昨夜は何でも教えてくれる人がいれば良いなと思ったから、それに相當するようなスキルを作ってみようと思ったけど……どうやら私の魔法で高度なスキルは作れないようだ。

ケルベロスへの『スキルドレイン』で、スキルを盜むことは出來たものの、魔法にも限界があって、ああいった高度な特殊スキルは自作することができないらしい。

ちなみに『三つ首の業火トリプルフレイム』も無理矢理首が三つに増える効果があるってことで、高度な特殊スキルに屬するらしい。

なので、に作り出せないならと、外部に作ってみた！

何度か試してみたところ、私の魔法は質を作り出すことができるようなので、何にでも答えてくれる本を作ってみた。

呼びかけると、空中に浮いてページが開き、質問による答えをホログラムで表示してくれるように作った。殘念なのは見栄え重視で辭典並みの大きさに作ってしまったため、おいそれと持ち歩ける厚さじゃないところ。

名前は『萬』を英語にした『all things』と『辭典』を足してし捻って付けた。

その名も

『オルシンジテン』

「じゃあ、早速。オルシンジテン、私のステータスを知りたい」

「わかりました」

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▼名前：地野　改 （チノ・カイ）　▼種族：天使 ？

Lv880

ＭＰ：152346

ＡＴＫ：525

ＤＥＦ：11021

▼使用可能な武系統

短剣Lv10、包丁Lv10、剣Lv10、大剣Lv10、槍Lv10、三節槍Lv10、矛Lv10、槌Lv10、手斧Lv10、斧Lv10、大斧Lv10、刀Lv10、大太刀Lv10、ヌンチャクLv10、Lv10、三節Lv10、杖Lv10、ロッドLv10、メイスLv10、鎌Lv10、大鎌Lv10、鞭Lv10、フレイルLv10、弓Lv10、自弓Lv10、連弩Lv10、銃Lv10、マシンガンLv10、重火Lv10、円月Lv10、ブーメランLv10、投擲Lv10、盾Lv10、Lv10、二刀流Lv10、三刀流Lv10、複刀流Lv10

▼使用可能な魔法系統

火Lv10、水Lv10、土Lv10、風Lv10、雷Lv10、氷Lv10、【Lv10】、闇Lv10、樹Lv10、質Lv10、時間Lv10、空間Lv10

全系統使用可能特典として創魔法が使用可能

防魔法Lv10、変異魔法Lv10、強化魔法Lv10

▼防耐

理攻撃耐Lv10、魔法攻撃耐Lv10

斬撃Lv10、打撃Lv10、刺突Lv10、撃Lv10、Lv10、魔法Lv10

火Lv10、水Lv10、土Lv10、風Lv10、雷Lv10、氷Lv10、Lv10、闇Lv10、樹Lv10、鉄Lv10、時間Lv10、空間Lv10

▼狀態耐

毒耐Lv10、麻痺耐Lv10、石化耐Lv10、混耐Lv10、暗闇耐Lv10、沈黙耐Lv10、睡眠耐Lv10、音波耐Lv10、火傷耐Lv10、凍傷耐Lv10、酸耐Lv10、アルカリ耐Lv10、弱化耐Lv10、強化耐Lv0、外部からの変化耐Lv10、部からの変化耐Lv0、外部からの時間耐Lv10、部からの時間耐Lv0、外部からの強制老化耐Lv10、部からの強制老化耐Lv0、外部からの強制若返り耐Lv10、部からの強制若返り耐Lv0、魅了耐Lv10、神支配耐Lv10、魔法封印耐Lv10、呪詛耐Lv10、即死耐Lv10、蘇生耐Lv10

▼現在使用可能スキル

スキルドレイン、エナジードレイン、マジックドレイン、パワードレイン、千里眼リモート・アイ

▼奪ったスキル

三つ首の業火トリプルフレイム

▼常時発スキル・非常時発スキル

神の恩寵おんちょう

熱知、水知、風知、土知、微電流知、冷気知、知、闇知、接知、臭気知、音知、味知、睡眠耐無効睡眠

理障壁 （永久）、魔法障壁 （永久）、再生力強化 （極大）、自転生 （無効化中）

疑似生者、冥獄めいごくの枷かせ

天使の翼、墮天使の翼

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何か數字だけで見ると、めちゃくちゃ強いわね。

ＭＰの量が凄い……これがどの程度かわからないけど、數値だけで見ればこんなにあったのか……

と思ったら防力も凄い……

攻撃力だけ他よりないな。が小さいから？

『種族：天使 （？）』って、やっぱり悪魔の特徴が混じってるからかな？

使用可能な魔法系統のに【 】が付いてるってのは、多分基本屬 （＝得意屬）だからだろう。

扱える武の數が凄い……私この中で一つたりとも経験したことないけど……ホントに扱えるの？

……ちょっと待って、三刀流って何？　それ使ってる人、ゴム人間ルヒィが出てくる海賊漫畫『ワンピィス』でしか見たことないけど……

それより、その次の複刀流って何よ！？　まさかの三本以上！？　片足も使うのかしら……それって逆に弱くならない？

この特典の『創魔法』って何だろう？

「オルシンジテン、『創魔法』って何？」

「イメージ出來るものであれば、あらゆる質を作り出せる魔法です。イメージが明確に出來れば出來るほど高度に、強固になり壊れにくくなります」

そんな凄い能力持ってたんか、私！

布団とかベッドとか時計とか作った時に、どこの屬に屬してるのかわからなかったけど、あれが創魔法だったのね。

「ただし、命を作り出すことは出來ません。この世界の命の定義は『それ単が意思を持ってくことができること』、『脳または脳に類似する機能・神経系統を持ったを有していること』を基準としています。そのため、、魚、昆蟲などは脳に當たるを持つため生できません」

何だ……犬や貓は作れないのか……

「微生、ウィルスなどは記憶領域があるものもいるものの意思を持たず、脳に當たるを持たないため生可能です」

う～ん……微生やらウィルスやら作れてもなぁ……生兵でも作れと？　流石にそんなバカなことはできない。

「あ、じゃあ植は？」

「それは樹魔法の領分です、しかし命のルールは同様で、脳に當たるを持つ場合は生不可能です。そのため、それ自が意思を持って捕食していると思われる自由移が可能な植は、脳に當たるを備えている可能が高いため生不可能な場合が多いということになります」

その言い草から考えると、魔界には自由移して、獲を捕食する植がいるってことなのか？

積極的に捕食する生って言ったら……よくファンタジーで見るマンイーターってやつかしら。

「じゃあ人間を作り出すのは不可能ってことなのね？」

「可能です」

「は？」

何だどういうことだ、ちょっと何言ってるかわからん。今命は作れないって言ったばかりじゃないの？

「人間を作り出すこと自は可能です。ただし命＝魂を作り出すことができないため、自力でくことはありません。命の無い人間はただのの塊ですので、そのままにしておけば腐敗して朽ちていきます」

ああ、なるほど自は作可能だけど、くことがないってことか。

「命は作り出せないの？」

「不可能です」

「命は＝魂とも考えられ、魂の生には、更に上位の『命生魔法』のスキルが必要です」

「それって私が修得可能なの？」

「不可能です、『命生魔法』は主神にしか使用出來ない最高クラスの専用スキルです」

「魂を作り出せるのは神様だけってことか」

『神の恩寵おんちょう』って何だろ？

「『神の恩寵おんちょう』ってなに？」

「………………」

「お答えできません」

答えられない？

どんな質問にも答えられるイメージで作ったけど、やっぱり人間の想像力には限界があるのね。

それとも、何かしらの力でロックがかかってるのかな？

見た目は天使だけど、悪魔のツノと羽持って魔界に居るのに『神の恩寵おんちょう』？

改めて考えてもゴチャゴチャと設定詰め込み過ぎ！

やっぱり何者かの思でここに送り込まれたのかな？

「樹、質、時間、空間の屬ってどんな屬？」

「樹魔法は植を生育する魔法、質魔法は金屬類、ガラス類、石材、木材などをる魔法です」

つまり『植と他の十一屬以外は全部これですよ』って屬か。

「ただし、一言に質と言っても幅広いため、そこに得手不得手が生まれることがあります。例えば鉄を作るのは得意でもガラスは不得意など。石や寶石は土屬、木材は樹屬と一部重複することがあります。土と質屬、樹と質屬を合わせることでより強固な質へと変化する可能があります。また、他の十一屬とは違い、使用するのに大きく魔力を消費するため連発はお勧めしません」

あまりポンポン簡単に作ることはできないってことね。

土と樹が一部重複するなら、代用も可能だろうから、大き目のものを作りたい時はこの二つを使えば十分ね。

「時間魔法は時間に関係するものをる魔法です」

「過去や未來に行くことって出來るの？」

「出來ません、効果範囲は自分の周囲十メートルほどに限られ、時間の壁を飛び越えることは出來ません。対象の老若をったり、自らの移速度を高めたりなどの用途が考えられます」

「空間魔法は？」

「空間をる魔法です。ある程度の空間干渉能力を有し、小規模な範囲・十分な魔力があれば景ごと書き変えることも可能です。また重力作などもここに屬します。また、空間にを開けている間は距離を飛び越えて移することが可能です」

「おお！　それってまさに『どこにでもドア』じゃない！」

この知系は何だろ？

「知系のスキルってなに？」

「皮覚です」

「はい？」

「例えば『火耐』がLv10の場合、熱自が知出來なくなるため、それとは別に『熱知』のスキルで補っています」

「知する範囲ってどの程度？」

「熱知は二十度から三十六度ほど、水知の溫度はで零度から四十三度ほどです。ただし口はで七十度ほどまでじられます、気で百度ほど、冷気知はマイナス二十度ほど、微電流知は靜電気程度です。いずれも直ちに生命に危機が及ばない程度までを上限として知します。それ以上が発生した場合、強制的に生命の危機が及ばない知範囲まで抑え込まれます」

ああ、だから炎は熱くなくても、猛暑日に相當する暑さはじるのね。

便利なねぇ～……

「ちなみに、攻撃された時には『理防耐』が、ただれられただけの時には『接知』が働きますので、攻撃された時にはが鋼のようにく、れられた時には普通ののになります」

それを自で選別してくれるってこと？

便利なねぇ～……

「その次にある『睡眠耐無効睡眠』は？」

「カイ様は睡眠耐がレベル10のため、そのままだと眠ることができないため、それを無効化するスキルです。このスキル効果により、睡眠魔法や睡眠ガスなどで眠らされることはありませんが、が疲れをじると眠気が來るようになっています」

睡眠耐を無効にしておいて、その後睡眠って……何てややこしい名前だ……

そして、『神の恩寵おんちょう』と並んで気になるスキルトップ３にる『疑似生者』。

疑似ってことは、生きてないってことになるのかな？

「オルシンジテン、『疑似生者』ってなに？」

「死者を生者のように仕立てているスキルです。生者のように三大求である、食もありますし、睡眠もあります。せいよ……」

「そこから先は言わなくて良い」

「食の摂取を必要とするため、汗や排泄などの生理現象も起こり、痛覚や五もあります。地獄行きに決定された死者は一定期間、または、恒久的にほとんどの思考能力を無くしますが思考能力も正常に働きます。要するに死者の國にありながら生きている時と同じ狀態を保つスキルです」

「やっぱり私死んでるのね…」

度々何度も確認させられるが、死んでいることには変わりないらしい。

そして、同じく気になるトップ３『冥獄めいごくの枷かせ』。

「『冥獄めいごくの枷かせ』ってなに？」

「スキル所持者を死の國に繋ぎ止めるためのスキルです。これを所持している場合、何があっても死の國から出ることができません。空間魔法による魔界・地獄以外への空間移も無効化されます」

私をこの場に繋ぎ止める意図があるってことか。

やっぱり誰かの意思によって、私に何かをし遂げさせようとしている？

これもちょっと気になる、『蘇生耐』。

「オルシンジテン、『蘇生耐』はなに？」

「蘇生魔法で生き返れるかどうかを判定します」

「Lv10ってことは、蘇生魔法をかけてもらえば確実に生き返れるってこと？」

「いいえ、その逆で確実に失敗することを意味しています」

「生き返れない耐……」

私が既に死んでるからってことなのかな？　いや、死んでるのを生き返らせるのが蘇生なんだから、私が死んでるかどうかは関係無いか。

生き返れない耐って、ＲＰＧでは一番要らないスキルね。

現実でも要らないよこんなの。例えば心臓麻痺になって、心臓マッサージけても絶対に蘇生できないってことだよね？

そのし下にある『自転生』って何だろ？

「『自転生』ってなに？」

「死んだ後に自的に転生します。天使は蘇生はせず、天界にて転生します。天使全員に備わった能力です。」

「この （無効化中）ってのは？」

「『蘇生耐Lv10』により無効化されています」

この『蘇生耐』ってのが邪魔だな！

いずれにせよ死んだらそれまでってことか。まあ、現実でもそうだけど……

と言うか、私死んでるのに、これ以上死ぬことがあるのか？

「私ってこれ以上死ぬことがあるの？」

「亡者は地獄でのみ何度でも生き返って罰をけます。ここは地獄の外で魔界と呼ばれるところなので、魔界にいるカイ様が死んだ場合、魂が消滅します」

何度も死ねるかと思ったけど、そう都合良くはないのね……

「ってことはケルベロスに食べられてる亡者は……？」

「消滅していると考えて良いでしょう。ただし……カイ様は『神の恩おんちょ……ガガガピーガガーー」

なに！？　機械でもないのに何だこのノイズ音！？

「申し訳ありません、お答えできる範囲を逸いたしました」

明確な報のロックキタ！

現時點では教えてもらえないってことか。

私が作ったものなのに報のロック！　どう考えても人知を超えた者の介があったとしか思えない。

「『冥獄めいごくの枷《かせ》』や『疑似生者』とか、『自転生』の 無効化中とか、それらって消すことできるの？」

「………………お答えできません」

これも答えられないか……

う～ん、これはもう肯定と取って良い気がする。

私が魔界から出るには、『冥獄めいごくの枷かせ』と『疑似生者』のスキルを解除し、『蘇生耐Lv10』を消して、蘇生魔法で生き返らないといけないわけだ。

もしかしたら『疑似生者』と『蘇生耐Lv10』は連リンクしている可能すらある。

「『天使の翼』と『墮天使の翼』はなに？　『天使の翼』は常に見えてるんだけど、『墮天使の翼』はどこにも無いよ？」

「どちらも飛ぶために存在します。見えてないということは収納狀態になっているのだと思われます。工夫次第で、飛ぶこと以外に使うことができます」

収納狀態？

この羽って収納出來るのか。

墮天使の翼を出してみる。あ、ホントに出た。天使の羽とは別に黒い羽が四枚増えた。これってもしかして飛行能力かなり上がる？

でも、禍々しいから普段は天使の翼だけで良いか。急時だけ使うようにしよう。

墮天使の翼が収納できてるってことは……じゃあ、天使の翼の収納も可能？

全ての翼を収納してみる。

すると……背中に吸い込まれるように消えた。

「こんなことできたんだ」

飛べるのは便利だけど、寢る時に正直かなり邪魔だと思っていた。

これからは寢るのがし快適になるわね。

同じように角を収納しようとしてみたが……できなさそうだ。

この角も、羽ほどではないが寢る時に邪魔になることがある。當たりどころが悪いとゴリゴリする。

人間だった時はこんなの無かったから、収納出來れば便利だったんだけど……

「邪魔とは言っても、折ったりとかは……」

下手したらがドバっと出そうだから止めておこう。ちなみに頭上に浮いてる天使のは収納できた。

「なお、収納狀態であっても、見える者には見えるので、その類たぐいの者たちに対しては完全に隠すことは出來ません」

まあ、別に隠さないといけない理由も無いし良いか。

あ、今気づいた。このステータス、ＨＰの項目が見當たらない……

「オルシンジテン、ＨＰの項目が見當たらないんだけど何で？」

「ＨＰとは何ですか？」

「何って……ゲームなんかでは、生命力を數値化したものだと思うけど……」

「しかし、生の生命力を數値化するのは難しく思います。例を挙げてみましょう。今自分は最大ＨＰが十萬で、全快しており、調も絶好調の狀態と仮定します。そして現在対峙している相手は遙か格下で負けるはずがなく、攻撃をけてもせいぜいＨＰが五百減る程度だったとしましょう。この狀態でも、たまたま當たりどころが悪く、心臓を一突きされる、あるいは、首を刎はねられるなどすれば、多くの場合死に至ります。本來なら五百程度のダメージしかけないはずの相手なのに、當たりどころが悪かっただけで一撃で十萬のダメージをけて即死するのですか？　クリティカルヒット＝即死ですか？」

ド正論過ぎる……

「生はその時にどんなに絶好調の狀態だったとしても、當たりどころが悪ければ簡単に死んでしまうため、単純に數値で推し量ることは難しいと考えます」

ＲＰＧはご都合主義って言いたいのか。

確かにＨＰが一しかない狀態って、瀕死も瀕死のド瀕死の狀態だものね。

こんなに瀕死の狀態ならきっと出も酷いし、放っておくだけで死んでしまうはずなのに、ＲＰＧだと平気で長距離歩いて移してるし、攻撃けないと死なないし。そうかと思えば今までは平気で歩いてたはずなのに、かすり傷一つで突然死するんだものね……

そういえば、ＨＰがどれだけ殘っててもクリティカルヒットで即死する『ウィザードラー』ってゲームがあったな……確かあのゲームはクリティカルヒット＝首チョンパだった。

「持続力という形でなら表現可能ですが、いかがいたしますか？」

「……じゃあそれで表示をお願い」

「では、今後ＨＰをスタミナ（stamina）の略稱ＳＴＭで表現することにします」

「カイ様の現在の持続力はＳＴＭ：一萬九千二百六十四です」

この數値が凄いのかどうかわからん……

「この數値ってどんな基準なの？」

「人間の大人は一般的に四百から五百程度、子供は八百から千二百程度、フルマラソンを五時間で走れる人を千五百程度と仮定しました」

一萬九千って破格じゃん。

「フルマラソン程度の速度なら十日間走り続けても大丈夫なスタミナ量です」

今の私の凄かった……

「また、ＭＰ、ＡＴＫ、ＤＥＦについても目安でしかありません」

曖昧だな……

この場合だと、ＡＴＫは攻撃力じゃなくて、腕力とか的筋量とかだと考えた方が良いのかな？

ＤＥＦはそのまま防力と考えて良いかな？　私めっちゃ頑丈だし。

そうだ、これも聞いておかないと。

「ＭＰがゼロになったら死んじゃう？」

「問題ありません、代わりに今算出したＳＴＭを消費して魔法を使えます」

「じゃあ、ＳＴＭがゼロになった場合は？」

「特別な條件でもない限りは死に至ります。最低限、百は殘すように努めてください」

あぶな……聞いておいて良かった……

「どうすれば回復できるの？」

「カイ様の場合は睡眠時間1時間につき五千ほど回復します」

ＭＰゼロになったら、完全回復するには三十時間超寢ないといけない計算になるのか。

「なお、ＳＴＭについては消費し過ぎると人間の時同様、長時間の休息が必要になります」

そんなこんなで今日は『オルシンジテン』の試験運用で一日を費やした。

今回“私にとっての”『ご都合主義存在』完です。

私が理解していないものはオルシンジテンが導いてくれます（笑）

次回は7月29日の夜頃の投稿を予定しています。

第8話【遂に訪れてしまった“アレ”問題】