《アイアンクロス》東部①
帝國の最新技を結集させた対共和國用の山岳要塞フォートレスを初めて見た人類はそのほとんどが圧巻の前に言葉を失う。
その険しい山脈に築かれた要塞は來るものを拒み続け、共和國軍の死の山をいく萬と築いてきた。
だがその中にあって帝國軍第7師団副師団長兼參謀ウルリッヒ・フォン・ミュラーは別の思考を巡らせていた。
『もしこの要塞を失陥した時、帝國は全力でこの要塞の奪還を目指すだろう。その時帝國軍はどれほどの流を強いられるのだろうか』
そう考えてるのもつかの間、帝國軍第7師団約1萬はフォートレスに城した。
面會した要塞司令パウル・フォン・ルッツ上級大將は激昂した。無理もない。要請していた増援はなくとも2個師団以上。しかし実際に到來したのは第7師団1萬人のみ。これにはミュラーも同せざるを得なかった。
「司令部は何を考えておるのだ!」
激昂するルッツ上級大將に対し、第7師団長であるハインケル中將はそれを諌める事しか出來なかった。
そこに意見申したのは他でもないミュラーだった。
「確かに共和國は數だけで言えば10萬と盛況です。しかし偵察からの報によれば三割は傭兵で、殘りの7割のうち半數は農民です。正規軍同士の比率で言えば我々と大差はありません堅実な守りを徹底させれば勝機はあります。ましては鉄壁と稱されるルッツ上級大將に至っては心配には及ばないかと」
「確かに數だけでみればそなた達の増援で十分間に合うかもしれん。しかしだな、先の戦役でベテラン兵を失い、この要塞とて新兵が多い、そのような狀況でも勝機はあるというのかね?ミュラー準將」
「確かに兵の神面を考慮するなら策謀を巡らせるより短期決戦がましいでしょう」
「ほう。短期決戦か、それでそなたにらなにかいい策はあるのかね?」
「単純ですが効果的なものと言えばありますね。一部の部隊を出撃させ、要塞砲の程に敵をおびき出せば良いだけです」
「そんなあからさまなものに敵が食いつくとでも?」
「すぐに食いつきましょう」
「なぜそう斷言出來るのだ?」
「ポイントは敵の傭兵部隊です。彼らは目の前に敵の姿があれば功を焦って我々に飛びついて來るはずです。あとは芋づる式で敵が釣れましょう」
「傭兵部隊はいいとして、殘りの敵が釣れない場合はどうする?」
「そこまで來れば敵の脅威はありません。殘るとすれば共和國軍の正規兵部隊。先も述べたように正規兵の數だけで言えば2萬対3萬強。我々の方が圧倒的に優位です。敵は侵攻を辭めざるを得ないでしょう」
「分かった。ミュラー準將の意見を採用しよう。時に囮の部隊だが…」
「私が指揮しましょう。ハインケル中將、私に3000程の指揮権を」
こうして帝國の対共和國防衛戦が今始まろうとしていた。
時に帝國歴518年4月10日の事である。
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