《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 5
俺たちは巨大な木々を渡っていってる。そして俺の手には手のひらサイズの機會が握られている。それはただ単に、目的のものを點で示すだけのアバウトなものだ。目的のものを表示してくれるだけでもありがたいから助かってはいる。
なにせここは俺たちの世界ではないんだ。最初は信じられなかった。だが、こんな場所は俺たちの世界にはなかった。
「全く忌々しい奴だ。この我を小間使いにしおって」
魔王も最初はあの巨大なの言葉を信じてはなかった。だが信じるしかない。場所……は魔王は魔大陸から出たことがなかったらしいからわからないらしいが、俺はこいつを倒すために世界をまわった。もちろん世界の全部をまわったかと言えばそんなことはないが、それでもかなりの場所をまわったし、境と呼ばれてるところにも俺は仲間たちと共に行き、そして踏破しただ。
そんな苦労をしてたのも、全部こいつを倒すためだ。それなのに、今は一緒に小間使い……人生とはわからないだ。
(しかも別世界にきてる)
「何がおかしい? 貴様も貴様だぞ勇者!」
思わず笑ったのを魔王の奴に見られたみたいだ。魔王の奴がこっちに絡んでくる。けど別にその絡みに殺意はない。俺たちは傍若無人で、世界を滅亡させる魔王と戦ってた筈なんだが……何故か魔王もその力をこちらに向けるような事はしない。
原因は簡単だ。俺も魔王もこの世界に適合してないのだ。考えてみれば當然のことだ。俺たちは空間を超え、そして世界を渡ってしまった。元の世界でも、様々な國があり、そして言葉が通じないこともある。一つの世界でそれだ。
ならば……だ。世界を渡るというとこはどういうことか……俺の貧弱な想像力では以前はそんなことを考えることもなかったが、今はまさにその想像の範囲外の場所にいる。元の世界なら、力というのは自然と回復していくだった。だが、ここでは違うみたいだ。
俺たちの力は回復しない。だが、そのはあるようだ。それが『ジゼロワン』が言うには彼が直れば、それが可能になると言うこと。魔王は疑ってるが、俺は勇者の力で信じれる奴がわかる。いや、この力も実は今はちょっと度が悪くなってるんじゃないかと思ってるんだが……
(なんか魔王が信頼できる奴になってるからな)
元の世界では間違いなく、この魔王は史上最悪の魔王で、倒すべき世界の敵だった。だが、今俺の力で見た魔王は、なくとも危険ではないとでてる。そしてジゼロワンもそうだ。だから俺はいてる。なにせ俺は勇者なんだ。世界は崩壊は免れたようだが、俺は元の世界に仲間や、そして……大切な人を殘してきてる。帰られないといけない。その為には、こんなことになった現況と一緒に居るのがいいだろう。
俺はチラリとふてくされてる魔王を見る。これから一何が起こっていくのかわからない。だが、今頼れるのはお互いに敵だったしか居ない。そして力は魔王が、なくとも今は倒すべき存在ではないと言っている。でも……
(元の世界に戻ったら、あの続きをすることになるんだろうか?)
……俺はそんな事を思ってた。
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