《ひざまずけ、禮》第1章22話 奴のあとしまつ

次の日、けたましい目覚ましの音で起きた。の疲れは問題なく取れたようだ。

ただ・・・

比影「これどうすっかなぁ・・・。」

そう言う僕の目線の先にあるのは、ドラム缶。ゴリラを倒すために一役買ってくれたものだが・・・厄介なのはその処理だ。

転ばせるために々詰め仕込んだため、中の処理もさることながら、ドラム缶自どう捨てていいものなのかよく分からない。

そういう類を取り扱う會社に連絡すればと思うかもしれないが、そうもいかない。実はこのドラム缶、近所の鉄くずを取り扱う會社から貰ったものなのだ。しかも、そこに捨てないことを條件にして貰ったため、持っていくことも出來ない。

家の近くに、そこ以外で鉄くずを引き取ってくれるところはないため、どうすべきかと思っている・・・が、いかんせん何も思いつかない。

ドラム缶・・・ドラム缶ねぇ。さすがにお風呂とかには出來ないし(というかする気もないし)、やろうと思えば竈かまどなんかにもできるらしいけど、そこまでやる気力もないしなぁ。

なーんて思っていると、その日の學校にて。

モブ1「うちの父ちゃん、ドラム缶で椅子作っちゃったんだぜ!すげぇだろ!」

モブ2「マジかよすげぇな!」

比影「その話っ!ちょっと聞かせてもらってもいいかなっ!?」キラキラ

モブ1「え、えぇ・・・?うん、いいけど・・・」

まさかの活用法にビックリ!都合が良すぎる気もするけど知ったこっちゃないね!

さっそくその人に作り方を聞き出し、作ってみることにした。ものづくりって、憧れだったんだよね~。自分で作ったものが日常生活の役に立つなんて、素晴らしいじゃん?

んでもって、ドラム缶を親に分解してもらい、工やら何やら用意して、1から作ってみる。実際にやってみたところ、聞いていたより難しい。まぁ、工作なんてまともにやった事ないし、當たり前っちゃあ當たり前なんですけどね。

でも、なかなか楽しいものだ。これを機に工作を本格的に始めてもいいかもしれない。紅き街関係で何かしら役立つかもしれないし。

學校から帰ってきてすぐに作り始めて、數時間かかったが、ようやく様になってきた。こうして見るとなかなか慨深いものがある。

そして、數分後。

結論から言おう、失敗した。

いや、作れたんだよ?説明とか見ながらやったし。でも、座った瞬間崩れ去ったよね。多分、足が上手くっついてなかったのだろう。

だけどその一瞬で、僕の創作意は地に落ちた。二度と作るか、ぺっ。

僕はドラム缶の殘骸を集めつつ、僕はため息をつくのだった。

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