《コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!》ルーナの気持ち

あたしはルーナ、13歳になって孤児院を出て、いい職業もなかったし、教會に行って、自分の魔法屬を調べてもらったら、水と魔法が使えたから冒険者になることにした。

一人だと魔討伐は難しいと思って仲間を探したけど、誰もが足手まといになるだとか、荷持ちならいいよとか、下卑た目で見てきたりとか話しにならない態度だった。

仕方ないから薬草採取とか荷運びを何回かやったけどやっぱり冒険者っぽいことがしたい。

院を出るときにもらったお金もなくなってきたしどうにかしないとなぁ。

って思ってたら、見慣れないの子を見つけた。

リボンでひとつにまとめられた金の髪は見るほど綺麗だった。よく見ると、剣を持っていた。もしかして冒険者?と思ってついていくと案の定、仲間がいる様子もなく、高ランクというわけでもなさそうだったから依頼を持っているときのタイミングで話しかけた。

「ちょっとそこのあなた!」

ちょっとどころじゃなく高圧的になっちゃた。ど、どうしよう。あ、あれ気づいてない?いや、無視されてるのか、舐められたものね。

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「ちょっ、ちょっとなに無視してんの、あなたよあなた、話を聞きなさい」

やっとあたしが話しかけていることに気づく。

「そうよ!やっっと気づいてくれた。あなた、その、角ウサギの討伐依頼、あたしと一緒にけない?みたところ剣士でしょ?あたしは聖職者(プリースト)だし、初めてだから、一人じゃちょっと怖いし、お願い」

勢いで話しかけたはいいものの、理由が出てこなくて全部正直に言っちゃった。なんかすごい恥ずかしい。

そのあと、リィアっていう子とウサギ討伐の依頼を一緒にけることになって、早速行こうとしたら買いするって言ってきた。

どうやら料理をするらしい。あたしは院の先生の料理をいつも手伝ってたからできるけど、出てからはしてないなぁ。っていうか道持ってないし場所もない。

それからリィアは食材、調理、エプロンまで買っていく。お金あるなぁ、もしかして、貴族様だったりするの?

不安になって聞いた。どうやら違うようだ。もし貴族だったらあたし今頃どうなってたかわからない。

相當な無禮を働いたから生きた心地がしなかったよ。

やっと角ウサギ討伐のために草原に出る。

リィアの実力はどんなものなんだろう。

と思ってとりあえずリィアにウサギを引きつけさせて、あたしが仕留める、もし怪我をしてもある程度なら治せるという作戦を提案した。

でもリィアは魔法の練習がしたいと言い出す。あの見た目で魔法使えるの?剣と魔法を使いこなすなんて、いや、強化魔法とか、低威力の攻撃魔法くらいなら、まぁありえるか。

しばらく様子を見てみると、急に目をつぶって黙りだす。しばらく瞑想?して喜ぶ。リィアってなんか、不思議な人?

今度は手を構える。

「エレクトロショック!」

バチッ!という音と共に一瞬閃が走る。

何が起きたの!?

次は一瞬リィアがって、

「ルーナさん、持ち上げてもいいですか?」

って聞いてあたしを持ち上げてくる。

「ちょっと!いいなんて言ってないでしょ!」

なになに!?なんなの?

そんなやりとりをしてたらいつのまにか、一匹の角ウサギが現れる。

「リィア、どうする?ここは………」

あたしが援護するから角にだけ気をつけて!

「パラライズ!」

言いかけたところでリィアが魔法を放つ。するとウサギは倒れてピクピクと痙攣(けいれん)する。その隙にリィアがとどめを刺す。

なによ、これ、反則じゃない?

「ちょっちょっちょっとまって!え?何?その魔法。何屬よ、燃えたから火?ってたから?急に黙ったと思ったらあたしのこと持ち上げてくるし、なんか現れたウサギが急にかなくなるし、一どういうことなの!」

リィアに聞いてみても返事がない。

「ちょっと?聞いてる?」

「あ、えーっと、その〜」

リィアが答えづらそうにしてる。あー、そっか、自分の力を知られたくないのかな?それとも自分でもあんまし把握してないとか?

まぁ、いいや

「もういい、あたし達まだ出會ったばっかだもんね、話したくないならいいよ」

「次ウサギきた時はあたしに任せて」

「はい、じゃあ援護しますね」

次ウサギが出てきたとき、リィア一人で倒したらあたしなにもしてないことになるから言っておく。

この後、今度は角ウサギが三匹現れる。

相手が突進してくる前に、魔法で先制攻撃する。

「ウォーターバレット!」

ウサギの周りに水のかたまりをいつくか出して一気に高速でぶつける。

よし!とりあえず一匹仕留めた。

油斷していたら、殘りの二匹があたしに向かって突進してくる。

「きゃあ!」

「させません!」

リィアはあたしの前に出て、一匹を剣で、もう一匹を魔法で処理する。

「た、助かったぁ、あ、ありがとう」

危なかったぁ、あの角で刺されたらひとたまりもなかった。リィアに貸しができちゃったし、しばらく一緒にいて、しずつ返していこう。

「すごいですね!ルーナさん。 水魔法をあんな風にして攻撃魔法にするなんて」

「い、いや、べ、別に、これくらい普通よ!」

ほ、褒められちゃった。えへへ、あぁダメダメ、にやけちゃうのを我慢しないと………

危なかったのはこの時だけで、リィアと協力して、なんと、10匹もウサギを倒すことができた。まぁリィアが7匹くらい仕留めてたけどね、うん。

まぁ、リィアとはうまくやっていけるかな?

ちょっとなに考えてるかわかんないけど……

そ、そもそもあたしとこれからも仲良くしてくれるかな?

そういえばあたし同年代の子と全然喋ったこと無かった。どうしよう。

ま、まぁリィアは優しそうだし、なんとかなりそうな気がする。

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