《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 14

私は深淵を走ってる。けど……

「どこまで広いのよここ……」

そんな文句も言いたくなるくらいに広い。既に十分は走ってるぞ? 私はロボットである。數十メートルはあろうかという高さを有してる。その私が十分も走れば、それこそ數十キロは行くよ。私は車より速い自信があるから、かなり行っててもおかしくない。まあ全力で走ってるわけじゃないけどね。

何せ周囲に視線を向けながら走ってる。何か無いかを探してるわけだからね。けど……今の所何もない。

「深淵には何もなかった?」

『そうでしょうか?』

「けど、今の所何もないわよ?」

AIはまた何か知ってるんじゃないだろうか? そんな疑念があるけど……教えてくれない。なーんかにするのにも理由があるんだろうか? まあそもそも知ってるかもしれないも臆測でしかないんだけど。

「あとししたら、元の場所に戻ろっか」

『そうですね』

私はそう言って走る。けどやっぱり何も見つけられなかったから、二人と別れた場所まで戻る事にしたよ。こういうのって、もしかしたらあとし行けば何かあるんじゃないかって思ってしまう。それが人の心理というだと思う。

けど大丈夫。私は大きいのだ。數キロ、數十キロ先まで見渡せる私なら、後ろ髪なんて引かれない。まあこの場所がずっと平坦だってのもあって見晴らしがよくてよかった。心気なく戻れる。でも困った事でもある。だって何もないと、ここから出する手段がない。こんなところで終わりとかイヤだよ?

私にはブースターがあるが、それも短時間しか持たない。到底落ちてきた距離を戻るなんて不可能だ。きっとあると思うけど……本當に何もなかったらどうしよう? ゲームや語にちゃんと解決策があるのは、それは作りだからなのだ。

現実には解決できない問題なんて沢山あふれてるだろう。もしもこれもその一つになってしまったら、死活問題すぎる。私はそんなことを考えながら戻った。

ふう……ある程度走ってると、何か違和じる。戻った力に違和があるのか……と思ったが、そんなことじゃない。ジゼロワン殿から分け與えてもらった絶好調だと言って良い。何か新しい技が今なら出來そうな気さえする。

俺は能力を更に強化してみる。強化系の力の使い方は効率がいい。なにせ外に力を排出するような使い方じゃないからだ。今は世界が違うせいで力の回復はジゼロワン殿頼みしかない。だからこそ力は節約しないといけない。

で回せば、消費を最小限に抑えることが出來る。

(居る……)

俺はに手をあてる。するとの中心がってそこから剣の柄が出てきた。これは思わぬ産だった。どうしてこうなったからわからない。わからないが、俺と俺の世界の聖剣は魂レベルで同化してる。俺は柄を握って自分の中から聖剣を取りだした。

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