《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》第二十九話 裏切り
/*** ミトナル=アカマース・マノーラ Side ***/
 
ギルドはリンから委託された資金で問題なく立ち上げができそうだと、イリメリが教えてくれた。
 
リンとマヤが旅立ってからすぐに、僕はルナと一緒に王宮に呼び出された。ハーコムレイに呼ばれたからだ。別に著たくもなかったが、近衛の訓練に參加させてくれるという事なので渋々だが王宮に向かう事にした。
 
訓練に參加できるのは、僕としては味しい。
僕の持っているスキルは格上の人との戦闘経験が絶対的に必要になる。実際の戦闘でも吸収できるとは思うが、訓練でそれができるのなら、実踐の前に試せるし、習する時間を得られる。リンの為に、僕は強くなる。
 
これから、數日はここで訓練に參加して良い事になった。
リンとマヤが王都から旅立って3日が経過した。
僕は、近衛から武技や魔法を吸収している。午前中は、イリメリらと近くの森に狩りに出かける。晝過ぎから、近衛の訓練に參加する。
 
「ミトナル嬢を、近衛に推挙するのは無理なのか?」
 
遠くで僕の事を話している。
ルナのお兄さんと一緒に居た”なんとか”という護衛と見學に來ていたローザスと話している。
 
何度か、近衛にならないかと勧を持ちかけられているが、斷っている。僕は、リンを守る盾で、リンの敵を屠る剣なのだ。それに、王家がリンの敵になれば、王家の人間でも屠る。そんな人間が近衛になぞなれるはずがない。
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「ミル!」
 
ルナが呼んでいる。
同じ話なのだろうが、話を聞かない事には斷る事もできない。
それに、できれば王家にはリンの味方になってほしい。どうやら、奴らは男爵と教會の重鎮の息子で間違いは無いようだ。フレット松田昴とカルーネ清水結が調べてきた。敵が権力を持っているのなら、リンの味方にも権力を持った人間がしい。
 
「ルナ。呼んだ?」
「ミル。ごめん。何度も、兄様が・・・」
「いい。わかった。僕が話す」
「ごめん」
 
ルナが申し訳なさそうにしているのは、僕も困る。ルナはリンの味方になってくれる。ルアリーナではなく、熱川千明はリンの味方だ。
 
「ハーコムレイはどこ?」
 
ルナが指さした方向に、ローザスと一緒に居るのが解る。さっき話をしていた護衛も一緒だ。
 
「ミトナル嬢。何度もすまない」
「いえ、大丈夫です。それで?近衛の話は、以前お斷りいたしました」
「いや、それはもう諦めた。リン君の後見人にでもならない限りは無理だろうからな」
「それでも無理です。僕は、リンの盾であり剣です。近衛になる可能はありません」
「ここまで清々しいと何も言えないな」
「それで?」
「あぁ今度、晩餐會があるのだけど、ハーコムレイの護衛で出てくれないか?」
「え?僕が?護衛?」
 
ローザスの言っている事がわからなかった。
護衛なら、近衛が居るし、ハーコムレイにも護衛が居る。その者たちが護衛を行えば問題ない。
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「そうだな。最初から説明した方がいいな」
 
話は簡単だった。
今年パシリカをけた”貴族の子弟”のお披目が王宮で行われる。
勿論、貴族ではない僕には出席する権利も義務もない。
 
ルナは出席の義務がある。
貴族であるし、まだ候補だがローザスの正妻候補なのだ。他の貴族へのお披目の意味もあるので欠席できない。貴族席ではないが、フレットも出席する必要があるという教會の有力者の娘なので出席しなければならないようだ。
 
ここまでは納得できる。
なぜハーコムレイが出席する事になっているのかと言えば、ルナをエスコートする役割は、ローザスができるわけではない。父親のエスコートが一番スマートだが、若手貴族の集まりに辺境伯が出るわけにはいかないので、ハーコムレイがエスコート役になるようだ。
會場で、ハーコムレイからローザスにルナを引き渡す事になる。その後、ハーコムレイは1人になってしまうので、今年パシリカをけた者を連れてきたという格好にするのがベストだという事だ。
 
それで、僕に白羽の矢が立ったのだ。
僕のメリットがある。今年パシリカをけた貴族が集まるという事は、立花たちもある程度の人間が集まる。
さすがにその場で殺す事はできないが、全員を確認する事ができれば、リンだけではなくイリメリたちのメリットに繋がる。特に、スキルを確認できるのは大きなメリットになる。
 
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ローザスとハーコムレイにいくつか確認してから、二人の申し出をけると返事をした。
金銭的な報酬も約束してもらった。その他にも馬車を3臺もらう事になる。中古だと聞かされたが、ギルドで使うには丁度いいだろう。
 
晩餐會は明日行われるらしいので、今日は訓練も切り上げて、ミヤナック家に行く事になる。護衛だからといってみすぼらしい格好で行くわけには行かないので、著ていく服を借りるためだ。吊るしの服があるわけではないので、サイズ合わせを行う必要があるためだ。
 
護衛をしているの服をもらう事になった。
サイズは一部を小さくする必要があるだけでほかは大丈夫そうだ。リンはおっぱいが小さい方が好きだといいな。マヤも小さかったから大丈夫だと思いたい。
 
護衛のに、護衛の心得を教えてもらう事になった。
これは、リンを護衛する時にも使える技ですごく嬉しい。
 
”スキル:剣技の吸収”がしっかり発しているのか、いろんな武の武技を吸収している。
魔法は、元々持っていたのレベルが上がっているじがするだけだ。それでも、初級魔法だけではなく中級魔法が使えるようになっている。詠唱破棄は、何度かイリメリとフェムと狩りに行った時に覚えた。
魔法と剣技に関係するスキルは吸収する事ができるようだ。イリメリが持つような、屬無視のようなスキルは吸収できない。できるかも知れないが、條件がわからない。それでも、かなりのアドバンテージがあると思える。
最低でも、近衛にってもおかしくないくらいには強くなっていると思っている。
 
「ミル!」
「ん?イリメリ?」
「予定がなければ、狩りに一緒に行かない?」
「ごめん。今日、ルナに付き合う事になっている」
「ルナに?」
「うん」
「そうわかった。ごめんね」
「そうだ。イリメリ。報酬で馬車を貰える事になっている。ルナが持ってくると思うけど、ギルドで使ってしい」
「え?馬車?」
「うん。中古の馬車を3臺もらう事になっている。僕は馬車なんて必要ないし、ルナが”ギルドで使ってもらえばいいよね”と言っていた。詳しくは、ルナと話してしい」
「わかった。ありがとう。馬車があれば、狩りの時に著替えとか、荷運びで使えるからしかったのよ」
「それならよかった」
 
宿屋から出た所でイリメリと出會えて丁度良かった。
馬車の事を伝えておきたかった。
 
約束通りの時間に、ミヤナック家に到著できそうだ。
 
「ミル!」
 
ルナが僕を待っていてくれた。
 
「よかった」
 
よかった?
 
「なに?」
「ねぇフェムの所に誰か居た?」
「うん。出てくる時に、イリメリと會ったよ?」
「サリーカとタシアナは?」
「わからない・・・けどなんで?」
「兄様もだけど、急に殿下の護衛も必要になってしまって、それに私が殿下の護衛に付くのに、父様が反対してしまったから・・・」
「わかった。し戻って聲かけてくる」
「うん。兄様と殿下から、ギルドに依頼の形にすると言っていた」
「何人くらい?」
「最低で、3人。できれば、4人。多いほど・・・。嬉しい」
 
4人・・・。サリーカ中里とフェム重久とイリメリ瞳とタシアナ里穂。
 
「わかった。待っていて、フェムの店に行ってくる」
 
貴族街からフェムの店までは急げば5分くらいで到著できる。
イリメリの様子から、狩りに行こうとしていたから、ある程度の人數がまとまるはずだ。
 
「イリメリ!」
 
間に合った。
 
「ミル?」
「よかった・・・。あ・・・のね」
「いいから、呼吸を整えて」
呼吸を整えてから話をする。
「うん。ありがとう」
「イリメリ。フェム。タシアナ。アルマール。カルーネ。お願いがある」
「どうしたの?珍しいわね」
「ルナのお兄さんとローザスからの依頼。皆にけてしい」
「え?ミヤナック家と殿下から?」
「そ。今日の夕方に晩餐會がある。そこで、ルナとローザスと多分フレットの護衛をお願いしたい」
「え?どういうこと?」
「今から説明する。サリーカは?」
「うん。後からくる」
「よかった。人數は大丈夫。あのね・・・」
 
僕が解っている事を説明した。
 
「事はわかった。ちょっと相談したいけどいい?」
「もちろん」
 
ギルドとしてけるのなら、相談するのは當然だ。
僕のようにメリットが提示されているわけではない。丁度サリーカも合流して話をしている。
 
「ミル。わかった。依頼をけるよ。條件は、ハーコムレイか殿下とすればいい?」
「うん。僕も、詳しくは聞いていないから、それでお願い。あと、さっきも言ったけど、”今年パシリカをけた貴族”が全員參加してくる。その取り巻きも參加対象になっている。この意味はわかるよね?」
 
皆がうなずいている。
僕は、この部分は詳しく説明していない。誰に聞かれるかわからないからだ。でも、フェムやサリーカはすぐに気がついたようだ、他のメンバーも解ってくれたようだ。
 
皆で、ミヤナック家に急いで移する事になった。
服裝の問題が殘っているからだ。サリーカが一度商隊に戻って服飾関係の人間を連れて戻ってきた。ちょっと高めに売りつけるようだ。ハーコムレイやローザスは苦笑を浮かべながらだが承諾していた。アルマールも混じって寶飾品を個々の髪のや瞳に合わせたり、數種類を組み合わせたり、服裝に合わせて作ってくれている。
 
メイドや執事の話を聞くと、僕たちの護衛の話はローザスが言い出した事のようだ。
ギルドとしての実績作りという意味もあるが、むさ苦しい男の護衛を周囲に置いておきたくないという事らしい。他にも何か意味がありそうだったが、僕たちにとっては晩餐會に紛れ込めるメリットの方が大きい。立花たちの狀況が確認できる可能があるからだ。
 
僕は、夕方まで近衛の訓練に參加する予定だったのだが、護衛に関してのレクチャーをイリメリたちと一緒にける事になった。
 
夕方になる前に、僕たちは一通りの訓練を終える事ができた。本來の護衛や近衛から及第點をもらう事ができた。チート持ちだし、基礎的な知識は並の人以上にある。ルナとフレットもこっちに參加したいと言っていたが、全員から止められた。戦闘能力で確実に遅れをとっている認識が有るのだろう。すごく悔しがっていた。
 
湯浴みをして、服を著替えてから晩餐會に移する事になった。
會場は、王宮の一角を使う事になっていた。3臺の2頭立ての馬車で移になった。この馬車と馬が報酬でもらえる事になった。者は後日手配してくれる事になった。素がはっきりしている奴隷だと言われた。最初は、僕が主人になると言われたが斷った、後日に話し合う事になったのだが、とりあえずはサリーカかイリメリかフェムが主人として登録する事になった。
 
會場は、王宮の離れのようだ。
馬車が沢山止まっている。あの中に、リンの敵が居る。僕が切り伏せる敵が居る。リンのすべてを奪った敵が居る。
 
「ミル。ミトナル?」
「え?あっごめん。し考え事をしていた。なに?」
「ううん。今にも、人を殺しそうな雰囲気だったから話しかけただけ。まだ我慢だよ。今日は、相手の事が解ればいいのだからね」
「う、うん。わかっている。今日は、ルナの護衛で來ている。僕は、護衛の1人。うん。大丈夫」
 
招待狀は、ルナとフレットとハーコムレイが出す。僕たちは、それぞれの護衛だと説明する。
それだけで問題なく中に通された。控え室まで用意されていた。
 
「ねぇ」
 
イリメリが何かに気がついたようだ。
 
「晩餐會はわかったけど、私たちの関係はにしておいたほうがいいと思うの?」
 
イリメリが簡単に説明したけど、納得できた。
避けられるリスクは回避した方がいいだろう。特に、稱呼びは絶対にダメという事になった。特に、ルナとフレットに対しては稱ではなく、様呼びが徹底される事になった。人數が9人というのはまずい。立花は大丈夫だとしても、誰かが疑って來るかも知れない。アルマールとカルーネが控室で待っていて途中で代する事になった。ローザスもハーコムレイも承諾してくれたので問題は無いだろう。
 
晩餐會が開始された。
開會の挨拶が有るわけではなく、人が徐々に集まってきて、挨拶をしたり、近況を話し合ったりしている。
 
途中で、陛下の挨拶が有って、あとは食事と飲みを楽しみながら話をする事になる。
 
立花たちを視認した。
こちらに気がついている様子はない。いつものように、馬鹿丸出しで騒いでいる。10人揃っていないのが気になる。8人?細田と西沢が居ない。
この前は全員揃っていた。別行?どういう事?嫌な予がする。
 
サリーカも同じように思っているのだろう。僕を見ている。
あまり見ていると不自然に見えるかも知れない。近くに寄りたい衝を抑えて、周りを警戒するフリをする。
 
30分くらいしたら、立花たち姿が見えなくなってしまった。
 
「ミトナル嬢」
「はい。なんでしょうか?ローザス殿下。ミヤナック様もご一緒なのですね」
 
ローザスがすぅーとを寄せてきた。
 
「ミトナル嬢。男爵の控室は、右の通路を出た所に固まっているよ。彼らがそうなのだろう?」
 
驚いて、ローザスの顔を見てしまった。
ニッコリと笑っているが、目が笑っていない真剣な表をしている。
 
「彼らは、部屋で近くに居たメイドを攫って行ったようだ」
「は?」
「うん。犯罪だけど、始末に負えないよね」
「・・・」
 
そこまで話してを離した。そして、手に何かを握らせてくれた。
 
「ミトナル嬢。右の通路の先に、馬車が止まっている。悪いけど、上著を持ってきてくれないか?それから、間に合ったらそれを見せればいい」
「はっかしこまりました」
 
ローザスの話が本當ならまだ間に合うかも知れない。
通路にってから強化を使って最速で移する。
 
間に合った。
 
「何をしている?」
「うるせい!俺たちに関わるな!」
 
マニュエル・レイザー三塚浩市だ。クズはどこでもクズのようだ。
 
「私は、こういう者だ」
 
ローザスから渡された近衛の印をかざす。
捜査権や逮捕権があり、貴族當主には効力を発揮しないが、子息を逮捕して勾留する事はできる。建前ではそうなっている。
 
「ちっ!近衛のか」
「おい。三塚。さっさとこい。の1人くらい気にするな。奴隷でも買えばいいだろう?」
「おっおぉ。お前。顔を覚えたからな!今度あったら犯してやるからな!」
「下品ですね。耳が腐る。さっさと行け」
「なに!お前、死にたいのか?」
「できない事は口にしないほうがいい」
 
/*
名前:マニュエル・レイザー(1)
真命:三塚浩市
ジョブ:レンジャー
力:350
魔力:190
腕力:420
敏捷:220
魅力:19
スキル:(隠蔽)隠蔽
スキル:短弓武技、長弓武技
ユニークスキル:自治癒《オートリジェネ》1/狀態異常半減(1)
*/
 
「あぁ。本當に死にたいようだな」
 
自治癒がし厄介だけど、他はなんとかなりそうだな。
剣に手をかける。
 
「三塚!さっさと來いよ。お前の分がなくなるぞ!」
 
誰かわからないが、中から聲が聞こえる。
三下のような捨て臺詞を吐いて、部屋の中にっていく。顔を毆られたのだろう。腫らした目で僕を見る。立たせてから、馬車に連れて行く、フェムの所につれていく事にする。仕事はもう大丈夫で、代を終えて帰ろうとしたところを毆られたという事だ。
 
アイツラはどこに居てもやる事は同じだ。
 
者にメイドの世話を頼んだ。ローザスに連絡してどうするのかを確認してくれる事になった。ローザスの上著なんて無いのは解っていたが、馬車を確認してなかった事を報告する為に戻る。
 
アゾレム男爵の控室から、奴らの聲が聞こえる。
”日本語”で話をしている。ばれないとでも思っているのか?それとも、バレても問題ないと思っているのか?
 
え?
コイツら・・・!!!殺す!殺す!殺す!殺す!
 
でも、今はそれよりも・・・リンの所に1秒でも早く行かなければ!
 
どうしよう。
このままでは・・違う。落ち著け。和葉。今慌ててどうする。でも、でも・・・。
 
「ミル?」
「サリーカ!ちょうどよかった。馬車に付き合って!」
「え?え?うん。わかった!」
 
僕が、”アゾレム男爵”の控室の前で固まっていたから、何か有ったのだと思ってくれたようだ。
 
馬車に移して、魔法を発する。
リンに教えてもらった、音を遮斷する魔法だ。灰魔法の派生だ。
「それで?」
「アイツら。リンを・・・。リンとマヤを殺すつもりだ」
「え?ミル。何があった。しっかり説明して」
 
僕はヤツラが日本語で話していた事を、サリーカに説明する。
ヤツラは、アゾレム領主からの命令として、リンとマヤが住む村の村長と近隣の村の村長に、リンとマヤの捕縛命令を出した。そして、商隊の中に村から來た者を一緒に帰らせて、リンとマヤとサラナとウーレンをマガラ渓谷に落とすつもりだと笑っていた。
確実に行う為に、イアン・ブォーノ細田博行とロラ・ゴーチエ西沢祐太が監視しに行っているという事だ。
 
リンの村の誰かがリンとマヤを裏切った事になる。
商隊に紛れ込んで、二人の荷を預かって、4人を突き落とす。それで、突き落とした奴はアゾレムの領都で生活できるという事だ。勿論、立花たちにそのつもりはない。突き落とした奴と3つの村は、マガラ渓谷に4人の領民を突き落とした裏切り行為で取り壊して、全員を奴隷落ちにするつもりのようだ。
 
「リンとマヤを助けに行く」
「間に合わない」
「行く。サリーカ。皆に説明をお願い。僕は、行く」
「ミル。行っても・・・」
「サリーカ。邪魔するのなら、サリーカでも僕は切る。僕は、リンとマヤを助ける。そのために、ここに居る。邪魔しないで・・・お願い」
 
「・・・」
 
サリーカを見つめる。サリーカが目線を外してくれる。そして、を橫にずらして、道を開けてくれた。
「ありがとう」
 
サリーカに近衛の印を渡して走り出す。商隊は、ゆっくり進む。まだマガラ渓谷に到著していない。はずだ。
 
僕は、なんで一緒に行かなかった。
僕は、なんでリンのそばに居なかった。
僕は、なんで大事なときに役に立たない。
 
リン!無事で居て!
 
村長は、リンとマヤの親代わりにもなっていると聞いた。そんな人がリンとマヤを裏切った?違う。村長としては、村の方が大事なのだろう。解る。でも、村長はリンとマヤを裏切った。商隊も同じだ。理由は有るだろう。でも、僕はリンを裏切った者を許せない。許す事ができそうもない。
音楽初心者の僕がゲームの世界で歌姫とバンドを組んだら
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8 85やっと封印が解けた大魔神は、正體を隠さずに凡人たちに力の差を見せつけます ~目覚めた世界はザコしかいない~
【主人公最強・ハーレム・チートスキル・異世界】 この作品には以上の要素がありますが、主人公が苦戦したり、キャラクターが死亡したりと、テンプレにはあまりない展開もございます。ご注意下さい。 それゆえの熱い物語を書く予定であります。 世界はまもなく、激動する―― 大魔神たる僕が、封印から目覚めたことによって。 魔王ワイズ率いる、魔物界。 國王ナイゼル率いる、人間界。 両者の存在によって、世界は危うくも均衡を保てていた。どこかで小規模な爭いはあっても、本格的な戦爭になることはなかった。 僕――大魔神エルガーが封印から目覚めることで、その均衡はちょっとずつ崩れていく。 なぜ僕は封印されていたのか。 失われた記憶にはなにが隠されていたのか。 それらすべての謎が解き明かされたとき、世界は激動する…… けど、僕は大魔神だ。 いくらスケールのでかい事件だって、神にかかれば解決できるはず。 ――面倒だけど、なんとかしてみよう。
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8 123たった一つの願いを葉えるために
大切な人を失ったテルは神様にある真実を聞かされた。その御禮と謝罪として「マース」に転生させてもらった。 処女作です。かなり下手で文章も稚拙だとは思いますが、微笑ましく見守ってください。 ※時々訂正入りますが、ご了承ください。
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