《異世界でもプログラム》第四十八話 指と魔道

/*** レイ・エヴァ・マナベ Side ***/

今、私の隣で、アルが寢ている。

今日は、うなされなかったようだ。アルから贈られた、指が左手の薬指にっている。明日、ギルにお願いして、狀態保存の魔法が使える人に保護をお願いしよう。

でも、今は、もうし、アルをじていたい。

私がする唯一人の人。私をしていると言ってくれた人。私は、アルを獨り占めできるとは思っていない。獨り占めしたいとは思っているのだが、多分無理だろう。それは、それでいい、私は、アルの1番最初になる。そして、できれば正妻の座を止めたいと思っている。

アル。いつまでも待たせないでくださいね。

なんなら、子供を作ってから旅立ってもいいのですよ。そうしたら、3年後に、”貴方の子供よ”と言って、2歳になる子供抱かせて、後悔させてあげますからね。

アル気がついていますか?

私、我慢するのが嫌いなのですよ。今すぐにでも貴方を襲ってしまうかも知れませんよ。

私の心総てを奪っておきながら、クヌートとかいうを探す。

アル。私は、貴方の心の中にどのくらい居るのですか?

もう一度だけ、寢ているアルに口づけしましょう。今は、これで我慢しておきます。でも、もう我慢出來ないかも知れません。

「エヴァ」

え?

「え?アル?おきて・・・いた・・の?」

「あぁ・・・」

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「いつから?」

「”もうじていたい”くらいかな」

「バカ、ほとんどはじめから気がついていたの?」

「うん。ごめん。エヴァのらかいがなくなって、寂しくて起きた」

「エッチ・・・でも、嬉しい。後10日くらいは、じていていいよ。その先は・・・ダメだろうけど・・・でも、アルの好きにしていいよ!」

「エヴァ。そうしたら、エヴァも好きにするの?」

「そうね。好きにしていいのならね」

「なぁエヴァし真面目な雰囲気で、おかしな事を聞くけど、構わないか?」

「ん?なにか不思議な言い回しだね。でも、いいよ?なに?」

「あぁ・・・聞きにくいけどな・・・結婚するなら、聞いておきたい」

結婚って言った?

確かに、今、アルは結婚とはっきりと言った?

「え?うん!」

がドクンと跳ね上がる。

である事を忘れて、アルの前に座ってしまった。

「エヴァ。全部見えちゃうから布団だけでもかけて」

「いいよ。それで?」

私は、見られて恥ずかしいよりも、アルの話を聞きたい。

結婚するのなら、見られるだけじゃないのは知っているし、子會でいろいろ教えてもらった!貴族の嗜みというらしい、貴族であるクリスやイレーネは、旦那さんが複數の奧様を持つのが普通で、その中で、旦那さんを喜ばせる方法を、教えてもらっていると話してくれた。その方法を、私達にも教えてくれているのだ。

「あぁエヴァは、すぐに子供がしい?」

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「え?あっ子供ですか?できれば、學校卒業してからの方が・・・でも、それで、アルをじられないのは・・・イヤです」

「あっそうだね。それで、こっちでは、どうやっているの?俺、そういうのを教えてくれる父や母や母を一度になくして・・・さすがに、ユリウスたちには聞けないからな」

あっそうだ

アルには、前世の記憶はあるが、そういう事に関しては、誰も教えてくれなかった。

貴族ですと、中等部の卒業くらいで、両親や母から教えられたり、あてがいで経験を積むと教えられました。アルにはそれがなかったのです。ラウラやカウラなら喜んで相手をしたのでしょうが、それもなかったのでしょう。

私は、それほど大きくも無いけど、を大きく広げて、アルを抱きしめます。お互い、全のままです。

「私で試してもいいのです」

「あっ勘違いさせちゃったかも知れないけど、知識や方法がわからないって事じゃないから、安心して、こちらではまだだけどね」

「あっ」

私は、恥ずかしい勘違いをしていました。

「エヴァ。もうしっかり言った方がいいよな?」

「はい!」

アルは深呼吸した。

し恥ずかしそうにしていますが、私の顔を真っ直ぐに見てくれています。

「エヴァ。俺は、エヴァを抱きたい。今すぐにでもだ」

ドクン!

「・・・はい!私も、アルに抱かれたい・・・です」

「ありがとう。でも、俺にはやらないとならない事がある。その・・・気持ちの整理ができるまで、子供ができると、俺自がどうなるかわからない。すごく勝手な事を言っているのは解っているが、それまで子供は待ってしい」

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「え?あっ・・・はい」

「だから、エヴァ。こっちでは避妊はどうしている?」

あっアルが勝手な事と言っていた意味が理解できました。

私の事が嫌いとか、抱きたくないとかじゃなかった。すごく安心できました。

避妊ですか・・・。イレーネ達は、獣の腸を使っていると言っていました。必要なら手配すると言われています。

「貴族とかだと、獣の腸を使ったりしているようです」

「そうか・・・やっぱりな。ゴムことは無いよな?」

「ゴム?ですか、聞いた事がありません」

でする話しではありませんが、興味が出てしまいました。

アルの元の世界では、そんな方法が有ったのですね。布団の中にり直して、お互いに抱き合いながらする話でも無いのですが、それが1番しっくり來ました。服を著ろとか言われそうですが、二人しか居ない場所で遠慮する必要はなさそうです。

アルはしだけ頭をポリポリかいています。

なにか、考えがあるのだけど、まずいかなという雰囲気です。そして、多分、ちっきゅうの知識と魔法の融合でしょうか?また、とんでもない考えなのでしょう。

「なぁエヴァ。子供を作る方法は、知っていると言っていたけど、子供ができる理由は解っているのか?」

え?そんな簡単な事を私に聞きますか?

「はい。もちろんです。男がそのを確かめて、部に、男から出た証を向かいれてから、神が認められれば、子供が産まれるのです」

アルが微妙な顔をしています。私が知っていたのが不思議だったのでしょうか?

「そうか・・・神や魔法が當たり前に存在する世界だからな。エヴァ。話しにくいと思うけど、の子は毎月多分29日周期で、お腹が痛くなったり、が出たりするよな?あれの対処はどうしている?」

なぜ、アルがその事を知っているのか?私は、今は、調維持という魔法で抑えています。アルが旅立ってから、止めるつもりでいました。

アルが真剣な顔で見ています。

「・・・はい。あります。今は、魔法の調維持で、遅らせています。やめたら、10日前後で來ると思います」

「そうか、魔法か・・・。エヴァ。俺は気にしないというのとは違うが、驚いたりしないから、後で辛くなるようなら、魔法は使わなくていいからな」

「え?あっ解りました。でも、今回だけは、許してください。アルといられる時間を大切にしたいのです」

「あぁ解った。ありがとう。それで、地球の知識なんだけどな。聞きたいか?」

「是非!」

驚きの連続です。

言われてみればという事だらけです。そして、子供ができる仕組みまで解っているようです。そこまで知っていながら、なんでいままで私を抱いてくれなかったのか、しだけ不満に思ってしまいました。キスしたくらいじゃごまかされません!でも、もう一回キスしてくれたら、しだけ許します。驚きです。アルから、舌をれてくれました。もちろん、私はれました。が熱くなって、すぐにでも、アルがしいと言っています。

「エヴァ。それで、最初の話に戻るけど、子供は、俺の目的が果たされるまで待ってくれるか?」

「はい。わかりました。確かに、3年間は私も學生ですし、子育てができません。私も、母と同じで、自分で子供を育てたいですし、アルの知識は子育ての知識もありそうです。協力してほしいです。旦那様」

「もちろんだよ。子育ての経験は無いけどな知識はあるから大丈夫だ」

「うん。そして、3年後には私は、アルと一緒にたびに出ます。その時に、子供が居たら、大変ですから、我慢できます」

「ありがとう。でもな。エヴァ」

「はい」

アルは、私の房をりました。

私の記憶では、アルからってくれたのははじめての事です。中に歓喜が走ります。それだけではなく、男れる場所もってくれました。そして、アルは、自分の大きくなっているを、私に握らせます。

すごく嬉しい。ただっている、られている事実が嬉しいのです。キスもしてくれました。

「解るだろう。俺が我慢できそうにない」

「わたしも、アルがしい」

話は、最初の頃に戻ります。

でも狀況が違うのです。もうれないという選択肢はなくなっています。これでダメと言われたら、強行します。初めては痛いと、イレーネに脅されました、ザシャもディアナも同じような事をいいます。クリスは黙って笑っていました。でも、痛かったのでしょう。表語っています。たしかに、握っていると解ります。るとは思いません。でも、るのです。痛いより、アルに抱かれない方がイヤです。

「エヴァ。枕元に、ネックレスがあるだろう?」

え?あっあります。

すごく可い。羽のようなな細工がされています。黒に羽に、青と緑の石がはめられて、銀と金の鎖が拗じられて1つになっています。これも、私とアルのです。鎖部分は、ミスリルと金?ですか、それを絡めるようにしてあります。二人が混じっているようです。

「これは?」

「詳しい説明は、後でするけど、俺を信頼してくれるか?」

「え?もちろんですよ。そんな當然の事です!」

「エヴァ。そのネックレスを貸して」

「はい」

アルは、私から手を離して、手に私の目の前に持ってきます。濡れているのが解って、すごく恥ずかしいです。

魔法が発されて、アルの手が綺麗になります。生活魔法の清掃なのでしょう。手が綺麗になったと見せてくれてから、ネックレスをけ取って、私の首にかけてくれました。

そのまま、私を抱きしめて、耳元で

「このネックレスは、魔道になっていて、った異を取り除く様に組み込んである」

「え?」

「エヴァが魔力を流し込めば、羽の周りがる様にしてある」

「あっ異・・・さっき教えてもらった、”せいし”を取り除かれるの?」

「あぁ実験していないからわからないけど、理論上はできているし、毒や・・・あと・・・」

「毒を試したの?それに、あと・・・って何!言わないと、強く握るよ?」

びっくりしました。

アルが自分で毒を飲んで試したのです!そんな事をするくらいなら、私がやったのに・・・。

「え?・・って事は」「エヴァ。考えるなよ!」「ヤダ。アルって、私の事を考えながら、自分でやったの?」

聞いてしまいました。

どうやら、アルも・我慢できなくて、自分でやっていたようです。その時に、気がついて、実験していたと言っています。水や果を使って、分離できるのか?排除できるのかやっていたようです。全然気が付きませんでした。私は、寢る時に、アルに隠れていましたので、バレていないはずですし、教えません。絶対に緒です!

「そう、それで実験は功したの?」

「あぁまだ、人では試していないけどな。そんな曖昧な狀況だけど・・・いいか?」

「ダメなんて言わないよ。アル。私は、いつでも良かったのよ?自分でやらなくても、私のを自由にして・・・今日も、これからも・・・お願い」

「わかった。エヴァ!好きだよ」

「私も好き」

初めて、アルをれました。

イレーネ達が言っているほど痛くありませんでした。ううん違いますね。幸せすぎて、すごく良かったです。

夜まで、二人で抱き合っていました。食事が準備されて、今日はイレーネが持ってきてくれました。匂いでわかったのでしょう。一言、おめでとうとだけ言われました。

明日の子會で自慢してあげましょう。

このネックレスに関しても聞きたそうにしていましたし、指もです。左手にしているのを聞かれたらどうしようかとアルに相談したら、婚約だから、左手にしていると答えておいてしいと言われました。

右手の薬指は、3年後に迎えに行く時にくれると約束してくれました。

それから、指も魔道になっているようです。

こちらもアーティファクト並のです。

何度か數えきれないくらい、アルをれました。私から求めてしまった事もあります。

その何度目の時に、指も淡くっているのに気が付きました。アルに聞いたら、魔道だと教えてくれました。

抱き合ったまま、指の説明を始めるアルにし呆れてしまいましたが、それがアルなのでしょう。そしてし意地悪な事も判明しました。私がヤメてと言ってもヤメてくれる事はほとんどありません。眠いと言ったときだけは、抜いてから抱きしめてくれて、腕の中で優しく頭をなでてくれたり、キスをしてくれます。寢顔を見られるのは恥ずかしいのですが、眠気には勝てなくて、アルに抱きしめられながら寢てしまう事もあります。

そうそう、指ですが、常時発型で魔力を通すと発する魔法の両方が組み込まれていると説明されました。

常時発しているのは、防結界です、私の周り50cmくらいの場所に微弱な結界が展開されているそうです。私が許可していない人が、結界にふれると、頭の中にアラームが鳴る仕組みになっているそうです。

そこで、指に魔力を流すと、衝撃吸収・魔法障壁・理結界が順次発生するそうです。

なんで、許可する必要があるのかを聞いたら、私が、聖として活する時に、悪意ある人は必ず居るが、そんな人ばかりでは無いだろう、その人たちを癒やす時に、結界を排除するのは問題だからと教えられました。

そこまで私の事を考えてくれているのです。

それから、指には詰め込めるだけの生活魔法も組み込んであると言っています。あとで、ステータスシートと連してくれるというので、私の魔法発がかなり早くなります。

あと、聖として活するかどうかは別にして、聖魔法の配置も教えてもらっています。なれるまでには時間がかかるとは思いますが、なんとかなるでしょう。3年間修行します。3年後に、アルに追いつくなんて事は考えていません。なくても、今のアルに恥ずかしくないくらいの実力はにつけておきたいです。

修行といえば、魔法制を鍛える方法も教えてもらいました。

聞いたことがない方法でしたが、ラウラやカウラでの実績もあるので大丈夫だろうと考えています。

それから、9日間。私は、晝までは子會という名前の換會・・・旦那自慢の會にでかけます。晝ごはんは、アルと一緒です。アルの食事も私が持っていったり、部屋で作る事になりました。まだ、アルの方が料理が上手なのは、妻としてし殘念です。

午後は、アルの魔道や、おもちゃ開発の手伝いをします。

これが、刺激にもなりますし、勉強にもなります。アルのやっている事を前は不思議に思っていたのですが、説明されて解りました。

基本となる魔法から、條件を與えて、條件毎に違う魔法を発したり、繰り返したり、魔法を終了させたりしているのです。

アルは、簡単なプログラムと言っていましたが、難しくて理解が追いつきません。

でも、アルが作っているが、アーティファクトに匹敵するだという事は理解できます。その上、量産ができるように考えて作られています。その報は、ディアナを通して、ギルに伝わっています。

もうすでに、注文が著ていますが、アルは一度作って量産の目処がたったには興味を示しません。アルは、誰にでも作れると言っていますが、加護が合わないとダメで、魔法制が1を越えていないとダメなのです。これが最低條件になっています。

私が、魔道で必要な加護と加護値を書き出していきます。あとは、設計書は、”ふろーちゃーと”とアルは言っていましたが、判斷と繰り返しと、代?と力と出力です。それぞれの詠唱したを、ステータスシートに配置します。この時に、詠唱名を統一します。あとは、規格があう魔核にそれらを順次配置していけば出來上がりです。

アルは、この方法を公開しようとしましたが、ギルとユリウスに反対されたようです。クリスも控えめながら反対の立場です。

私は、アルが公開したいのなら、公開すればいいと思っています。でも、アルは皆の意見に従うようです。暫くは、ライムバッハ領で報を匿しながら、どうするのかを考えるようです。ただ、作られた商品は、マナベ商會の商品として、シュロート商會が販売を行うようです。

それから、子會で私の事を報告しました。

皆からおめでとうを言われました、指を見せたら、やはり左手なのを聞かれて、アルから言われたように言ったら・・・二回も貰えるのはずるいと言われてしまいました。確かにそうなのです。

それから、イレーネには、ネックレスを見られました。可いと言ってくれました。クリスが目ざとくに付いて気がついて聞いてきました。

私は、皆に自慢するつもりで、ネックレスの事を話したら・・・皆が、ずるい。自分もしいといい出してしまったのです。なんでも、皆、子供はまだ早いという事です。ザシャはエルフ族で子供ができにくいと言っても、今できてしまうのは困る・・・ライムバッハ領の事もあるし、それ以外にも夫となる人の負擔になりたくないという事でした。

実は、そうなる事を想定して居たのですが、このネックレスを作れるのは、アルだけなのです。話を聞いて、私でも作られるかも知れないと思ったのですがダメでした。恥ずかしい思いをして試したのですが・・・。イレーネに何度も何度も恥ずかしい方法を聞かれましたが、こればっかりは教える事はできません。私とアルだけのなのです。できれば、アルにも忘れてほしいと思っています。

このネックレスは、異を排除するのですが、その異をイメージでしっかり捕らえないとダメなのです。”せいし”というの存在は、私は解りましたが、見たことが無いもので、白いだとしか認識できないのです。それでできるか試してみる事になりました。

最初、アルは自分が手でして出すから、それを使ってみようと言ったのですが、私がそんな事を許すはずがありません。私の中に出してもらってから、アルに取り出して貰ったのです。後で気がついたのですが、普通にやるように、獣の腸を使えばよかったのですが・・・。気がついたのは、アルをれて、中に出してもらって、アルが抜いてから、アルの前で大きく足を広げて、アルがっていた場所から、白いを取り出してもらった後でした。何度もられたり、お風呂で見られたり、それ以上の事をしているのに、自分で大きく広げて、見られるとすごく恥ずかしいのです。

その取り出してもらったを使って、私が作った魔道で試したのですが、分離しませんでした。

アルが言うには、しっかりイメージしないとダメだのだろうということですが、これ以上は難しいという事になってしまいました。

アルは、クリスとイレーネとザシャとディアナもしがるだろうからと、ネックレスを作ってくれています。私のようにお互いのれたものではなく、シンプルなです。當然、私だけ特別なのです。

でも、これは、自分の”せいし”で実験しただから、他人でうまくいく保証はないという事です。

したがって、渡して、各人が試す必要があるのです。試す方法は、私があとで気がついた方法で行ってもらいます。

後日結果を聞いたら功したという事で、翌日から獣の腸は使わないようにしたようです。手先とかは、としているそうですが、間違いなく、アルであることは解っているはずです。

そんな楽しい、アルとの生活も明日が最後になってしまいました。

クリスから、殘念なお知らせと言う事で、明日、共和國からの參列者が到著して、明後日に葬列が執り行われます。

それが終わったら、アルは迷宮街ウーレンフートに向かう事になります。そして、私は、陛下や皇太子さまと一緒に、王都に戻る事になります。

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