《2番目の村娘は竜の生贄(嫁)にされる》

離れの部屋に荷を置いた。流石侯爵家け。実家自は金持ちだからベッドも広かった。

「ベッド使っていいですよ。私はソファーがあるので」

と気を使われるから

「いや、代でソファーとベッドを日替わりで使いましょうよ。毎日ソファーだと疲れるでしょ?私だけなんて罪悪だし!」

と言うと申し訳なさそうに謝った。

「そう言えば、どんな家いえがいいです?希とかあります?管理人は雇おうと思います」

「そうねー…、何なんでもいいけど…可らしくて、庭付きで、野菜や花が植えられて、屋は太のオレンジかしら?煉瓦造りでとにかく可らしいお伽話に出てくるようなのが良いかなぁ」

と言うと

「何なんでもいい割には注文が多いですね!!」

「えっ!?そう?普通じゃない?管理人は優しそうな中年夫婦がいいわ。若いと掃除とか雑ざつだからね!!」

「わ、判りました。探してみますね。そうだ!まだ挨拶していないのですが、兄さんとお義姉さんおねえさんに雙子の子供がいるんですよ。今は狩に行ってていないとか。夕方には帰るそうです」

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「へー…ふ、ふーん…狩かぁ…兎とかかなぁ!??」

「…………大蛇だいじゃだそうです」

「なっ!!大蛇だいじゃああああああ!!?」

いや、伏せ目ふせめがちに言われてもあんたあ!!大蛇だいじゃああああああ!?

「蛇がお口に合うと良いんですけど…」

合うわけねぇ!!無理!

私は白目になり、夕方になると言葉通り、超巨大な蛇を咥えてくわえて降りてきた、2匹の竜の子がくるりと一回転して人間の可い姿になった。

私がクレイグの人間の嫁と念りに説明をけたが、雙子達は私に視線を向けている!!完全に獲を見る目である!!怖っ!!

雙子はの子で青いリボンのツインテがアシュリーで、ピンクのリボンのツインテがオフィーリアと言う。2人は食事中も爬蟲類の目をしてヨダレを垂らしながら私を見つつ、ご飯を食べて

「今日のご飯、味しいね」

「ね、なんか進むね」

と言う。それはあれでは?味しそうなものを見ながら食べると食しょくが進むって言う…。いや、考えたらおしまいだ!!

「大丈夫ですか?ジュリエットさん?食事が進んでませんよ?」

「ええ…へ、平気ですわ」

馬鹿野郎!!進むかーーー!!雙子達が怖えこええええよ!!見てみろ、あの目!!こっち見んなって!!

やべえ食われる!いつか食われる!!

食事が終わると

「ジュリエットおねーちゃん…、一緒に遊ぼうよー」

と、にまりと近付いてくる雙子に、もはや恐怖で心臓がドッドドッと音がする!!

「ご、ごめんなさい…あの私、気分が…」

「そうなのぉ、明日は一緒に遊んでねぇ??」

「お庭を案してあげるう!庭園があるのおおお!約束だよおおお?」

と指切りをさせられ、私は泣きそうになった。

晝間は…クレイグがいない!!!

噓だろおい!?死ぬって!!

カタカタと私は朝から震えていた。

「大丈夫…ですよ…、な、なるべく早く帰ってくるので」

思わずクレイグの服を摑む。

クレイグはビクっとした。

「ジュリエットさん?」

私はフルフルと離して

「い、いってらっしゃいませ…旦那様…」

「ああ、はい…早く帰りますから…」

と言い、庭に出ると彼は一回転してバサバサと飛んで行ったいった。

さようなら!クレイグ!!

私たぶん、今日、あの雙子に骨ほねまでしゃぶられそう!なんか夢見ゆめみも悪かった!

あの2人に食われる夢見た!きっと予知夢よちむだわ!!ああああああ!!

するとコンコンとノックがした!

「ひっ!!」

薄く開いた扉から、4つの赤い目がこちらを見ていた。

「お姉ちゃん…、ご飯食べたらお庭行こうね?」

「鬼ごっこしようね?」

と言われ戦慄が走る。

食卓で私は震えながらカチカチと歯を鳴らした。

そして午後…恐怖の時間がやってきた!!

最初は普通に庭園を案していたが…私はあるものが目にり、落ち著かない。雙子が手に塩と胡椒の瓶を持っている!!

お前ら、食う気だろおおおお!!

なんだそれはああああ!!

「じゃあ、そろそろ鬼ごっこ始めようよおおお」

「私達が鬼でいいよおおお」

と木に顔を預けて數を數え出した雙子。

私は猛ダッシュで逃げて、隠れ場所を探した!!嫌だ嫌だ嫌だ!!食われてなるものか!!

必死で逃げて、置小屋を発見!!私は上著をぎ捨て、カカシに取り付けた。

そして更に庭にあった泥水をブッ被りかぶり、棚の後ろの隙間にり込み震えた。

奴等やつらは匂いを嗅ぎ分けることくらい、この1週間で學んだ。皆みんな私を見て鼻をクンクンしていた。同僚達も侍長もたまにクンクンさせていたもの。

例外なのはクレイグだけであった。彼は私を食料しょくりょうとして見ていない唯一のまともな奴だった。それはフィリス様とリオン様もだけど。

程なくして雙子が置小屋にやってきて、カモフラしたカカシに飛びかかっていた!!

藁が飛びい、ボロボロにされていくのを見て、私は悲鳴を必死に飲み込む。

震えが止まらん!!

「囮おとりを使ったよ…」

「頭がいいんだあ…人間のくせに」

と雙子は外へ出て行った。ホッとしてそれからし時間が経ったころ、トイレに行きたくなり困った。どうしよ?

ここでするか?いや、流石に!!しかし!

悩んでいると、棚がかされて行くのが判る!!

ゴゴゴ……、ズリ、ズリ、ズリ……

そして目の前にギラついた雙子。

「みぃつけたあああ」

「きゃあああああああ!!」

私はらしたもらした!!もう恥はじとか言ってられるか!恐怖が勝ってまさっていた。

「ダメだよ相そそうは…」

とアシュリーが、私目掛けて塩をかけて、オフィーリアが胡椒をかけた!!

「やめ!ぶへっくしょい!!やめて!」

「大丈夫、味見だけ!ね?流石に、クレイグ叔父さんに叱られちゃう!」

「怒ったら怖いもんね、叔父さん!」

「怖いならやめなさい!!ダメ!!絶対にダメええええー!」

しかし2人は、私に飛びかかると、両腕にがぶりと噛み付いた!!痛みが走る!!

「いやーーーーー!!痛い痛い痛いーーー!!た、助けてえええええええクレイグーーーー!!!」

と泣きび気絶した。

それから數時間後に、私はベッドの上で両腕に包帯を巻かれて気付いた。凄い痛い。もう包帯の下見たくもない。

側そばにはクレイグがいた。泣きそうな目で何度も

「ごめんなさい!ごめんなさい!!」

と謝っていた。どうやらクレイグが、私が雙子に齧られているかじられているのを見つけて助かったみたい。ギリギリだったみたい。

あ、そういや私、らしもらしたんだった。助けた時、臭くなかったかな?

私はぐったりした。

「アシュリーとオフィーリアにはキツイ仕置きしおきをしておきました。もう心配ありません」

どんな仕置きしおきなら??

「クレイグさんは私の事、食料しょくりょうとして見ないのね…」

「當たり前でしょう?どこの世界に、妻を食べる夫がいるんですか!!なくとも食料しょくりょうなんて思えない!!」

「ありがとう…、うう…怖かった…、私骨ほねになるかと…」

とボロボロ泣いた。おろおろしていたクレイグがポンポンと頭をでた。

泣かないでということか。

「すみません…。こんなことになり…」

「大丈夫です。とりあえず生きてたし…」

飛んだ目にあったけど。嫁が子供のオヤツにされるとかほんとないわ。

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