《コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!》盜賊退治

ゲームでは基本的に敵が魔だったけど、PVPもあったので対人戦も割と慣れている。正直必勝法の前では人だろうと魔だろうと関係ない。

馬車を見ると、護衛らしき人が息を切らしながら盜賊達と対峙している。護衛の人數は二人で盜賊は六人、數では不利、そして護衛の人は馬車があるので距離をとったり、広くき回ることができない、護衛の人がかなり不利な狀況だ。

どうする。

ルーナさんをできる限り危険な目に合わせたくない。

かといって見捨てるのも。

「リィア、どうする?まずは魔法で不意打ちする?向こうはまだこっちに気づいてないみたいだし」

「ルーナさんはどうしたいですか?正直、私はルーナさんを危険な目に合わせたくありません」

もし捕まって取り返しのつかないことにでもなったら一生後悔する。

「じゃあ、見捨てるの?あたしは見捨てたくない、リィアにも危険がせまるのはわかってるけど、それでも、困ってたら助けないと」

そう言われたらやるしかないね、手加減はしない、全力でやろう。

Advertisement

「わかりました。私が魔法をうつと同時に剣で突撃します。ルーナさんは援護してください」

「わかった。攻撃魔法の準備をしておくよ」

後方にいればルーナさんが危険に合う可能は低いだろう。

「マルチパラライズ」

複數麻痺魔法を使って私は強化魔法を使ってから盜賊に向かって走りだす。殺すのは気が引けたので、気絶させる。

「うわぁ、なんだ!?け、ぐはぁ」

「ウォーターバレット!」

「なんだてめぇ、、う、けねぇ、ぐはぁ」

ルーナさんと私で次々と盜賊を倒していく。

「うおぉぉ!このやろー!」

一人がいてくるがきは遅い、余裕で剣が間に合う。

「ぐあぁ!」

「サファーパラライズ」

「ぐあああああっっ!」

痛みで苦しませる麻痺の魔法を使う。

全く、よくも私達よ邪魔をしてくれたね。

「ウォーターバレット!」

「くそがぁ!」

ふう、これで、あとはっっ

「よくも仲間を、うりゃあ!」

「リィア!後ろ!」

「はあぁ!」

護衛の人が助けてくれた。危なかった、勢いあまって殺すところだった。まぁ私を襲った盜賊は護衛の人に殺されたっぽいけど。うぅ、あんまり見ないようにしよう。

まだ生きてる盜賊達を取り押さえて拘束する。

「助太刀すけだち誠に謝する。本當に助かった」

私を助けてくれた護衛の人が挨拶してくる。

「ふぇ!?え、えと、その、た、助かってよかったです。あの、私も、さっきは、あ、ありがとう、ございました」

あのね、初対面は無理、ハードル高すぎるって、きょどるのも仕方ないと思うの。

「あ、あの、もう一人の護衛は、どうしたんですか?」

確か2人で護衛してたはず。

「あぁ、盜賊にやられて怪我をしてしまって、もしよかったら回復薬を持っていないだろうか、金は払う」

怪我をしている護衛の人は馬車の中にいたみたいだ。

ルーナさんがもう一人の護衛に近づいて回復魔法を使う。

「ヒール」「リフレッシュ」「リカバー」

ヒールで傷を癒して、リフレッシュで心を落ち著かせて、リカバーで力を回復させてるのか、なるほど、私もやってみよう。

「ヒール」「リカバー」

「おぉ!これはすごい、回復魔法ができるのか、、なんとお禮を言ったらいいか。あ、も、申し遅れました。私はビクトレア家に仕えマイと申します。あっちはメイ、同じくビクトレア家に仕えている」

マイさんはカッコいい系の人で男に見えてもおかしくないじの人だ。

メイさんはほんわかふわふわしたじの人でいろいろとらしい人だ。

「すごい、こんなに回復するなんて、あなたは?」

「あたしはルーナ、通りすがりの冒険者」

メイさんが回復するとマイさんが駆け寄って來る。

「おぉ、メイ、よかった、無事だったか」

「マイ先輩、すみません、私が不甲斐ないから」

「いや、いい、気にするな、人數が人數だったしな、最近は特に盜賊の報もなくて油斷していたのが悪い」

「あ、改めてありがとうございます」

一通りお互いに自己紹介(久しぶりだったから疲れた)をする。

「お嬢様、もう大丈夫ですよ。顔を上げてください」

「マイ!よかったぁ無事なんですわね?メイは?」

「私も無事ですよ、このお二人が助けてくれたんです。回復もしてくれて」

「まぁ!本當にありがとう、あなた達のおかげで助かりましたわ、是非お禮をさせてくださいまし。お名前をお伺いしても?」

うわぁ、マイさんメイさんの自己紹介で気づいてたけどやっぱり貴族だよね、しかも名前的にビクトレアの領主の関係者っぽいし。

「あ、もうし遅れました。わたくしの名前はミルフィ・ビクトレア、ビクトレアの領主の娘をやっておりますわ」

やっぱりぃ〜、あ、ルーナさんがガチガチに張してる。

「あ、あああたしは、る、ルーナっていい、あ、いや、申しますです」

へんな言葉使いになってる。

「えっと、その、わ、私は、リィアっていいます」

私は安定?のつっかえつっかえ。

あ、せっかく名乗るならパーティ名も、なのろうかな?

(ルーナさんルーナさん)

(なによ、笑いたいなら笑えばいいじゃない)

(ち、違いますよ、ほら、パーティ名名乗る練習したじゃないですか、やりましょうよ)

(あれやるの?やだよ、恥ずかしいし)

(今日の夜はオムライスにしますから)

(…………もう〜しかたないなぁ、約束したからね?)

胃袋をつかむのって大事なんだなぁそれともルーナさんがチョロいだけ?

((せーの))

「「ふ、二人合わせて(タイミングバラバラ)」」

「「勝利の星達ビクトリースターズ!(今度はそろって)」」

「まぁ!すばらしいですわ、カッコいいですわ!」

あ、恥ずかしさが、押し寄せてくる。

マイさんとメイさんも生暖かい目で見てるし、あぁ!

「やっぱり恥ずかしい!だからやだったのに!今日はいっぱい食べてやるんだからね!」

私もなぜ人前でこんなことをしてしまったのか未だにわからない………これが廚二病ゆえの黒歴史というやつ?

    人が読んでいる<コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください