《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》第二十二話 面談

/*** リン=フリークス・テルメン ***/

フェムの所から、宿に帰ってきた。ひと仕事終えたじがして、ご飯も食べないで休みたい気持ちになっている。こういう時に、風呂があればと思ってしまうのは、日本人の気持ちを思い出したからだろうか?

今の所は、無いねだりをしてもしょうがない。

どこかで、風呂を作ってもいいかも知れないな

宿屋までの距離が近いのはこういう時に便利だ。宿屋にって、連泊している部屋番號を告げる。

「あっその部屋番號。新しい部屋に移られていますよ?」

「へ?」

「妹さんと、友達になったとかいうの子が二人で、新しい部屋に移られていますよ?荷も移しています」

マヤとミルなのか?

どういう事だ?

告げられた部屋番號は、前に止まっていた部屋の上の部屋だ。最上階に移した事になる。

部屋の前に來た。

聲はしていない。まだ外に居るのか?でも、鍵を渡されなかったって事は、部屋にいるのだろう?寢てしまったのか?

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それなら、それで、俺がもう一部屋取ればいい。そう思って、宿屋の主人の所に戻って、話を聞いたが、あいにく、どこかの貴族がパシリカのために來たので、部屋が埋まってしまったらしい。今更、他の宿屋に行っても同じことになるだろうと忠告されて、しょうがなく、新しい部屋に戻った。

ひとまずノックしてみるか?

「はぁーい」

マヤが居るようだ。そうだよな。ミルが別の部屋に泊まっているのだろう。

ドアが開けられた。大きなベッドが目にる。1つだけなのか・・・?マヤも余計な知識をつけ始めている。それとも、ミルのれ知恵・・・え?なんで?

「あっおかえり・・なさい」

ミルが普通に部屋で、寛いでいるように見える。

床に、敷をして、その上に座っている。違う。を拭いている。

急いでドアを閉める。

「リンも拭く?」

マヤ、何を冷靜にしている。

ミルもだ。見られてもいいみたいな態度は改めような。

「あっミル。ごめん。後ろ向いているから、どうぞ続けて」

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「ん。見たければ見ていい。リンなら大丈夫」

「うん。ミルもそう言っているし、気にしなくていいよ」

「僕が気になるよ」

ミルがほぼ全のまま立ち上がる。見えてはダメな所は隠してあるようだ。まだ距離があるのに、すごくいい匂いがする。

「マヤ。リンを拭こう。今日、フェム達と一緒に居たから、の匂いがしているかも知れない。っていないと、隠蔽できないから、きっと過度な接が有ったと思う。しっかり拭かないとダメ!」

長臺詞。でも、そんなに過度な接なかったぞ?

神的な苦痛を味わったじはしたけどな。

「そうね。ミル。しっかり拭きましょう。そういう事で、リン。座って、「僕が、前を拭く」」

にらみ合う二人。

「あの・・自分で拭けるよ?それに、前は自分でやるから大丈夫「「リンは黙って!」」」

「ミル。ここは、妹ある僕に譲るのが正しくない?」

「ううん。マヤ。マヤは、妹、沢山見てきた。僕に譲ってもおかしくない。それに、僕は、ポルタ村にはついて行けない・・・」

「え?」

「あっそうか、フェム達との約束が有るのか?」

「うん。リン。ごめん。守ると言っておきながら・・・」

「大丈夫だろう?襲われた原因もわかったからな」

「え?偶然じゃ無いの?」

ニノサの手紙にあった事を、マヤとミルに話した。

「そう・・・そんな事していたのだね」

「ねぇリン。その書類は?」

「まだ手元にあるよ。なんで?」

「ん。それならいい。確かに、彼たちはリンの味方になりえるけど、信用しすぎないようにしてしい」

「え?あっそうだね」

「うん。僕は、大丈夫!こうやって、リンにすべてを見せても平気!」

「それは、し考えようね」

「それで、リンはどうするの?」

「あぁ書類は、ルアリーナのミヤナック家と、フレットのコンラート家に任せる事になると思う」

「そう・・・熱川さんと松田さんね」

「ミル。その二人は?」

「1人は確実。もうひとりは違うと思う」

ん?なんの話だ?

「そう。ミルお願いがある」

「うん。解っている。その書類は、僕が責任持って守る。しっかりリンのために使われる事を確認する」

「うん。お願い!」

なんだか、マヤとミルが解り合っている。

いいことなのだろうか?

いつの間にか、マヤもミルと同じような格好になっている。

どこで買ってきたわからないけど、この世界では珍しい薄い布地で上からかぶるようなだ。

ミルは間違いなく、下著は付けていない。さっき見えてしまった。見えたと言っても、見ては行けない所ではなく、下著を付けていない事が解ってしまっただけだ。そして、マヤも下著をいでいる。僕から見えるように、いだ下著を置いている。

そして、二人には魔法ではたちうちきない事は解っている。連攜でも、二人は念話を持っている。僕に出來る抵抗は、前を拭かせないの一點だけだった。そして、これも二人が買ってきた寢間著のようなものに著替えさせれらた。

ちょっとまて、この流れはダメだ。

「ねぇ僕は、床で練るから大丈夫だよ。ベッドは二人が使ってね」

「ダメ」「ダメ。それなら、僕も床で寢る!」

マヤは一言で、ミルは僕の腕を話さない狀態だ。両手に花。それもとびっきりの花だ。

そのまま、ベッドに連れて行かれた。

なんとか、下著だけは履かせてもらった、マヤとミルは、履いてくれないので、履かないのならキスしないといったら、競って、目の前で履いた。その時に、見えてしまった。あえて、何が見えたのかは言わない。考えないようにした。でも、僕のの一部が反応したのを二人が見て嬉しそうにしている。しかし、それ以上はお互いのためという事で終わりになった。

ベッドでの位置も決まっていた。

真ん中に寢かされた、予想していた事だが、抵抗させてもらった。どちらによっても、どちらかが泣く真似をする。そのために、真ん中で寢る事になった。

二人に今日の出來事を話した。

両腕を拘束されたままだ。

話をしている最中に、先に、マヤから寢息が聞こえ始める。

ミルの方を見ると、ミルと目が合った。キスしてくれたら、このまま寢るというので、軽くおでこにキスをして

「おやすみ」

とだけ言った。

それからししたら、ミルからも寢息が聞こえてきた。

二人の溫をじながら、僕も意識を手放した。

/*** ??? Side ***/

「どう思う?」

「ん?君の妹さんが持ってきた話かい?」

「あぁ」

二人の男と數人の事が居る部屋だ。

部屋の主人だと思われる人よりも偉そうにソファに座る人が答える。

「僕は、乗るべきだと思っているよ」

「ローザス。なぜだ?」

ローザスと呼ばれた男は顎に手をやって考えている。フリをしている。

「ローザス!」

「うーん。君は、罠である事を考えているのだろう?」

「あぁアイツラならやりかねない」

「僕も、その意見には賛だけど、今回は考慮しなくていいと思うよ」

ローザスは、意味ありげに、ニヤリと笑った。

「だから、なぜだと聞いている?」

もうひとりの男は、イライラが溜まってきているようだ。

それもそのはず、ローザスとのやり取りは、30分以上続いている。

ほぼ、同じことの繰り返しになっている。

「だって、君が苛ついているのは、別の理由からだろう?」

「なっローザス!」

「はい。はい。解っているよ。この話が本當だった場合は、僕たちの・・・というよりも、宰相や王弟殿下の基盤が良くて崩壊。悪くすれば、部で権力闘爭が発生するだろうね。僕たちは、それが収まるまで高みの見が出來る」

「そうだ。だから、こそ、本である必要がある!」

ローザスは、またニヤリと笑った。

「ねぇハーレイ。君、ニノサとサビニの名前を出されて、その書類の事は噓です。とか、偽です。なんて事があると思う?確かに、宰相や王弟殿下からしたら、サビニの名前は聞きたくは無いだろうね。その二人が連名で、それも、僕も見たけど、あのニノサの趣がある筆跡だよ?」

「それでも、ニノサ殿が、偽を摑まされた可能だってある」

「そうだね。でも、それを論じるには、材料がないと思わないか?それに、あのメモ。君も見たよね?」

「あぁ見た」

「おかしいと思わなかった?」

ハーレイと呼ばれた青年は、首をかしげる。

先程妹のルアリーナが持ってきたメモを思い出すが、どこにもおかしな所はなかった。はずである。

「ローザス。いい加減にしてくれ、お前の酔狂に付き合いたくない」

「しょうがないな。ハーレイ。君もニノサの事は知っているだろう?」

「もちろんだ。ミヤナック家で彼の恩義を知らないのは・・・ルナだけだ」

苦蟲を噛み殺したと表現するのにふさわしい表だ。

「あぁそうだな。あのメモには、そのニノサが一番頼りにしている人の名前が抜けていた。僕が彼なら、自分の息子にまずは、ミヤナック家やコンラート家やナッセ・ブラウンの名前よりも、先にだす名前がある」

「・・・・そうか、アスタ殿か・・・いや、今は、ナナと名乗っているのだったな。彼・・彼か?」

「そう、だから僕は、こう推理する。あのメモを持ってきたと言っている、リン=フリークス・テルメンは、ナ・ナ・からけ取ったのではないか?」

「・・・そうだな。そう考えるのが自然だな」

「君は、そこまで解っているのなら、もう一歩先を考えてみろよ。ニノサほどの男が、ナナに託したのだぞ?自分が生きていないのでは無いかと考えるのが自然じゃないのか?」

「あっ・・・ローザス。おま・・・そうか、メモは、もう一枚あって、そこには、息子や娘に向けた言葉が・・・有るのだな」

「そうだな。ニノサだけなら、茶化して終わりにしているかも知れないけど、サビニも一緒だろうからな。まず間違いないと思うぞ」

「・・・そうか、だから、お前は、書類の真贋は気にしなくていい思ったのだな」

しだけ二人の視線がぶつかる

「ふぅ・・・そうだ。その上、メモの半分だけをこちらに渡してきた。書類の真贋に関しては、その息子は気にしていない。ただ、ニノサとサビニの思いが無駄になるのを嫌った。そんな所じゃないのか?僕が聞いている人となりだとそんな所だと思うぞ?」

「ん?ローザス。おま・・・ニノサの息子の事を知っているのか?」

「あぁ約5年くらい前からな・・・」

「ん?5年前?あ!」

「思い出したか?」

「あぁやっとつながった。そうか、彼が彼だったのだな?」

「そうなる。アデレートも面倒な奴に惚れてくれたよな」

「そうか、彼だったのだな」

「そうだ。君も面識が有るはずだぞ、まぁ向こうは覚えていない可能が高いけどな」

「そうだな。普段とは違って、俺たちの方が、その他大勢だったからな」

「そうだな。でも、この書類が本だった場合には、ハーレイ。君としては避けたい事象がまた一歩進むことになるけどいいのか?」

「なんだよ。まだ有るのか?」

今度は、本當に悪巧みをしているような雰囲気でニヤリと笑う。

「だって、その書類が本で、王弟殿下や宰相派閥が瓦解したら、君の姫君は、僕の正妻候補筆頭になるのだよ?」

「あっ!」

「なんだ考えていなかったのか?君らしくもない。まぁ我を忘れるほどの破壊力があるメモだったからな。さすがは、ニノサと言った所かな?」

ハーレイは、肩をわなわなつ震わせている。

きやすく、肩を叩こうとした、ローザスの手を払いのけた。

「お前、なんかに、俺の姫を嫁に出すか!ルナには、俺が認めた男以外はダメだと言ってある。お前なんかには絶対にやらん!」

「そう言ってもな・・・辺境伯であるお前の所と、王族である俺が婚姻で結ばれるのは、國の安定から考えても必要なことだろう?」

「そんな事しらん!ルナのためなら、國なんて滅ぼしてしまえばいい!」

「おいおい。辺境伯の跡継で、僕の補佐筆頭で、將來の宰相が何を言っている?」

「宰相?そんなものよりは、ルナの方が大事に決まっている。子供の時に、俺のズボンの裾を持って”お兄ちゃまのお嫁さんになる”と言ったのだぞ。俺は、その約束を守ってやらねばならない。だから、お前の所なんかに嫁に出すはずがない!」

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