●一章のあらすじ

主人公である桜下は、異世界に勇者として召喚された。

しかし、桜下の勇者としての能力は、邪悪とされ嫌われる「ネクロマンサー」。

その能力ゆえに、桜下は処刑されそうになるが、ネクロマンサーの力を駆使して出することに功する。

逃げびた先で、桜下は一人の老婆に出會う。

老婆の孫娘が行方不明になっていると知り、捜索を請け負う桜下。

呪われた森で、桜下は探し人であるフランセスと出會う。だがすでに彼は、ゾンビとなっていた。

フランセスがゾンビとなった裏には、村長の欺瞞と、忌むべき過去があった。戦いの末、桜下とフランセスは、村を離れることを決意する。

二人はしがらみから自由になるためにも、「第三勢力」の設立を目標に掲げるのだった。

●これまでの登場人

・西寺桜下にしでら　おうか

主人公。死霊ネクロマンスの能力を持つ。いつもニット帽を被っている。十四歳。

・アニ

桜下の首に下がっている、喋るガラスの鈴。自我字引エゴバイブルという魔法道。正式名稱はビブリオ・ジ・アニマ。

・フランセス・ヴォルドゥール

ゾンビの。稱はフラン。怪力と、猛毒の鉤爪を持つ。年十二歳。