《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》プロローグ 勇者と魔王の災難 7

魔王と勇者が仲間になりたげにこちらを見てます。仲間にしますか?

→はい

いいえ

ううむ……

はい

→いいえ

うにゅうにゅうにゅ……てか私に頼られても……ね。どうしようもないんだよ。それをわかってないから勇者も魔王も私の事を必死にみてる。勇者はともかく、魔王も世界に思いれなんてあったんだね。魔王の癖に。魔王なら、こんな世界などどうでもいいわ!! とか言うと思った。

まあ確かに世界がなくなれば、魔王もやる事なくなるしね。そうなると困るんだろう。けどね……私でも空獣にはかなわない。なにせAI? が逃げることを提案するくらいだ。

『彼らはこちらに協力する意思があると?』

「まあそういう事ね。けど、彼らに協力したって意味ないわけでしょ? 空獣は強いし」

『彼らの願いは世界を守る事ですか?』

「そうじゃない」

魔王はともかく、勇者はそのはずだ。まあ魔王もツンデレしてるだけで、世界を守れって言ってるけどさ。

『彼らに問いましょう』

「何を?」

『全てを捧げる覚悟がある――と』

「ええ……」

なんかそれって私的にいやなんだけど。だってそんなことを聞いたら、やんなきゃダメじゃん。無理なのに……だよ? それってここでこの世界と心中しろってことじゃん。確かに最初は渋ったけどさ……命と比べたらね。なんの思いれもない世界と自分の命……どっちが大切かって言われたらね……明白じゃん? ここでそんな事を魔王と勇者に聞いたら、二人共勘違いするよ。

彼らははるか高みにいる私や空獣の実力差をわかってない。まあそれは仕方ないのかもしれないけど……安請け合いなんてしちゃダメでしょ。

『大丈夫です。彼らが全てを捧げるというのなら、世界を守る方法はあります』

「本當に?」

『勿論です』

そう斷言する機械的な聲。ここまで斷言されると……ね。とりあえず聞くだけ聞くか。

「貴方たち、世界の為に私に全てを捧げることが出來る!?」

はっきり言って捧げるって何を? ってじなんだが……とりあえず捧げてくれないとこの世界を守る事はできないらしい。既に結構ボロボロなこの世界だが……安請け合いして大丈夫か心配だ。恨まれるとか嫌だし。

「勿論、勇者として、世界を守れるのなら!」

「世界などどうでもいいが、我の力が必要なら手を貸してやろう」

本當に魔王は……いやもういいけどね。

『了承を得ました』

「だね」

『二人にこの言葉を言わせてください』

「はいはい」

わけわからないが、必要なんだろう。なので表示されたその言葉を二人に伝える。するとなんか二人でお前らやれよ……いや、貴様から……とかなんとかいちゃつきだした。おい、さっさとやれ。確かに何が起きるか分からないし、最初に反応を見たい気持ちはわかるが、こっちも空獣の攻撃を避け続けるも限界に近い。

そんな事を思ってると、空獣の攻撃が私じゃない方に向いた事を察した。この場面で私以外となると、あの二人の方しかない。私はイチャイチャしてる二人の前に出て、空獣の攻撃を真正面からけた。

「うっ――――があああああああああああああああああああああ!!」

の子の出していい聲じゃない。けど、聲を出してないとやってられない衝撃。が全部バラバラになりそうな衝撃だ。不味いよこれ……がもたないのがわかる。

「俺達を庇ったのか……」

「ふん、余計な事を――」

「いいから、さっさと例の奴を言いなさい!!」

私はプチンと切れてそうんだ。だってイライラするじゃん。私はこの世界になんの思いもないのに、なんで命張ってるんだってさ。流石に私に切れられた事が分かったのか、魔王と勇者も覚悟を決めたらしい。どうやら同時にそれを言うらしい。

「「コネクティブジャアイナス! イグニッション!!』

『世界の柱である存在の許可を確認。この世界とインタラクトします』

その瞬間、私大量の報がってきた。

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