《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》第十八話 協力制
/*** マヤ=テルメン・マノーラ Side ***/
僕は、ミルに付き合って、夜の蝶に向かっている。
ミルの説明では、ここに8名のが揃っている事になる。あと1名を見つければ、リンの協力者候補が揃う事になる。
あの時の聲が言っていた娘は、ミルだと思う。フェムも波長があうというか、近い覚が有った。ミルを知らなければ、フェムだと思ったかも知れない。ミルと握手した時にじた同調はすごかった。まるで、1つのかと思うくらいだ。
でも、他の娘がミル以上になるかも知れない。
ミルは是非キープしたいが、それ以上の娘が現れるかも知れない。その時には、ミルには悪いけど、いろいろ諦めてもらう。
僕は、すごくわがままだ。リンさえいればいい。リンの事が一番大事なだけだ。
ミルには、1人1人紹介してほしいとお願いしている。しくらい怪しまれてもいい。
「マヤ」
「ん?あっごめん。どうしたの?」
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「全員揃ったと言っている。どうする?」
「全員?あと1人も見つかったの?」
「そ。それで作戦會議をする」
「今から?」
「ん。僕も出ていいと言われた。その前に、マヤを紹介したいとお願いした」
「え?あっありがとう。それで?」
「大丈夫と言われた。でも、マヤの紹介の前に、スキルの話をしたいと思うけどいい?」
「問題ないよ」
「よかった。僕では、うまく説明できないかも、だから、マヤ。お願い、近くに居て」
「うん。解った。スキルに関しては、僕が切り出すよ。でも、ミルは、お兄の事以外では臆病になるね」
「ごめん。僕は、彼のためだけに生きている。でも、その事は、まだ皆知らない」
どうだろう。ミルの言から、気がつく人は気がつくと思うけどな。
決定的な証拠を摑まされない限り、リン=凜にならなければいいのかな?違うな。リンの事を疑われた時點で、殺そうとする奴らが出てくるかも知れないから、注意しないとダメ。
「どうした?」
「ううん。なんでもないよ。ミル。お兄の事を大切に思ってくれるのは嬉しいけど、お兄と凜くんは違う人だからね?」
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「あっうん。わかっている。気をつける」
「うん。お願い。それじゃ行こう!」
「うん」
夜の蝶には、これで3回目だ。2回目までは客として來た。今日も客だが、意味合いが違っている。
ミルは、何も言わないで、二階に上がっていく。一番奧の部屋をノックする。
「ミトナルです」
「あぁミル。って!昴も來ているよ」
「ん。僕の客も一緒。大丈夫?」
「うん。聞いているよ。マヤちゃんだよね?・・・・大丈夫だよ」
「よかった」
ドアを開けて、中にる。
これが、リンの、僕の知らない凜を知っている人たち。それにしても、なんでこんなに可い娘ばかりなの?人から、可い系まで・・・。リンの趣味?
「マヤ=テルメン・マノーラといいます。ミトナルさん。ミルと偶然知り合って、し事があって著いてきました」
「うん。とりあえず座って、なにか飲む?」
「いえ、大丈夫です。今日は、私の兄のスキルに関してなのですが、まずは、誰か鑑定持ちの人がいらっしゃるのなら、私を鑑定してください」
1人のの子が手を挙げる。
黃い髪ののの子だ。
「私は、サリーカ・セトラス。商隊の娘。サリーカって呼んで、それで、マヤちゃんを鑑定すればいい?結果は言っていい?」
「はい。大丈夫です」
真命:マヤ=テルメン・マノーラ
ジョブ:黒魔法師
力:160
魔力:1200
腕力:80
敏捷:450
魅力:220
魔法:黒魔法(1)
「サリーカさん」「サリーカって呼び捨てにしてくれると嬉しいな」
「わかりました。サリーカ。私に、スキルがない事は確かですよね?」
「そうね。鑑定スキルを使うと、隠蔽されていても見破れるからね」
「それでは・・・右端から、ルアリーナさん。フェムさんは以前お名前をお聞きしましたので飛ばしまして、イリメリさん。タシアナさん。アルマールさん。フレットさん。カルーネさん。で、間違いないですよね?」
「え?」「どこで?」「なんで?」「それに真命・・・じゃなくて名前?」
これも、リンとの実験で解った事だが、真命がリンたちの文字で書かれている時には、真命は名前で表示される。
「中里さん。僕も鑑定してみて?」
「え?あっうん」
「え?え?え?鵜木さん。っていい?」
「うん。いいよ。ステータスも見てみて」
なぜか、ミルは誇らしげだ。僕も、リンのスキルがすごい事が証明できて、すごく嬉しい。
「他人?違う。ミルだよね?」
「うん。僕は、鵜木和葉。本人で間違いない。なんなら、3サイズと長と重を言ってもいい。白い部屋の事も覚えている」
「え?なんで?」
「サリーカ。どうしたの?」
フェムがサリーカに問いただす
「うん。フェムも、ってみればわかるよ。鑑定がなくても、真命は見えるからね。ミルいいよね?」
「うん。僕は、そのために來た。そして、同じ事を、みんなにも提供できる」「方法があるだよね。ミル」「そ」
ミルは、説明が下手なのではない。言葉が足りないのだ。皆が、ミルにって確認している。一通り、ステータスの確認が終わったのだろう。席に戻る。
「ミル。どういう事?説明してくれるよね?」
「うん。その前に、これをやってくれた人の妹さんの、マヤ。お願い。マヤに隠し事はしたくない。僕たちに協力してくれる。ダメ?」
しの沈黙が流れる
「私はいいと思う」
フェムが切り出してくれる。
やはり、この場での仕切りは、このフェムなのだろう。
「ありがとう。マヤに、ステータスを開示できる?」
「私は、いいわよ。子が全員揃っているから、あとは、凜くんと茂手木くんを見つけるだけだし、その時のリスクが減るならステータスくらい問題ないわよ。それに、マヤちゃんは正真正銘のの子だからね」
フェムさんが握手を求めてくる。
「ありがとう」
そう言って手をにぎる。やはり、波長はかなり合うが、ミルほどではない。
次に聲をあげてくれたのは、松田と呼ばれた、フレット=コンラートさんだ。握手をするが、波長が合わないわけではないが、フェムさんほどではない。カルーネさん。アルマールさんも同じくらいだ。
サリーカさんは、かなり波長が合う。フェムと同じくらいだ。ルアリーナさんは、フェム以上だ。かなり波長が合っている印象がある。そして、殘りは二人だ。タシアナさんは、フェムと同等くらいだ。最後のイリメリさんは、かなり強い波長だ。ミルよりは弱いけど、他の人達以上なのは間違いない。
やはり、聲の主が言っているのは、ミルで間違いないのだろう。
僕が一番に知りたかった事が、これで判明した。
「みなさん。ありがとうございます。なんで、こんな面倒な事をしたのかを先に説明いたします。僕・・・私たち兄妹は、誰かに命を狙われています。マガラ渓谷で突き落とされそうになりました。それだけではなく、武を奪われたり、荷を盜まれたりもしました。その時に偶然犯人の1人のステータスが確認できました。である事と、ジョブが暗殺者であった事以外覚えていません。それで試すような事をしてしまって申し訳ありません」
リンから提案されたシナリオだ。まったくの噓だとバレた時に面倒になる8割本當で、殘り2割に確認できない噓を混ぜると、信じさせる事ができると言われた。皆。僕の話を聞いて信じてくれているようだ。
「僕・・・私たちの事はそのくらいにして、今朝、私のスキル目當てでしょう。攫われそうになった所を、ミルに救われて、なにかお禮をしたいという事を話したら、”真命”や”ジョブ”を書き換えられる方法を知らないか?と言われて、兄の下につれていきました」
一息いれる。
「兄のスキルは、スキル名こそ、隠蔽なのですが、”他人”の真命やジョブの書き換えができるらしいのです。そして、鑑定しても見分けられない隠蔽ができるという事なのです」
「え?すご・・・でも?」
「フェムさん。なにか?」
「ごめん。お兄さんの事を悪くいうつもりは無いのだけど、”他人”の真命とジョブだけなの?」
「はい。パシリカの時に、説明されたそうです」
フェムさんが、1人のを見ます。
「フレット?どういう事?」
フレット・・・コンラート?もしかして、教會の関係者?
「あっパシリカの時に、珠にれたわよね?変わったスキルの時には、そこに説明が表示されるらしいのよ。でも、何らかの理由で、”隠蔽”されているスキルは表示されないから安心して!」
「・・・あっ!そうかぁ!リンくんは、神埼くんじゃないから、隠蔽を白い部屋で使う事ができない?やっぱり、彼は”神崎凜”とは違う人なの?」
「うん。僕も、気になって、直接聞いた。何のことと言われてそれ以上聞けなかった」
フェムさんが、なにか勝手に推理して、勝手に納得した。それを、ミルが補填したという事だろう。
「ねぇミル。そのリンくん?私たちの仲間になってくれるかな?」
「渉はできると思う。何かしらの要求はされるかもしれない。でも、それだけの価値はあると思う。渉するだけでもしてみる?」
「私は賛。真命を誤魔化す方法があるのに、それをやらない手はない。ジョブも変えて、スキルも隠す。報という意味で、あいつらの一歩も二歩も先に行くことができる!」
フェムさんはかなり乗り気のようだ。
他の人たちも同じ雰囲気だから、渉は開始されるだろう。あとは、リンに任せればいい。僕の役目は終わった。嬉しいのは、ミルが一番波長があった人だって事だ。
「渉。みんなで行っても邪魔になるだけ、渉が功した時に、改めて全員で合えばいい。渉は人數でやるべき」
「そうね。誰がいい?」
「僕としては、フェムとイリメリでいいと思う」
イリメリ?その人が、リンが言っていた人?謝りたいと言っていた人?
ミルの方を見てみると、うなずいていたので、間違いないだろう。
「私も、重久と瞳でいいと思う。あっごめん。フェムとイリメリでいいと思う。なかなか慣れないね」
アルマールの言葉だ。
これで、イリメリ=ひとみ だという事がわかった。あとは、どうやってリンに・・・って、念話を使えばいいだけか?
「渉はいつ?」
「私はいつでもいいわよ。イリメリは?」
「私も大丈夫」
「解った。マヤ。先に彼の所に行って、渉したい旨を伝えて、僕は、二人とし遅れて行く」
「うん。わかった。それでは、皆さん。また今度!ゆっくり遊べたら嬉しいですね」
僕は、席を立って一禮してから部屋を出ていく。
ドアが閉まる時に、”本當に、凜くんじゃなかったの?”という聲が聞こえてきた。イリメリさんの聲だと思う。皆、リンの事が好きなのかな?波長が合うと言うのは、僕の気持ちと同じという事なら、ミルは當然として、サリーカ/ルアリーナ/フェム/イリメリ/タシアナが、リンの事を好きだと言うことになる。本人たちが気がついていない可能もあるけど、リンは誰を選ぶのかな?僕じゃないけど、僕は一緒にいられる。謎掛けのような言葉だけど、僕は、リンのために生きる!
「リン!」
「空いているよ」
部屋では、リンが待ってくれていた。ベッドに座ってなにかを熱心に読んでいた。読んでいたをマジックバッグにしまって、腕を大きく広げた。
僕は、リンの腕の中に飛び込んで、首に捕まって、リンのを塞いだ。リンを確かめてから
「ただいま」
「おかえり。それでどうだった?」
「うん。今から、ミルが二人連れてくる。フェムとイリメリっての子。フェムは知っているよね?」
「あぁ重久だろう?もうひとりは?」
「ひとみって呼ばれていた」
「そうか・・・まぁ當然だな。ひとみが來るのか・・・でも、僕は、今は、リン=フリークス・マノーラだ」
「そうだよ!」
「そうだな。僕って言うのも、改めよう。俺って言うようにするよ」
「え?どうして?」
「神崎凜の時には、”僕”って言っていたからね。その印象が強いと思うから、”俺”と言っていれば、リスクが減らせるからね」
「うーん。僕は、いいと思うけど、無理なら、今までどおりでいいと思うよ」
「そうだね。でも、大丈夫だよ。”俺”を、使って話していた事もあるよ」
【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。
【注意】※完結済みではありますが、こちらは第一部のみの完結となっております。(第二部はスタートしております!) Aランク冒険者パーティー、「グンキノドンワ」に所屬する白魔導師のレイ(16)は、魔力の総量が少なく回復魔法を使うと動けなくなってしまう。 しかし、元奴隷であったレイは、まだ幼い頃に拾ってくれたグンキノドンワのパーティーリーダーのロキに恩を感じ、それに報いる為必死にパーティーのヒーラーをつとめた。 回復魔法を使わずに済むよう、敵の注意を引きパーティーメンバーが攻撃を受けないように立ち回り、様々な資料や學術書を読み、戦闘が早めに終わるよう敵のウィークポイントを調べ、観察眼を養った。 また、それだけではなく、パーティーでの家事をこなし、料理洗濯買い出し、雑用全てをこなしてきた。 朝は皆より早く起き、武具防具の手入れ、朝食の用意。 夜は皆が寢靜まった後も本を読み知識をつけ、戦闘に有用なモノを習得した。 現にレイの努力の甲斐もあり、死傷者が出て當然の冒険者パーティーで、生還率100%を実現していた。 しかし、その努力は彼らの目には映ってはいなかったようで、今僕はヒールの満足に出來ない、役立たずとしてパーティーから追放される事になる。 このSSSランクダンジョン、【ユグドラシルの迷宮】で。 ◆◇◆◇◆◇ ※成り上がり、主人公最強です。 ※ざまあ有ります。タイトルの橫に★があるのがざまあ回です。 ※1話 大體1000~3000文字くらいです。よければ、暇潰しにどうぞ! ☆誤字報告をして下さいました皆様、ありがとうございます、助かりますm(_ _)m 【とっても大切なお願い】 もしよければですが、本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです。 これにより、ランキングを駆け上がる事が出來、より多くの方に作品を読んでいただく事が出來るので、作者の執筆意欲も更に増大します! 勿論、評価なので皆様の感じたままに、★1でも大丈夫なので、よろしくお願いします! 皆様の応援のお陰で、ハイファンタジーランキング日間、週間、月間1位を頂けました! 本當にありがとうございます! 1000萬PV達成!ありがとうございます! 【書籍化】皆様の応援の力により、書籍化するようです!ありがとうございます!ただいま進行中です!
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