《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 29
ここから勇者が勇者になる前の語が紡がれる!! とか前置きしてみるが……
「まあこんなだよね」
私は勇者の過去を見て既に戻ってきてた。いやーなんていうか? こう、想像してた通りというか、そこまで意外がないというか? なんていうか、まさにザ・王道ってなじのないようだったんだよね。簡単に説明すると、勇者はとある片田舎の出だった。そこでびびと育ってた訳だけど、結構わんぱくだった子供時代の勇者は自分のせいでその地に封印されてた邪悪な存在を復活させてしまったのだ。
それのせいでその片田舎の村は壊滅的な打撃をける事になる。でも壊滅はしなかった。なんと勇者の中に眠っていたその力が覚醒したからだ。でもそれでも大勢の人が死んだ。勇者の両親とかもそうだ。勇者は自分の行を悔やんだ。
勇者はそのとき、その事件を解決する為にきた國の騎士の奴らに頼み込んで騎士になる道を選んだ。どうやら最初から勇者としてチヤホヤされるとかいう展開ではなかった。どうやらそこに來た隊長がなかなかのやり手で、黙ってたみたいだった。
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でもあの力は野放しにするのは危険すぎるって事で、連れてくことにしたみたいだけどね。それからは騎士団の見習いってじで結構こき使われてた。最初からモテモテハーレムかと思ってたが……実はその通りでもある。
勇者はまず顔が良いし、とても素直で……というか素直すぎる位になってた。わんぱくだった年は自分のしでかした事を重くけ止めて、その贖罪を他の誰かを守るという行為で許されようとしてたのだ。だから何だって一生懸命やった。
雑用なんて當たり前、そして訓練も必死にこなす。顔もよくて、素直で頑張り屋で……そんな奴モテないわけないじゃん。団員達には気にられて、その騎士団の拠點の街、城都では出會いもいっぱいある。なにせ片田舎とは違うのだ。
でも流石勇者、沢山の好意を向けられたり、アプローチをされたりしてもそれをけれる事はなかった。自分にはそんな資格はないってじだった。最初はただの雑用だった勇者もしばらくすると頭角を現す。
大きくなってたから、それなりに年數がたったんだと思う。その頃には正式な騎士団の一員で、そして小隊長くらいにはなってた。勇者はやっぱりだけど、その騎士団でも頭一つ抜き出るような存在になってた。元々力はあったからそれは必然ではあったと思う。
でも數年くらい雑用やらされてたのは、きっと最初に勇者が出會ったこの騎士団の団長のおもわく何だろう。まああの頃の勇者はまだまだすぎたってのもあるかもだけど。それでも戦場に出せば戦果を上げたとは思う。でもきっと団長さんはそれを危懼したんだろう。
メキメキと頭角を現してきた勇者だが、問題がなかった訳でもない。それは破滅願とでも言い換えられる突貫だ。勇者はその力のせいで、小隊長なのに自分で全て済ませる。敵を見るとイノシシの様に豬突猛進なのだ。きっと仲間の団員が傷つくのが怖いってのもあったんだろう。
自分のせいで沢山の人が死んだから、そんな事がないように、積極的に自分が前にでる。自分が前に出れば誰も死なない。でもその頃は頭角を現しては來てたけど、流石の勇者も一騎當千ってわけでもなかった。まだまだ子供だったしね。
そんな勇者を心配する団員は大勢いた。問題視する聲もあった。そんな折り騎士団に護衛の依頼がきた。ある地方領主の娘の護衛である。地方の領主の娘なんて、かなりの有力者の娘でもなければ、わざわざ騎士団を差し向けるなんて事はない。
でもその娘は特別だった。その特別扱いされるくらいは。目が見えない娘だったけど、特別な力があったんだ。だから王都に召されて聖になるのでは? なんて噂される尊きお方だ。……でも結論から言うとその娘は聖になることはなかった。
なぜなら、彼は魔に殺されたからだ。そして彼によって勇者の力は完全に覚醒されて、絶絶命の時に聖剣が召喚されてその魔を滅ぼした。本當なら、聖になるはずだった娘を守れなかったなんて、騎士団としては解散の出來事だが、新たなる勇者が立った事でそれは免れた。
けど勇者は、これでその存在がしれわたる事になった。騎士団にはいられなくなった。勇者は騎士団を去る。聖の娘を襲撃した魔はとても強力で、騎士団も壊滅的な打撃をけた。そのことに勇者は責任をじてた。
団長は『バカ言うな』とか言ってたが、知れ渡る勇者となった事で、勇者はその責任が自分の事の様に思った。
そして自分の役目もようやくわかったのだ。最後に彼、聖になるはずだった娘が未來を予言してた。魔王を倒すのは勇者だと。勇者は決心して王都に招喚される。そしてここから勇者が勇者としての活躍をしていく事になった。
――――あれ? なんか案外長くなってるぞ? まあそこからは々な仲間との出會いとか、甘酸っぱい出來事とか、勇者の心を解かすヒロインの存在とかあるけど、なんやかんやあって魔王の間まで行ったところで同じように過去視は終わった。
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