《2番目の村娘は竜の生贄(嫁)にされる》

私の提案で空の上うえで停止して考える夫。

「え?キスですか?好きでもない人とできるんですか?」

と常識的に聞き返された!

「いや…、今年中に親にならないと発癥者増えるじゃん!」

「ううん、そうですが……」

そんなに嫌なのか!!?私が人間だし、そんな竜族からしたら、可くもなんともないだから?村で2番目でしかないから?

くっそー!バカにしやがってえええ!!

「ならいいよ、竜族なんて絶滅しちゃえば…。私には関係ないことだしね!私を売った村だって滅べばいいのよ!けっ!」

と私は拗ねたすねた。侍長にも魅力がないだの散々さんざん言われたしよぉ!

「うう、判りました。し我慢を…」

とクレイグが言い、あん?何なにが?と顔を上げたところでキスをされた!!

ひっ!!

いきなりで思考が止まり真っ白になる。

ようやく離れたら、私は赤くなり

「いきなりすんなっ!!バカっ!!言ってよする時!!」

とガツンと、 また頭突きした。

「いっ…、痛っ!」

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と涙目のクレイグ。

「うう…、そちらの提案なのに…、まぁこれでしは?」

と細い目と目があったから恥ずかしくなり、プイと逸らしたそらした。

「一仕事ひとしごと終えたみたいに言わないでよね!!」

「は、はあ…、すみません…」

とまた謝られた。

呪いとか無かったら、クレイグはたぶん、私にキスはしないだろうな。義務的だし。

「……オークションはどうなったのかな?」

「…結局、私が連れ出したので、中止だと思います」

「……助けてくれてありがとう。クレイグさん…。來なかったら恨んでた!!」

とぷくりと頰ほおを膨らませる私を見て、クレイグがグラリと落下しそうになったから、慌てて抱きついたわ!

「ちょっとーー!しっかりしてよ!!落ちても貴方あなたは死なないだろうけど、私は地面に激突したら確実に死ぬからね!臓とか飛び出すからね!」

「いや、怖いです!す、すみません、不意打ち…」

「ん?何が?」

「ええ…いや、別に何なんでも…」

と視線を逸らされたそらされた。

この野郎!夫婦に隠し事は無しだろうが!!

まぁ、夫婦らしい事は…、さっきキスしたか。

いや、あれ不意打ちだったしな。

バサバサと、クレイグはそのまま私を抱えて、買った家に帰ると、管理人夫婦が迎えてくれた。

「お帰りなさいませ。おや、白くて綺麗な花嫁さんですね!!」

「ああ…、そう言えば著てたね。これ借りだし、いで綺麗にしておかないとね」

と私が言うと

「あっ…そうですね」

とクレイグも同意した。そこは綺麗だからなんだのと言う所ところだが…。ま、まぁいいや。

私は腹が減ったと言うと、アマンダさんが溫かいスープを出してくれた。

もちろんドレスはさっさといで、普通のワンピースに著替えた。スープがドレスに跳ねたらいけないし。

クレイグは夕食を終えると、私と部屋にる。

さっきキスもしたし、流れでこのまま押し倒されちゃうかもとはチラリと考えたが、全然そんな事は無く…

「今日は疲れましたね。すみません、眠いのでもう休みます」

とソファーに行こうとしたから止めた。

「いいよ、今日はベッド使いなよ!私は閉じ込められてただけで、今日の給金は無しだし!疲れてるならなおさら!」

と夫にベッドを譲ろうゆずろうとしたが

「いや、今日は心労の酷い、ジュリエットさんが使うべきです!」

心労って…。まぁ、ハゲに買われそうになり、恐怖で舌噛んでやろうとか思ってたりはしたけど、ここまで抱えて飛んで、腕も疲れてそうだし

「いや、いいよ私は!」

「いえ!そう言うわけには!」

しつけぇな!譲るゆずると言ってるのに頑固者がんこものめ!

私がさっさとソファーに橫になると

「あっ!私のソファーに!」

とガタガタ揺らしゆらし始めるので

「こらあ!揺らすゆらすな!!寢れないでしょ!」

「だったらベッドへどうぞ!!」

と夫が言う。くっ!ソファーを揺らしゆらし睡眠を邪魔して、ベッドで寢かせようとしているわね?その手には乗らない!ベッドで寢るのはあんたよクレイグ!

頭に來たので、頭突きをかましたり、スネを蹴ったり、腹パンチしたりして、ドタドタ部屋中へやじゅうを暴れた。

「痛っ!痛いですっ!」

「ならそっちがベッドで寢なさいよおお!」

「いや、ジュリエットさん、慣れないウエディングドレスずっと著てて疲れたでしょ?」

「うるさいなぁ!あんなの著た所ところで、大して可くないの知ってるわよ!會場の竜族達も、そんな可くないとか言ってたし!2番目どころか家畜よ!!」

「そんなことないです!可いと思います!」

「と、思いますって!何なんじゃこらああ!」

ドスドスとを叩く。

「すみません!!」

「謝んな!!」

といつしか私は、床に座り込み、シクシク慘めみじめさに泣いた。私ってほんと大したことない2番目でしかない娘。村でもポーリーナには勝てなかったけど、他ほかにも気立ての良い可い娘もいた。

勝手に2番目と思ってた?可くする努力もしてみたけど、ここでは通用しない。しかも食料しょくりょうとして見られているし。

おろおろしていた夫は、意を決して、私を優しく抱きしめ、背中をポンポンとした。小さい子をあやすみたいに。

「すみませんでした。なら、一緒に使いましょう!そもそも夫婦なのですしね。お互い疲れているし、直ぐに眠れるでしょう…」

「……うん。明日も仕事あるね」

「そうですね…早く眠りましょう」

と私とクレイグは一緒の布団にり、お休みなさいと言い合い、數秒して二人ともぐっすりと眠った。

朝…ジュリエットさんが起きる前に起きた私は、可らしい寢顔を見た。瞬間ドクリと心音しんおんがした。ジュリエットさんは私のことを特に何とも思っていない。私も特に思ってないはず。

まぁ、リスみたいに頰ほおを膨らませてたのが思いの外可くて、落下しそうになったけど。

昨日のキスも言われたからしてみただけだし。その後も普通だったし。何なにもなく眠ったけど。

仕事が一通りひととおり終わると走っていき、思わず鍵を開けて連れ出したけど…、呪いを解くために彼を強制的に好きにならないといけないのかな?

義務?

王子に言われたからには…。他ほかの金持ちにあのまま買われていたら、たぶん彼は最終的には、あの中の誰かの胃袋にるのみだった。

私は義務と同しかじられないのだろうか?

は?

あの時、クッキーを食べたのは同?あんなに走って鍵を開けたのも?可哀想だから?

それは…、酷いかもしれない…。つまり私は、同で彼の夫となってるわけで。

飼っていた犬も雙子に食われる前はとても可がっていた。迷子になりこのままでは野垂れ死ぬ。そう思って。あれも同

でも今回は人間だ。

もし私の種族が人間なら?

ジュリエットさんは金持ちでもない男の嫁にはならないだろうなぁ…。はぁ。

と落ち込んでいると嫁が起きた。ボーッとして私を見ると

「ぎゃっ!!?」

と言い、飛び起きた!!

しばらく停止していたが、思い出したのかポンと手を打った。

「おっはよう!クレイグさん!さっさと朝食食べてお城に行こう!ぐっすり眠ったからもう大丈夫だよっ!」

と笑う。

「いえ…今日はお仕事をお休みします」

と言うと、驚いた目で私を見るジュリエットさんが

「え?え?何で??どうしたの??ていうか私クレイグさんがいないと、お城にドレス返したり行けないし、私も仕事できないんだけど?」

「はい!なのでジュリエットさんもお休みです!!今日は私…、貴方あなたとの仕事…、いや、をする努力をします!!」

と言って、にこりと笑って見せた。

          

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