《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》第一章 廻のの外へ 1

「俺は……私は……學者で……子高生で……殿様で……飛腳で……クラゲで……燕で……蜘蛛で……花で……私は……俺は……自分は……うちは……僕は……あちきは……某は……ナニモノ?」

ゆっくりと私は目を覚ます。何かとてつもなく意味不明な夢の様なものを見てた気がする。頭がぐわんぐわんしてる。一どうなったんだっけ? よく覚えてない。確か、私は目覚めたら変な場所にいて、そしたら魔王と勇者がいて、更に二人は戦ってて、私は止めようとロボットになって……化けと対峙した?

(うーん、意味不明過ぎてヤバイ)

どうやら頭を強く打ったみたいだ。だって話がまとまってないじゃん。なにさ勇者と魔王って中二病か……それに自分がロボット? はは……だよ。

「ちゃんと起きなきゃ――ゴボッ――ん?」

何今ってゴボッって? そういえばなんかにまとわりついてるような? 腕をかしてみると、ちょっと抵抗をじる。私は髪をってみる。すると、やっぱりだけど、私の長い髪が浮いてる。これって……

「水沒してるじゃん!! 空気を空気を! 死んじゃう!!」

私は必死に手をかすが、足がつながってるからどこにも行けない。てかそもそもここから出る方法を知らないし。

「てか、夢じゃない!!」

はっとした。この場所は知ってる。って事は、勇者と魔王がいた事も、空獣とか言う化けと戦ったのも本當の事……まあ今はそんな事よりもこの満ち満ちたが問題だけどね! せっかく目覚めたのに、今度こそお陀仏だよ!!

『落ち著いてください』

「これが落ち著いていられるか! 死ぬじゃん!!」

なんか冷靜な機械的な聲が私に落ち著けと諭してくる。機械にはこの焦りなんてわかんないんだ。だから私は効く耳持たない。

『今、貴は息をしています』

「んなわけな――うん?」

そういえば全然苦しくないぞ。私さっきから水中で結構喋ってる筈なのに……だ。普通ならもうとっくに苦しくなるはず……てか、なんか苦しくないな。

「どういう事?」

ちょっと冷靜にれたからこの機械的音聲のAIに聞いてみる。実際勝手にAIとか言ってるが、本當にAIなのかはしらない。

『貴は空気の海に溺れて、苦しかった事がありますか?』

「ないけど……」

『そういう事です』

「いや、わかんないけど……」

『はあ……』

なんかAIにめっちゃため息つかれたぞ。やっぱりAIらしくないな。じゃあ何なのかといわれてもわからないけど。

『今のはとても簡単にこの狀況を表しました。今のよりも簡単な表現はありません』

なんか私、馬鹿にされてない? まあぐっと堪えるけどね。

「えっと、この水は空気って事?」

『そう思って貰えれば結構です。実際は貴の外傷を治療するためのナノマシンですが、まあ貴方にはどっちでも一緒ですよ』

うん、やっぱり完全にバカだって思われてるね。悔しい……けど、その通り過ぎて言い返せない。まあ、別に死なないのならいいけど……ん? 外傷?

「何で私外傷おってる訳?」

『それは戦闘をしたからですね』

「でも、それってこのじゃなかったように思えたけど?』

『その通りです。貴の意識をこの外裝G-01にシステムコンポーネントして戦闘を行いました』

「はあ……だから、このが怪我するのおかしくない?」

『フィードバックは完全には避けられません』

「ふむふむ、ちなみにどのくらいのフィードバックだったのかな?」

『左半がなくなるくらいでしょうか』

こっわ……私は自分の左側をみる。めっちゃ綺麗ながあるけど……これは復元したの? ヤバイ、怖いから聞けないよそんな事。私はの気が引いた。と、とりあえず自分のがあるって事を理的に確認する為におっぱいでもんで落ち著こう。それがいい。

『何やってるんですか?』

「わからない? おっぱいんでるのよ」

『なぜ?』

「何となく?」

変な空気が流れてる気がする。AIの癖に気まずくしないでほしい。

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