《天使転生?~でも転生場所は魔界だったから、授けられた強靭なと便利スキル『創魔法』でシメて住み心地よくしてやります!~》第26話 ゼロ距離ドアのお披目
水沒から2日近く経つ。
集落ではすでに村の再建が開始されていた。
水沒で出た泥や木材を片付けている人がそこかしこにいる。
「あ、アルトラ様いらっしゃ~い!」
子供たちが集まってくる。
「こんにちはアルトラ様」
「こんにちは、リーヴァントはどこですか?」
「避難所付近にいるんじゃないかな」
昨日即席で作った避難所へ向かう。
持って來たゼロ距離ドアが大きいため目立つのか、何が行われるのかと後ろから付いて來る村人がどんどん増える。
あ、いたいた。
「リーヴァント!」
「おお、アルトラ様、ご機嫌いかがですか!」
「今日は昨日問題として挙がった距離の問題を解決しに來たよ」
「屈強な男が走って5時間の距離をもう解決されたのですか!?」
「うん、そのための道を持ってきたよ」
「その手に持ってる大きい板がそうですか?」
板?
ああ、そういえばこの集落ドアがあったことないな。
水沒前に木の家作ってた時も吹ふきっ曬さらしだった気がする……
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「これはドアというもので、家の口などに設しつらえることで、家の中に砂ぼこりやゴミなんかがってこなくなるのよ。家に付けると便利だよ」
「砂ぼこりがらないのは良いですね、新しい家に設置しましょう」
「それはそうと、このドアを設置したいんだけど、どこが良いかな?」
「どのように使うのか詳細がわからないので、アルトラ様に全面的にお願いしたいと思います!」
今ドアの存在を知ったんだから、それもそうか。
じゃあ村の外れにでも作って……いや、あそこまで結構距離があるし、連絡してもらうならリーダーのリーヴァントの家付近が良いか。
「じゃあ、リーヴァントの家の付近に設置しようかな」
「私の家ですか!? そんなの良いのでしょうか!?」
ワクワクが顔に出てるな……
私が行うこと行うことにいちいち期待されると困るわ……
「あなたがリーダーだから、あなたの家の付近が良いと思う、連絡も早い方が良いしね」
「では、こちらにどうぞ!」
「おい、リーヴァントの家に何か建てるらしいぞ!」
「アルトラ様が持ってるあの木の板に何か仕掛けがあるのかもな!」
「俺たちも付いて行ってみよう!」
更にガヤが増えた……
リーヴァントの家に近付くにつれて見遊山の観客がぞろぞろと増える。
結局かなりの人數が集まってしまった……あんたたち、家の再建はどうした?
案されたのは、家の玄関真正面――
「こんな家の真ん前に立てるの?」
「ええ! すぐにご連絡できるように!」
日本人ならこんな玄関の真正面の場所は絶対に嫌う……まあ、本人が良いなら良いか。
「できれば私の家のドアの目の前に!」
「いや、そんな狹い間隔で立てたら、人が出りするのに不便でしょ」
「そうですね……」
そういうわけで、リーヴァントの正面玄関前10mくらいのところにドアを立てかけ、設置準備をしたところ質問が飛んできた。
「ドアにある凹凸のある絵は何ですか?」
絵? 絵なんか無いけど……
まさか文字のことか?
魔界ここに來て、會話は通じるけど、文字までは通じなかったか。考えてみれば日本語なんだから通じるわけがない。
「これは『アルトラ邸』って書いてあるのよ。私の家に通じてるから『アルトラ邸』」
「これが噂に聞く文字というものですか?」
そういえば、ここって文字も無いのか。
あんな極貧の生活してれば文字を知らないのは十分あり得る。集落で文字を見た覚えは無い。
この世界の共通の文字ってどんな文字なのかしら? 知る必要がある。
良い機會だし、日本の文字も一緒に教えよう。
とは言え、1から文字を教えるのは骨が折れそうだ。
『知上昇 大《ハイ・インテリジェンス》』の強化魔法でかなり頭が良くなってるはずだから、理解力も良くなっててくれれば良いけど……
川を作って、生活基盤がしっかりしてきたら、次は學校でも作るか。
集落で、私が何も言わなくても家とか勝手に作ってるところを見ると、思考力はかなり上がってるみたいだけど、文字や計算などの基礎的な部分が全く無いと言っても過言ではない。
今後の展を思案しながら、持って來たゼロ距離ドアを立てる。このままでは安定しないため、後ろ側に石の壁を作ってはめ込む。
これでよし!
「さあ、これで私の家と集落が繋がったはずよ」
「それは本當ですか!?」
「走って5時間かかる距離なのに……」
いつの間にか合流していた、昨日私を呼びに來た塩作り三兄弟ののニートスとサントスが疑問の聲を上げる。今日はイチトスも居る。
「じゃあ、早速試してみようか」
ゼロ距離ドアあったら便利になりそうですよね。
誰か早いとこゼロ距離ドア作ってくれませんかね?(笑) いやむしろ『どこ〇もドア』作ってくれませんかね?(笑)
次回は8月17日の20時頃の投稿を予定しています。
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