
比影「佐和さん!」
佐和「比影くん!?どうして・・・」
佐和さんだった。先程と変わらない、學生服のままの。死んで天國に行ったら、白っぽい服とか著るんだろうなぁと思っていたために、僕はそんなことで驚いた。
佐和さんはしの間驚いたような表をしていたが、直ぐに神妙な面持ちになる。
佐和「・・・って、そりゃそっか。比影くんも一緒に死んじゃったんだもんね。」
佐和さんはし涙目になっていた。おそらく、現世への後悔からだろう。家族や友人を殘して発つのは、1番苦しいからね。
だけどそうなると、どうしても気になる事が1つ。僕がここに來た際に聞いた、あの聲の持ち主は?佐和さんでないことは確かだけど・・・。
そんなことを思っていると、どこからともなくドアが出現した。・・・え?なんで?
しかもこのドア、どっかで見たことあるような・・・いや、やめておこう。多方面に喧嘩を売るのはよくない、うん。
佐和「なにこのドア・・・どこd」
比影「それ以上はいけない」
佐和「え、何突然・・・まぁいいけどさ。」
あんまり明確にすると、原作ファンが怒るから、ホントダメ。本家の設定はよく知らないし。・・・これもあんまり良くないのか?よし、これはただのドア。それ以上でも以下でもない。これでいこう。
佐和「とりあえず、ここでぼーっとしててもあれだし、ってみようか?」
比影「そうだね、せっかくだし・・・」
僕と佐和さんはし張しながら、ドアを開けた。
中は、割と殺風景だった。なんていうか、校長室とかそういうじかな?おそらく來客用の機と椅子、そしてデカデカと「神の席」と書かれた機と椅子。これ手書きか?ミミズがゲッ〇ンしてらぁ。
なーんて思っていると、その椅子がくるりと回転し・・・
??「ようこそ2人とも、神の間へ!」
白い服にを包んだ、いかにも神というようなが、そこにいた。
・・・否、訂正しよう。
白い服だが、所々に「神」と書かれた刺繍が施された服にを包んで、腰に手を當てふんすふんすしてる、いかにもエセ神っぽいが、そこにいた。
??「変な訂正すんなやそこぉ!
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