《アイアンクロス》西部戦線異狀あり④
西部戦線では最初の衝突から既に一週間程が経過し、両軍ともこれといった打撃を與えられずに戦線は膠著狀態が続いていた。
しかし実際のところ、この狀況は合衆國側に有利であり、現在の背景としては西部戦線の合衆國は帝國軍を西に縛り付けることを目的としているので、このまま帝國軍と戦闘を継続していれば事実上合衆國の勝利に等しかった。
しかしそのような安心は油斷を生む。
「報告します!我が軍の全ての資集積拠點から火の手が上がってます!現在現地の部隊が鎮火を急いでますが、武庫からも出火しており、発を伴うため人的被害も出ているとの報告が!」
「ここ本部の部隊も何部隊か向かわせ鎮火作業にあたらせろ!資が無ければ我々は敗北するぞ!」
合衆國軍総司令ミッシェル元帥は急いで鎮火させたが、遅かった。否、指示や報告は遅くは迅速そのものである意味評価されるものだったが、襲撃したのがベルントだったのが運の盡きだったのかもしれない。
Advertisement
ベルントはこの一週間で離散するデュッセルドルフ隊を全て救出。ける者は全て手勢として救出し、今回の襲撃に參加させた。
元からベルント指揮下の者の訓練された索敵は効率的かつ正確なもので、全ての敵拠點を網羅した地図が3日目には完しており、夜間になると敵拠點に著火剤や発などを忍ばせ続けていった。
襲撃前夜、ベルント隊のあまりの手際を前にデュッセルドルフが最初の作戦の失敗を悔いていると、ベルントはデュッセルドルフを勵ました。
「お前の失敗は仕方のないことだ…我々も最初からこのレベルで出來た訳では無い…それなりの訓練を積んだ…それにシュペーア將いわく、お前の襲撃は本的に敵に伝わっていた…部に居た裏切り者のせいでな…お前はただ貧乏くじをひかされただけだ…気にするな…その分明日の襲撃で思う存分やるといい…」
そうデュッセルドルフに投げかけると、ベルントは眠りについてしまった。
火の手が上がってから數十分後、合衆國軍本部の増援が到著し、鎮火を急いだが、そこにベルント達が襲いかかった。
目の前には定期的に発炎上する味方陣地と背後には帝國軍の鋭と挾まれた合衆國軍は手も足も出なかった。そこにさらなる合衆國軍の増援が到著すると帝國軍は散らばり、再度鎮火しようとすると再集結した帝國軍に襲撃され。合衆國軍は増援が來ては損害を増やし、その間に資は全て焼き盡くされた。
ベルント隊は合衆國軍後方の破壊と殺戮の限りを盡くし、その後の追撃をも振り切り、帝國軍陣地へと帰投した。
彼らの帰還は帝國軍で歓迎され、その士気はおおいに盛り上がった。ベルントとデュッセルドルフはそれぞれ戦後昇格が確約され、ベルントは大佐、デュッセルドルフは佐への昇進が決まった。
資を焼かれた合衆國軍の敗北はもはや決定的であり、その日のうちに撤退の判斷が下された。
同時に帝國軍側もミュラー指揮下の第7師団の面々が北部要塞化の為に西部戦線から離した。
合衆國軍が撤退するのとほぼ同時期に東部戦線は新たな脅威が迫っていた。帝國東部と國境を面している最後の大國連邦が越境を開始したのである。連邦軍の兵力は総數100萬にも登ったがそのほとんどが農民などの徴収兵で構されており、武なども舊式揃いで、酷い部隊に至っては全員に武が行き渡っていないような狀況であった。
しかしこれは連邦軍の人海戦であり、守る側の帝國側としてはまるで人が波のように押し寄せるような覚に陥る。
帝國軍は至急帝國國防軍第2軍20萬を編、連邦との國境に差し向け、西部戦線からも第1軍の1部が引き抜かれ増援として後発した。
西部戦線はブレメン方面の合衆國軍を退けたものの、未だソンムル、ハンブルク要塞への攻撃は続いており、第1軍全軍を引き抜く訳にはいかず、全の3割程が東へと向かい、殘りは西部で継続して戦闘及び防衛を続けた。
東部戦線に向かう第1軍の師団數は全6個師団。そこに含まれる第25師団の師団長アルベルト・フォンマイヤー中將は帝國軍最年の將でその未來を有視されていたが、いかんせん口と態度が悪く、中には用兵に全てを持っていかれた男などとも言われていた。
「だから言ってんじゃないすか!うちらが向かったところで意味無いって!今すぐ引き返して合衆國ぶっ潰してから第1軍の全軍で連邦軍にあたるべきっす!」
「それでは先発した第二軍も、現在進行形で防衛をしてる東部方面軍も壊滅してしまうと…」
全をまとめる第34師団長のフォーゲル大將はマイヤーに言って聞かせようとしたが、マイヤーの反論は止まらない。
「いやだから、その二軍は遅滯戦闘し続けてうちらの増援を待てばいいんですよ!今からうちらの戦力を逐次投していったところでこっちの被害が増えるだけって言いたいんですよ僕は!それこそ犬死にってやつじゃないんすか?!」
結局東部戦線に著くまでマイヤーの愚癡が止まることは無かったが、なんだかんだ言いつつもマイヤー師団は現地で展開を始めたのであった。
【書籍化】天才錬金術師は気ままに旅する~世界最高の元宮廷錬金術師はポーション技術の衰退した未來に目覚め、無自覚に人助けをしていたら、いつの間にか聖女さま扱いされていた件
※書籍化が決まりました! ありがとうございます! 宮廷錬金術師として働く少女セイ・ファート。 彼女は最年少で宮廷入りした期待の新人。 世界最高の錬金術師を師匠に持ち、若くして最高峰の技術と知識を持った彼女の將來は、明るいはずだった。 しかし5年経った現在、彼女は激務に追われ、上司からいびられ、殘業の日々を送っていた。 そんなある日、王都をモンスターの群れが襲う。 セイは自分の隠し工房に逃げ込むが、なかなかモンスターは去って行かない。 食糧も盡きようとしていたので、セイは薬で仮死狀態となる。 そして次に目覚めると、セイは500年後の未來に転生していた。王都はすでに滅んでおり、自分を知るものは誰もいない狀態。 「これでもう殘業とはおさらばよ! あたしは自由に旅をする!」 自由を手に入れたセイはのんびりと、未來の世界を観光することになる。 だが彼女は知らない。この世界ではポーション技術が衰退していることを。自分の作る下級ポーションですら、超希少であることを。 セイは旅をしていくうちに、【聖女様】として噂になっていくのだが、彼女は全く気づかないのだった。
8 172デスゲーム
普通に學校生活を送り、同じ日々を繰り返していた桐宮裕介。 いつもの日常が始まると思っていた。実際、學校に來るまではいつもの日常だった。急に飛ばされた空間で行われるゲームは、いつも死と隣り合わせのゲームばかり。 他の學校からも集められた120人と共に生き殘ることはできるのか!?
8 182ちょっと怒っただけなんですが、、、殺気だけで異世界蹂躙
子供の頃から怒るとなぜか周りにいる人たちが怖がりそして 気絶した。 主人公、宮城ハヤトはその能力を絶対に使わぬよう怒らないようにしていた。異世界に転移するまでは、、、 「なんで俺がこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ!このクソボケがーー!!!どいつもこいつもムカつく奴は俺のスペシャルなドロップキックをプレゼントしてやるぜ!?」 最強系ブチ切れ主人公のストレス発散異世界物語です。 ギャグ要素も入れていくので気軽に読んでください。 処女作なので読者の方々には生暖かい目で見守っていただけたら幸いです。5日に1回更新予定です。
8 124女神に拾われた俺は女神の為に頑張ろうと思う
目を開けるとそこには無の空間に1人の女性がいた 何とその女性は女神だったのです 主人公は魔族として成長していく、人間化、魔物化のスキルを使って目指せ魔王!目指せ世界平和! 気付かぬ內に死んでいた俺を拾ってくれた女神の ために頑張ろうと思う Twitter始めました @kuma_chan066 是非フォロー下さい!返します! 広めてくれると嬉しいです! 投稿頻度は1話1話完成したら投稿します 要するに不定期なんです!すいませぇん! コメントやいいねをしてくれると凄く勵みになります! 初投稿なのでおかしな點が多々あると思いますが暖かい目で見てくださいm(*_ _)m
8 85-COStMOSt- 世界変革の物語
これは、高校生の少年少女が織りなす世界変革の物語である。我々の世界は2000年以上の時を経ても"理想郷"には程遠かった。しかし、今は理想郷を生み出すだけのテクノロジーがある。だから、さぁ――世界を変えよう。 ※この作品は3部構成です。読み始めはどこからでもOKです。 ・―Preparation― 主人公キャラ達の高校時代終了まで。修行編。 ・―Tulbaghia violaces harv― 瑠璃奈によって作られた理想郷プロトタイプに挑戦。 ・―A lot cost most― 完全個人主義社會の確立により、生まれ変わった未來の物語。 よろしくお願いします。
8 192蛆神様
《蛆神様》はどんなお願いごとも葉えてくれる...........???--- 隣町には【蛆神様】が棲んでいる。 【蛆神様】はどんな願いごとも葉えてくれる神様で、町の人々は困った時に蛆神様にお願いごとをするそうだが……。
8 51