《最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所屬してみました。》第13話 襲撃、スライム狀の魔

者との話を終えてもうすぐセソ地域にるといった所で、

が草むらから飛び出してきた。

『皆さん!モンスターです!』

馬車を止めた者の聲に、

ニーアたち冒険者たちが一斉に外に飛び出した。

『む、この辺では珍しいな。』

『ええ。ゲルですね。』

うねうねとスライム狀のモンスターが、

馬車を取り囲むように數現れた。

ディーダが腰から剣を抜き、1匹のゲルに斬りかかるが、

刃が刺さる前にスライム狀のを捻らせて剣を避ける。

『ちぃっ!躱された!』

そしてゲルがディーダの足に絡みつくように、

著させてをのぼっていく。

『う、うわああ。』

ゲルはそのままディーダの顔の部分まで迫っていき、

口元を覆うようにばしていく。

『窒息させるつもりか!』

――中位魔法【氷針アイスニードル】。

慌ててニーアが呪文を唱えて、ゲルのを狙った氷の矢を放った。

理は通用しないゲルだったが、氷の矢はうまくゲルのを突き刺していく。

そのままゲルは溶けるように小さくなっていき、

ディーダのから、音も無く地面に落ちていった。

『あ、ありがとうございます!』

あのままだと命の危険もあった事は理解出來た為、

ディーダは謝の言葉を投げかける。

『ゲルは理に強いが魔法に弱い、

ディーダ君はそのまま下がってくれ。』

『わ、分かりました!』

言われた通りにゲルから離れて、

者を守るようにディーダは下がった。

『ソフィ君、できれば僕の背後を任せたいのだけど。』

ゲルは目に見える範囲で七匹、ニーアのほうに四匹いて、

殘り三匹は馬車の中にいるディラックに向けて、今にも襲いそうである。

(別世界だからといはいえ、

あまり魔を倒したくはないのだが、仕方あるまい。)

「ふむ、この程度で十分だろう。」

――超越魔法【終焉の呪エンドオブカース】。

呪いを現化したような、見る者が背筋を凍らせるほど、

歪な顔をした化けが、”ソフィという絶対強者”の命令に従い、

スライム狀のゲル三匹を、一斉に食べ盡くしていく。

を溶かして避けたりすることができるゲルたちだったが、

く間も與えられずに、この世から消え失せた。

見たこともない魔法が、

ゲルたちを一斉に消し去ったのをリーネたちは呆然と見ていた。

ゲル四匹と戦うのに必死で魔法を見ていなかったニーアだけが、

いつも通りに戦い続けている。

『はああ!』

――中位魔法【氷檻アイスプリズン】

こちらも四匹のゲル全てを氷の魔法で固めてけなくする。

『よし、いまだ!』

――中位魔法【氷囲アイスランド】

四匹中、三匹が凍らせた狀態のまま倒すことに功したが、

一匹だけが生き殘って者を狙って飛んでいく。

『逃さないわ。』

リーネがクナイをゲルに投げつける。

理に強いゲルだったが、クナイに何かを塗っているのか、

刺さった瞬間に緑に変した後、そのまま溶け落ちて絶命した。

(毒、いや酸か?)

ソフィはリーネの投げたクナイを見て、

あまり見たことのない現象に、しだけ興味を持ったのだった。

『君たち、よくやってくれた!』

ディラックは見事に魔を倒して見せた、

メンバーたちに労いの言葉をかける。

『僕は何もできませんでした、面目ない。』

『相の問題だよ、

それにゲルはD級の中でもかなり強い部類だしね。』

しながら口を開くディーダを、庇う様にニーアは聲をかける。

「見たことのない魔だった。この辺に生息する魔なのか?」

『いや、ラクール地域周辺ではあまり見ないが、

ミールガルド大陸ではどこにでも生息する魔だね。』

程………、理が通じない敵となると、

冒険者になったばかりの新人などは苦労しそうだな。」

冒険者ギルドの長【ディラック】は心の中で、

『君がその新人なんだけどね………。』と、思うのだった。

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