《見た目は青年、心はアラサー、異世界に降り立つ! ~チートスキル「ストレージ」で異世界を満喫中~》六話

俺はそのまま合のボタンを押した。すると、魔石は火の魔石に変化し、収納されていた火はそのまま消えた。

よし、これで火の魔石が手にった。次にスキル出だが、やはり出來るみたいだ。よしよし、ここまでは予想通り。あとはスキル出をするだけ。

早速スキル出をしてみると、火の魔石からスキルが出され、魔石はただの石になった……って、あれ?

「さっきスキル出した時はゴブリンの魔石から魔石になったのに、今度はただの石になった?」

何で今度はただの石になったんだ? 魔石が魔力を帯びた石の事を指しているのなら、単純に考えて魔力を失ったから、とか?

でも、今取り出したのはスキルの筈だから魔力とは関係ないんじゃ?

「……分からん。まあこれもじっくり調べていくしかないだろうな。だが、今はそれよりも」

所持スキル一覧を開いて……あった!

そこには俺の想像通り「火魔法」が収納されていた。やっぱりそうだ。魔石の魔力と火、この時點で火の魔法的な何かが作れるんじゃないかと思ってたんだ。

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早速火魔法を習得してみよう。

スキル習得を選択すると、さっきと同じ様に火魔法の文字が消えた。これで習得完了。相変わらず実の湧かない習得方法だが、本當に習得出來たよな?

念の為ステータスプレートで確認してみると、そこには「火魔法」が増えていた。

「よっし! 異世界初の魔法ゲット!」

一応神様が、魔と魔法が存在するって言ってたんだが、正直半信半疑だった。

だってほとんど何の説明も無しに異世界に放り出すような神様だ。信じられなくても仕方ないと思う。

とはいえ、こうやって魔法を手にれた事だし、しは信じてもいい気がしてきた。あくまでもしだが。

「さあて、と……魔法ってどうやって使うんだ?」

定番だと魔法名を唱えるとかか? 後は、使いたい魔法をイメージして魔力を込めるとかもたまに聞くけど、こっちは正直無理っぽい。だって魔力とかじた事ないし。

という事で、右手を正面に突き出して。

「ファイヤーボール!」

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思いっきり唱えてみた。

次の瞬間、右掌からバスケットボール大の大きさの火の玉が出された。火の玉はそのままどんどん進んでいき、正面の木にぶつかって消え……代わりに木が燃えた。もう一回言おう、木が燃えた。森の中で木が燃える。それすなわち。

「ヤバいヤバい! 火事になる! 森林火災や!」

俺は慌てた。いや、だって初めての魔法に浮かれてたんだもん。そこまで頭回んなかったんだってマジで。

って、今はそんな事考えてる場合じゃない。何か、何かないか。

……あ、収納出來る。

「しゅ、収納!」

燃える木を見ながら収納というと、木は一瞬でその場から消え去り、ストレージに収納された。

「た、助かったぁ。よかった、収納出來て」

一応川の水を上からリリースするという方法もありはしたが、それだと二次被害が出てしまう。主に俺が流されるという二次被害が。

ま、まあ結果はどうあれ、こうやって魔法が使えたんだ。それは素直に嬉しい。

今まで漫畫やラノベの中だけの存在だった魔法。それを自分が使ったという事実。

……やばっ、テンション上がってきた。

「ストレージに謝しないと」

俺が魔法を使えたのは、ストレージのおかげだ。そう思いながらストレージを確認してみる。

そこには、さっき収納したばかりの木が表示されていた。名前は「燃える木」と、そのまんまの名前。

これで何か作れないかな? 例えば松明とか。

し期待しながらストレージ畫面を見ると、そこには「分解」と出ていた。

また新しいコマンド。流石にそろそろ慣れてきた頃だ。そこまで驚きはしない。とはいえ分解か。

「とりあえず分解っと」

新しいコマンドは積極的に試す。それがストレージを使いこなすコツだろう。そう思い、分解のボタンを押した。

すると、燃える木は「木」と「火:大」に分かれた。うん、これは流石に予想できた。むしろ分からない方がどうかしてる。

重要なのは、この二つで何が作れるかだが。

「木は木材が作れるか。で、火からは、木材と合わせて焚火か松明が作れる。なら松明だな」

とりあえず松明があれば、木の枝と枯草を使って自分で焚火を用意することも可能だしな。

そう思い、松明を合する事にした。すると、いつも通り木材は消費されたのだが、火は大から変化がなかった。

これは松明に使う火がなかったから、と考えていいだろう。

「よし、あとはストレージから木の枝と木の葉を取り出して焚火を……いや、その前にあの娘がいる場所に戻るか」

もしかしたらそろそろ目が覚める頃かもしれない。

気配探知であの娘がいてないのは分かってるから、多分まだ気を失ったままだろうけど。

それに目が覚めた時にお腹を空かせてる可能もある。食料は結構集まったし、一応二人分準備しておくか。

そう考え、俺はあの娘がいる場所へと帰る事にした。

帰り著くと、案の定まだ気を失っているみたいだった。俺が見つけてから既に三時間以上経ってるけど、本當に大丈夫かこの娘?

とりあえず食事の準備をして、その間に目を覚まさなければもう一度聲をかけてみよう。

「ストレージから木の枝と木の葉を取り出して、と」

面倒なのでまとめて取り出した。それを焚火っぽいじになるようにまとめてから、今度は松明を取り出してそれに直接火を當てる。すると火はゆっくりと燃え移り、木の枝がパチパチと音を立てて燃え始めた。

後は定期的に木の枝でも放り込むか、木から薪でも作って放り込んでもいい。とにかくこれで焚火は手にった。

次に木の枝を消費して木の串を作る。數は十本ぐらいあれば充分か。

作ったらそれを取り出し、今度はキノコを取り出して串に刺していく。一本當たり三つぐらいでいいか。にしてもこのキノコ、一つ一つが本當にでかい。傘の部分が握りこぶし大ぐらいはあるぞ。

念の為もう一度鑑定、と。

よし、毒キノコはないみたいだな。これで、実は毒キノコが混ざってて――なんてシャレにならない事態は避けられる。

再度の鑑定も終わり、焚火の周りに適當に串を刺していく。この世界のキノコの焼き合なんて知らないけど、多焦げるぐらいまで焼けば十分だろ。

そう考え、そのまましばらく放置する。さて、待ってる間手持無沙汰だが、何をするか。

を食べる、という選択肢もあるが、あいにくと俺は食前にデザートは食べない主義だ。だから當然この選択肢はなし。

となると、他に出來る事といえば。

「薪でも作るか」

ストレージ畫面を開き、木を選択する。それを合して木材にして、と。

よく考えたら、木を合して木材にするってし違和があるよな。イメージ的にクラフトとかそういう表現になりそうだけど。

「ま、深くは気にするまい」

別にそれで困る訳でもあるまいし。

それ以上深く考えるのをやめ、木材の數を確認してみる。數は二十、か。結構出來たな。

で、次にそれを薪に合

木材一つを消費して薪が一組か。とりあえず取り出してみると、キャンプ場なんかに用意してある薪の束一組と同じぐらいの量の薪が出來ていた。

これなら多分一組でも充分だろうけど、念の為もう一組作っておく。

……おっと、そろそろ薪を二つ程追加で焚火に放り込んで、と。

よし、特に問題はなさそうだな。よく燃えている。

そしてチラッと橫を見てみると、の子は未だ気絶中。

「おーい、そろそろ起きませんか?」

試しに聲をかけてみる。……反応なし。

「そろそろ起きて貰いたいんですが!」

今度は軽く頬を叩きながら聲をかけてみる。すると「う、ん?」とし反応があった。気のせいか鼻がしヒクついた気がする。……いや、もしかして。

焚火の方を見てみると、まだまだ完全に焼けてはいないが、キノコを焼く時特有のあのいい匂いが漂い始めていた。

醤油が無いのが悔やまれるな。焼きたての椎茸に醤油をし垂らして、そのまま齧り付く。それをビールで流し込んで……って、いやいや、そうじゃなくて!

もしかしてこの娘。

「キノコもいいじに焼けてきましたよ」

「んん?」

さっきよりもし反応がいい。これは……イケる!

そこで俺は更に顔を寄せ。

「起きないと、全部食べてしまいますよ?」

耳元で囁いた。すると。

「それはだめぇぇぇぇ 」

の子は突然目を覚まし、がばっと飛び起きる。……目の前に俺がいるのを知らずに。そうなると當然二人の(主に頭の)距離は理的に一気にまる訳で。

ゴチィィィィィィン

「「いったぁぁ!」」

當然こうなる。

これが俺と彼の最初の出會いだった。……もうちょいマシな出會い方をしたかったね、本當に。

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