《異世界でもプログラム》第七十九話 地下へ

最下層の話を除いて、説明を終えた所で、カルラは資料をまとめたいと言い出した。

「わかった。どのくらいの時間が必要だ?」

「一日・・・。いや、10時間ほどでまとめます」

「ホームへの資料と、どっかの辺境伯の娘に出す資料だろう?しっかりとまとめてくれ」

「・・・」

「明日一日を資料の作に使ってくれ、俺はこの部屋で休んでいる。質問があれば訪ねてきてくれ」

カルラはびっくりした表をするが、慌てて表を戻して、頭を下げる。

アルも、慌てて頭を下げてから部屋を出ていった。

殘されたメイドに、寢られる場所の確保を頼んだ。隣の部屋にベッドがあり、既に整えてあると言われた。

ひとまず、UMPCを立ち上げてみる。

Windows10がっている。作がもたつきをじるが許容範囲だ。

サービスを見ると、必要がないサービスが大量に起している。

使いみちがないアプリケーションも沢山っている。ネットワークが必須なは、全部削除・・・。する前に、確認するが、やはりネットワークは認識しているが、サービスが提供されているサーバに接続は出來ない。

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グレートファイアウォール金盾の側で日本國のサービスを利用しようとしたときのようなじがする。

開発系のサーバを立ち上げるにしても、報にアクセス出來ないのは痛い。MSDNにアクセス・・・。できない・・・。よな。インテリセンスとかが働くようだし、最低限のマニュアルがっていると考えればいいのか?セットアップで、全部のヘルプをインストールした時と同じだな。

どこかに、セットアップ用のDVDでも転がっていればいいのだけど、整理すれば出てくるかな?

次に地下にった時に確認だな。

ケーブルの必要がない狀態だし、電源も繋いでいないのに、通電しているアイコンが表示されている。通電狀態になっている。

しまった・・・。スマートウォッチを持ってくればよかった。カルラとかアルバンでも使えるか確認すればよかった。

”トントン”

「ん?」

「にいちゃん」

「アルか?っていいぞ」

扉を開けて、アルがってくる。

「どうした?」

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「カルラは、資料をまとめると言って、部屋にってしまって、おいら・・・」

「暇なのか?」

「うん。それで、にいちゃん。おいらに戦い方を教えてしい。ダメ?」

「いいけど、お前、訓練をけているよな?」

「うーん。けているけど、暗殺とか・・・。だから、これから、にいちゃんとカルラと冒険をするのには、向かないだろう?」

「あぁ考えていなかった。こんなことなら、俺がダンジョンにっている最中に、ダーリオたちに頼んでおけばよかった」

「あっ!カルラに言われて、斥候の方法や、罠の見つけ方や見分け方は覚えた」

「そうなのか?」

「うん。気配探知を使えるようになった」

「それなら十分だ。カルラが前線で戦って、アルが遊撃として前後のバランスを取る。俺が後方から援護すればパーティーとしては”普通”に見えるぞ」

「本當?」

「安心しろ。俺は、一人でダンジョンを踏破出來たのだぞ?安心しろ。だけど、アルが戦い方を覚えるのは、対人戦闘の対処を覚える意味でも必要になる。時間もあるから、模擬戦でもするか?」

「うん!カルラに言ってくる」

「村の外でやるぞ、カルラにもそう伝えてくれ」

「わかった!」

村の近くは、魔や獣が出現するが、定期的に駆除を行っているので、大は出沒しない。

アルと二人で、村から離れた草原に移した。

アルが、どんな武が使いやすいのか知らないので、適當に作って渡すことにした。

持ってきていたのは、短剣を二本使うスタイルのようだ。変則的な雙剣使いのようなきだ。

軽く剣をあわせるが悪くない。

10階層程度なら単獨で踏破できそうな強さだ。

し、速度を上げるぞ」

「うん!」

俺は武を木刀に持ち替えて、速度を一段あげてアルに襲いかかる。

今の速度は、25階層程度の相手だ。

アルは対処に追われて、攻撃が出來ていない。力が続いている間は問題にはならないが、力がなくなれば一気に崩されてしまう。

5分ほどできが鈍くなってくる。

”カーン”

俺の振り下ろした木刀を、アルが短剣で弾こうとして、力負けした。

そのまま木刀を首筋で止めた。

「はぁはぁはぁ。まいりました」

アルは、そのまま後ろに倒れてしまった。

「どうだ?」

「・・・。にいちゃん」

「まずは、力だな。その上で、無駄を減らさないと、力だけが減っていくぞ。攻撃が出來ている間は、なんとか戦えるけど、防が必要になり始めると、雙剣では対処できなくなっていくぞ」

「うん。でも、戦とかだと、二本の短剣の方がいい」

「そうだな。だから、力を付けてから、武を考えよう。二つの短剣も使い方を変えてみてもいい。それに合わせて違う短剣を持ってもいいと思うぞ?」

「?」

「片方は、攻撃用で、もう片方は防用にして、防用は、握り手を覆うようにすれば攻撃をらせることが出來るだろう?」

アルの力が戻ってきてから、木の加護を使って、木材を利用していろいろな形の木刀を作って試した。

バランスを考えていないので、木刀同士で合わせるくらいの軽い模擬戦をなんどか繰り返した。

そして、數本の木刀をアルが気にって、実際に鍛冶に作ってもらうことになった。バランスを考える意味合いが強いので、安い材質で作ってもらうつもりのようだ。それなら、有るが試した武の全てを作ってもらうように、資金と素材を渡した。最高のは無理でも、30階層程度の魔には通用する武を目指してもらう。

村には鍛冶屋が多いので、注文を出すのには都合が良かった。

ついでに、カルラにも武を聞いて、注文をだすことになった。

製作には二週間程度必要になると言われたが、承諾する。最下層での作業があるので、そのくらいの時間が大丈夫だ。ついでに、下層で取れる素材を使った、見た目は高級には見えない最高品質の武を防も注文する。俺は、軽裝を注文する。アルもきを阻害しない軽裝だ。カルラも貓獣人の特徴を殺さない革鎧を注文した。素材がいいので、防力は高くなる。武は、既に自分のバランスが解っている、カルラのだけだ。カルラは、短弓と短剣とバックラー小型の盾を注文した。剣は、予備を含めて3本だ。

持ち込み素材と、素材の売卻で、新しい防と武を揃えてお釣りが來てしまった。

カルラからの質問に何度か、答えた。

報告書が書き上がって、送付したと連絡をけたのは、夕方に差し掛かる時間だった。

これから、クリスに連絡するというので、ダンジョンに戻るのは、翌日の朝にした。

アルに、食料の調達を頼んだ。資の調達は、カルラよりもアルの方がうまいし早い。買ったものは、店にお願いして屆けてもらっている。全部の荷が揃ったのも夕方だった。地下には、キッチンがあったので、素材を多く持っていく。

---

「マナベ様?」

「ん?説明したよな?」

「え?はい。今から、最下層まで行くのですよね?」

「あぁ・・・。ん?あっ忘れていた!」

「?」「??」

「ダンジョンで攻略した階層まで移出來るのは知っているよな?」

「はい。攻略した本人は移できます。私も、アルバンも、最下層なんて行っていません」

「これを渡すのを忘れていた」

アイから渡された腕を渡す。転移の腕の話をすっかり忘れていた。

「これは?」

「これをにつけていれば、最下層まで移出來る」

「え?」「おぉ!!」

カルラは驚いているが、アルは何かに興している。

「マナベ様?」

「ん?」

「今、言い出したのは、クリスティーネ様に緒にしておくためですか?」

「違う。違う。単純に忘れていただけ、後で報告していいよ。実際に、行ってみればわかるけど、最下層の一部にしかられないからね。攻略してきていないと上の階層にも戻れないから、地上と最下層の一部にしか行けないよ」

「は・・・。なんだか、クリスティーネ様が言っておられたことが解った気がします」

「・・・。まぁまぁ。細かいことは、最下層で説明するよ」

「わかりました。アルバン。行きますよ」「うん!」

村から出て、ダンジョンに向かった。

ダンジョンでは、転移場所で、転移を行った。

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